駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

オバマ効果

2009年01月21日 | 世界
 21世紀にこれほど一人の人間に注目と期待が集まることがあるとは思っていなかった。過剰な期待は失望に繋がりやすいので禁物と思いつつ、どうしても世界を良い方向に変えてくれるのではないかと期待してしまう。まさにそれがオバマ効果なのかもしれない。
 実は私はオバマの政策の要諦をよく知らない、多くのアメリカ市民もきちんと理解していないような気がする。おそらく良い方向に変えてくるという期待と自らもそれに参加しようというのが80%支持の中身だと思う。そんな情緒的な支持でよいのだろうかと断ずる政治評論家は、勉強の幅を歴史と人間にまで広げる必要があるかもしれない。変化をもたらす約束と参加を促す呼びかけで、国を動かすことができる人物が出てくる。それがどのようなもので何をもたらすかは、オバマの人間性に掛かっている。それはあと数時間で始まる就任演説で見て取れるだろう。偉大な大統領は後世に残る演説をする国だ。
 民衆の支持は民衆でない人達の意向とは一致しないかもしれない。恐ろしい伝統が繰り返されないことを心から祈る。

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