aquamarine lab

アートネタなど日々のあれこれ

いつまで見ててもつきない夢

2021-10-24 00:11:37 | 美術
ひさしぶりに横須賀美術館に行ってきました。

何となく、自分の中で海を見たいモードが続いており…観音崎観光も兼ねて行ってきました。例によって、まずは腹ごしらえ…ということで、観音崎自然博物館の隣にある「マテリア」でランチにしました。テラス席の目の前には海が広がります。名物のブイヤーベースと生プリンをいただきましたが、どちらも美味しゅうございました。ブイヤーベースにサザエがごろんと入っていたのも嬉しかったな。自然博物館にも立ち寄りましたが、昭和の風情が漂う展示。その後、観音崎灯台まで歩いて行きました。坂道がきつかったですが、ぜはぜはしながらたどり着き、灯台にも登り…太平洋が一望できましたよ…。

灯台から横須賀美術館まで、てくてく歩いていきました。この美術館を訪ねるのも本当にひさしぶりです。「ビジュツカンノススメ」は、作品や横須賀美術館について深く知るための4つのキーワードで構成されています。「アトリエのひみつ」の章では洋画家・朝井閑右衛門の横須賀時代のアトリエを再現。不肖わたくし、氏のことは初めて知ったのですが、「猫の木のある交番」に心惹かれました…横尾忠則氏のY字路を思い出すような不思議な作品。「絵画とブックデザイン」の章は1920~30年代のモダニズム絵画や書画の装丁の展示。やはり、メインビジュアルにもなっている古賀春江「窓外の化粧」が目立ってます…青い空と女性の白い足の対比が印象的な作品ですが、海の見える美術館に似合ってますよね。「作品のつくりかた」の章では現代作家の制作方法や画材を紹介しています。内田あぐり「分水界」がダイナミック…。「美術館を探検」の章では美術館のサウンド・ロゴやピクトグラムを紹介。ピクトグラムをしみじみと眺める機会って、ありそうでなかなかないのですが、ここのピクトさんは可愛い…。

その後、「生誕100年 谷内六郎展」を見ました。氏の画業を約300点の原画や印刷物などで一挙に振り返るという回顧展ですが、実にボリューミーな展示でした。週刊新潮の表紙絵がずらりと並ぶさまも壮観です。ノスタルジック&ファンタジックな作品の数々ですが、氏が入院中のことを描いた絵は、どことなく趣が違っていましたね…。家族を描いた作品には独特の温かみがあります。氏の作品を見ていると、子ども時代の光と影を思い出します…。懐かしの昭和にタイムスリップしたような気分にしみじみ浸ってまいりました。思い返せば不思議な時代でしたよね。にしても、昭和も遠くなりにけり、です…。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする