AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ガンバレルーヤ

2022年04月29日 | まったり邦楽
誰か彼女を止めてくれ!
ハイペース過ぎるやろ!70年代のハードロックバンドちゃうぞ!

そうか、今年はデビューから25周年という節目の年だからか。
以前まで周年作品といったらベスト盤だったが、ちゃんとオリジナル作品をこしらえてきたのはエラい!と言うべきか・・・


というワケで、先月下旬にリリースされたCoccoの12枚目のアルバム『プロム』、ちゃんと購入いたしました。
しかも今回は、2525個限定の<25周年ニコニコセット>とかいうちぇー万円超えの缶BOXのやつを思い切って。

Cocco缶。ゴールド仕様。なんかメタリ缶を思い出すなぁ・・・


まぁ前回の20周年の時は、人生初の入院とかいろいろあってちゃんと祝えなかったので(武道館行きたかった・・・)、25周年くらいはと思いまして。
来月のワンマンもチケット確保しとります。


ビニールを剥がし、おそるおそる缶のフタを開けると・・・・

なんや、このショットそのままジャケットやったんか!プロモ写真や思てた。
プロム写真やったんね。



特典25周年タオル。目ぇ回るわ。



TシャツはLサイズのみだったが、それなりにフィットした。



今回のCoccoの作品は、まぁいわゆる企画モノといったところ。
25周年ということで、以前とは違ったこと、なんか特別なことをやろうとして作ったのだろう。

そのテーマの1つとして、“参加型”というのが挙げられる。
なんだろう、もうなんでもひとりでやるのが疲れたのか、今回のジャケットはCoccoがSNSで一般公募で募った中から選んだものっていうのには驚いた。
小林望美さんというアーティストの作品が選ばれたんだが、Coccoがアルバムジャケットを自分で手掛けなかったのは、今回が初めてだろう。
Coccoが写りこんだジャケというのも初めて。

歌詞カード内部にも、SNSで募ったアーティストさんが描いたと思わしきアートワークがページごとに散りばめられている。
いろんな画風の作品があって、どれも秀逸。ちょっとしたアート集の趣があっておもしろい。




私も昔Coccoジャケットアート考案したんだけどなぁ、応募すればよかった?
Tシャツのデザインにどうですか?




そして音楽方面では、有名どころを含む様々なアーティスト陣との“コラボ”。
私の知ってるのでは、スガ シカオ、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)、BEGIN、亀田誠治、根岸孝旨・・・くらいか。




まず、Coccoのエフェクトラップとダウンタウン浜ちゃんの倅ハマ・オカモト氏とのスラップをきかせたファンキーなコラボナンバー「コバルト」は、今までにない変わり種といった感じ。
Coccoと同郷の辺土名直子さんのピアノ伴奏による沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」は、編曲も素晴らしいし、Coccoの歌唱と絶妙にフィットした心洗われる相性の良さを感じとれた。

あとは、聴いてて普通にいいし、全然悪くないんだけど、なんだか全体的に弱い。
心揺さぶるようなフレーズもあまりなくて。
とにかくスガ シカオにしろ、BEGINにしろ、今更Coccoが著名なアーティストとコラボする事の意義があまり感じられんのよ。必要性がないというか。
25周年だから、やりたかったからやっただけと考えるしかない。Coccoの意志だからそれは仕方ないと。
4曲目とかはコラボ云々以前に、個人的にアウト&スキップ。
相変わらず昭和歌謡めいた曲も入ってるし、そこに沖縄民謡と・・・最近のCoccoのパターンやな。


「結い」は2年前、YOUTUBEで自粛生活・おうちdemoとしてすでに公開されていた曲ってのはすぐに気がついた。
映像内容から、コロナ禍で結婚した妹さんに捧げられた曲だと推測してるが。
なるほど、ブライダルソングということでスガ氏との男女デュオという形をとったのかな。
妹といえば、「ウナイ」って曲も秀逸なんだよな。あの凄まじい抱擁感。Coccoの家族愛が痛烈に感じられるというか。




今回初と思われるタイトル曲というものも入ってる。
それが「PROM」なんであるが(英語表記なのでそうじゃない?)。
この歌詞内容が今までにないくらいストレート過ぎて・・・・これを我々に言いたくてアルバム出したのか?
ロキノンジャパンでのインタビューは予め読みかじってて、そこで言うてたことそのままやないかと。
まぁこの人は永遠に辞める辞める詐欺を止めるつもりがないらしいので、正直もういちいち相手してられないって感じ。

亀田誠治氏編曲の「星の子ら」も英詩の崇高でステキな曲なんだけど、途中なんで日本国民の殆どが強制的に暗記させられた『平家物語』の冒頭のフレーズを挿入したの?(ガーゴイルかよ)
意味があるにせよ、こんなベタなフレーズぶっ込まれて台無し感ハンパなかった。このセンスって、亀田氏の?Coccoの?

ラストを飾る根岸孝旨氏編曲のヘヴィなオルタナナンバー「嵐ヶ丘」はいい感じ。さすがネギさん。
「Rockstar」に続き、最近英詩のちょっと語尾を強調する歌い方に快感を覚えたのかな?
ライブでどんだけCoccoが拡張するか、今から非常に楽しみ。


ところで、復帰してからのCoccoの作品って、最初は戸惑うんだけど、何回か聴くうちによくなってくる性質がある。
ただ、活動中止前の作品と明らかに違うのは、賞味期限がある点。
前作もしばらく凄く気に入っててヘヴィロってたのに、ある日突然味が薄れて全く聴かなくなってしまった。
今回の作品も、今のところ新鮮な気持ちで曲を楽しめてはいるが、今後どうだろう・・・





特典Blu-rayも付属しており、その内容が今までのMV+最新MV40曲分をギッシリ詰め込んだもの。
う~ん、正直言っていらんかなって感じ。
どうせならライブ映像にしてくれ!Coccoはライブが凄いんだから(前作の特典ライブ映像は最高だった!)。
しかもアルバム発売日に、それらのMV映像をYOUTUBEの公式チャンネルで一気に放出しやがった。
それやったらBlu-rayもういらんし。


あと、最近のCoccoって、SNS上で(というか、あんだけネット嫌いだったCoccoがSNSやってるってのも驚きだが)首をかしげるようなことをよく口走るようになって辟易している。
例えば、今までファンが喜ぶと思って音楽番組に無理して出演してたけど、本当にイヤなので、もうこれ以上出演しないことを決断したとか。
いや、こちとら長年Coccoファンやってるけど、別にあんな大衆向けの茶番組にもっと出てくれなんて切望した覚えはないんやけど・・・
認知度を上げたければテレビ出演が効果的やと思うが、今はYOUTUBEもあるし、アイドルやないねんから好きなファンはちゃんとアルバム買って聴くし、ライブにも足を運ぶから。
顔を隠して出るとか、逆に痛々しいからやめてほしい。
そこまでしてテレビに出てくれとは誰も言ってないと思う。

新作出したのに、結局「強く儚い者たち」を歌わせられる・・・みたいな愚痴も。
いや、復帰後もそれなりに新曲歌わしてもらえてたやん?
世間一般的に一番印象に残ってる曲が「強く儚い者たち」であって、やっぱ後世に残る名曲だし、大衆向け音楽番組っていう性質上それは仕方ないんじゃないって。
だったら「強く儚い者たち」と同水準の名曲を作るしかないって思うんだけど、ここ20年間作った曲で、そんな名曲ある?


25周年アニバーサリーver.のMVとかも自ら出してるやん。
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踊る梅田TRAD

2022年04月17日 | コンサート
人間椅子のライブに行ってきた。
『新青年』レコ初ツアー京都公演以来、実に3年ぶりである。
コロナ禍になってからのオールスタンディングのライブは今回が初めて。


約27年前にインディーズレーベルよりリリースされ、入手困難であった5th『踊る一寸法師』の再発を記念してのワンマンツアー。
珠玉の名曲揃いの初期の大名盤であり、私にとっても人間椅子作品の中で5本の指に入る愛聴盤である。
そっからの楽曲を目―いっぱい演ってくれるとなれば、そらもう行くしかないだろう。
うん、ライブの半分くらいは楽しめるに違いないて。


会場は、最近ではすっかりお馴染みumedaTRAD。
TRADのいいところは、大阪ディスクユニオンが目と鼻の先にあることだ。
先行物販覗きに行った後に寄ったが、今回収穫はなかった。




この日の公演も当日券なしの満員御礼。
椅子Tシャツに身を包んだ老若男女たちが会場に犇めいてる。
外国人も5名ほど見かけた。




しかし、ほんま最近若いファン増えたな~
中学生らしき女の子もいたし、(父兄同伴の)小学生とかもいた。
お揃いで今回の踊る一寸法師再発記念ツアーTシャツ着てる、親子三世代でファンやってると思しき微笑ましいファミリーの姿も見かけた。




他、鈴木氏の白塗りフェイスをあしらった柄のTシャツとか、ハードコアチョコレート限定の人間椅子Tシャツとか、椅子法被、パーカーと、人間椅子アパレルに身を包んだファンたちがパークアヴェニュー堂山商店街に犇めいていた。
ほんと熱心な若いファンが増えたなぁ~
最近の曲が全然わかんない私なんて今ではにわか爺ですよ。
2013年のオズフェストで大ブレイクし、そこから9年・・・未だ人気は衰えずで。
イカ天時代に喰いついてバンドブームが過ぎ去ってすぐ見捨てた連中に、今のファンの爪の垢を煎じずそのまま呑ませてやりてぇよ。


会場に入ると、ディープ・パープル、バッジー等、小粋な70年代ハードロックナンバーが流れてる。
もう、そういうロック愛溢れる場所にいるだけで「いいなぁ~」って思う。

で、はっとなったのが、ブルー・オイスター・カルトのナンバーが流れた時だった。
そう、「ゴジラ」である。
これは、本日そのアンサーソングである「モスラ」が演奏される伏線なんだなっと悟った瞬間、全身に戦慄が駆け巡った。




最初フロアにテープ貼ってあるの見て一瞬指定席かと思た。
間隔空ける為の定位置印ね。



整理番号遅めでだいぶ後の方で入場したのに、6列目辺りが全然空いてて、かなりいいポジジョンから観ることができた。
こんないい場所からの人間椅子は何年ぶりだろうか?昔を思い出す。
コロナ禍終息してからも是非このシステム導入してほしい。
だってこっちの方が絶対見やすいから。




出囃子「新青年まえがき」が流れ、人間椅子ご一行が登場。
3年ぶりってのもあったのか、なんかメンバー出てきただけで感激した。

一発目、やっぱり出ました「モスラ」!
27年前のライブで演ってたかどうかの記憶がなくて、もうこれ聴けただけで感無量だった。
レコーディングのあの笛を吹くようなピロピロ~としたギターの音色は再現できてなかったが、それでもやはりこの粘っこいギターソロは秀逸。
続いて「ギリギリハイウェイ」。このザックザク感!たまらん!久々のヘッドバンギンを楽しむことが出来た。

今回のセトリは新旧織り交ぜて・・・というか、新踊織り交ぜてのセトリといったところ。
最近の曲になると突然弱くなるオッサン。
それに引き換え、前方の若者は拳振り上げ大盛り上がり。いや~、頭が下がります。

「どだればち」は比較的最近でも演奏される確率の高い曲と思われるが、この曲が収録されてることが、5th『踊る一寸法師』を名盤たらしめてる1つの要素であるかと。
まず歌詞が津軽弁全開。津軽じょんがら節の囃子リズム。唯一無二の和嶋氏の津軽三味線奏法(しかもライブではギターソロ長くなるやつ)。
それをブラックサバス調のヘヴィネス&ドゥーミーサウンドで表現したザッツ人間椅子な最強土着ナンバーである。
未だにこれをそらで歌える自分にびっくりした。




「時間を止めた男」が演奏される前、和嶋氏からこの曲の由来の説明があった。
本だったか、記事だったか、ずっと引きこもり生活を送っているある男の話が載っていて、彼は学生の頃にビートルズを聴いて感動し、しかもジョン・レノンが歌うナンバーを特に気に入って、ジョンが歌ってるナンバーばっかりのビートルズ編集テープとか作ってそれをずっと聴いたりして、世間から遮断された閉じこもり人生を送っていたとかなんとか・・・
それを読んだ和嶋氏がインスパイアされて出来た曲なんだとか。

私もビートルズの楽曲では比較的ジョンの歌う曲が好きで、やっぱ彼の歌声はどこかやさぐれていて、曲もなんか病んでる感じがして、そこになんだか惹かれるというか。
そういった説明があったものだから、後半の哀愁感溢れるワジーのブルージーなソロが今回やけに心に沁みた。


それからも新踊織り交ぜての、大阪ネタとかのゆる~いMCありぃの、ノブさんコーナーありぃの、いつもの椅子ライブ。
最初どうなんかと思ってたけど、掛け声、コール&レスポンスなしでもあんまし違和感なく盛り上がれた気がする。
「大阪の~ねじ屋には~♪」で始まる「幸福のねじ」では「ヤー!」で拳を振り上げ盛り上がってたし、「針の山」ではみんなジャンプしてた。
そしてオドロオドロの「踊る一寸法師」、続けて「暗い日曜日」が演奏された。
「踊る一寸法師」の太鼓エコーかかってなかったのがちょっと残念。雰囲気出るのに。




「三十歳」はやっぱりなかった。鈴木氏曰く「練習すらしてない。年齢詐称も甚だしいでしょ」ということで。
「羽根物人生」も演らないと予め宣言してた。いい曲なんだけど、これは内容的に売れてなかった頃の人間椅子が演って初めて映える曲なのかもしれない。


アンコール1曲目の「エイズルコトナキシロモノ」は、27年前のライブで初に聴いた時もの凄くインパクトのあった曲で、鈴木氏が(メジャーの)レコード会社に全然相手にされなかったボツ曲とか言ってた気がするけど、人間椅子自身この曲27年ぶりにやったってのも驚き。
今回再び聴けたけど、やっぱカッコいい!!なんでこれを長年封印してたんだ??


「なまはげ」で最後の曲と言っといて、2回目のアンコールがあるのはわかっていた。
だって「ダイナマイト」を演らないワケないもの。
まぁこれはいつものパターンですわな。


いや~、楽しかった。
本企画に留まらず、外タレも日本のベテランバンドもよくやってる初期作品の周年ライブとか、どんどんやってほしい。


来月のOTODAMA’22の2日目にも出演決定。




TシャツMサイズ売り切れで買えなかったので、代わりに踊る一寸法師アクリルキーホルダー購入。
ステッカーはちょっとメタリック感が増した小サイズのだった(右から2番目)。



明日は最終公演Zepp Divercity ライブストリーミング。
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踊る一寸法師 前夜

2022年04月11日 | 二酸化マンガ
明日、会社を早退して人間椅子のライブに行くことを決意したのは・・・

そう、今回の企画が『踊る一寸法師』再発を記念してのツアーだからに他ならない。
先週から青森Quarterでのライブを皮切りにすでにツアーの真っ最中である。

昨年の11月に、なんとあの幻の1995年の超名盤、5th『踊る一寸法師』が再発されるという、日本国民にとってこれほどラッキーな事があろうかと思われるほどのリイシューが実現した。
まぁ実は14年前にも再発されているんですけどね。

右は1995年11月、京都の磔磔で行われたレコ発ライブを観に行った時購入した『踊る一寸法師』ステッカー。
今回のツアーでこいつも再発されるんだってね。



あの時のライブは、人間椅子がインディーズに身を落としてからの関西での初のライブで、しかもアルバムが出る前だったので全曲全くあずかり知らん状態でのお披露目ライブだった。
CDは確か会場ですでに売ってたのでそこで買ったんだっけ?

磔磔は満員になると、もう演者が顔だけしか見えなくなる状態の、鑑賞しづらいハコなんであるが、この頃の人間椅子のライブはいつでもスッカスカ状態で、もう本当に見やすくて、もともと酒蔵だった建物を改築した土蔵のようなハコで、これ以上相応しい会場もないんじゃないかというくらい人間椅子にマッチしていた。




「暗い日曜日」、「エイズルコトナキシロモノ」、「三十歳」などを演奏してたのは、なんとなく覚えている。
「三十歳」の3番では、当時ドラマーだった土屋巌氏の貴重な生歌を聴くことができた。
確かこの時から人間椅子のドラマーは、1曲はリードで歌わなければならないという風習が定着したんだと思われる。
つか今回この「三十歳」は披露されるのだろうか?年齢変えて演るとか?

そして、こん時のハイライト、「踊る一寸法師」のオドロオドロのあやかしのドゥームナンバーが披露され、鈴木氏の狂笑、和嶋氏奏でるおぞましのヒズムギターがあまりにも鬼気迫るもので、ハコの雰囲気も相俟って、会場全体が凍りついたような戦慄に包まれたあの光景は、今でも脳に焼きついている。
あれは、まさしくホラーだった。



さて、今回の『踊る一寸法師』再発記念にあたって、全曲再現されるのかは定かではないが、タイトル曲「踊る一寸法師」が披露されることは、まず間違いないだろう。
この曲は、言わずもがな、江戸川乱歩の短編小説『踊る一寸法師』を見事に音像化したものである。

子供の身体に大人の顔を乗せたフリークとして、洋邦とわず、サーカス団、あるいは見世物小屋には付きものの一寸法師。
今の世では、倫理的に大いに物議を醸しそうであるが、乱歩先生はそれを、醜悪で悪魔的な存在に仕立て上げ、身の毛もよだつ復讐魔の狂気を描いている。

『踊る一寸法師』は、春陽堂から刊行されてる江戸川乱歩文庫シリーズの『陰獣 他三編』に収録されているが、乱歩亡き後も、様々な分野のクリエイターさんたちによって色々な媒体でリメイクがなされているので、今回の人間椅子のライブに行く前に、そのオドロオドロしい世界観を味わっておくのもいいかもしれない。




カルト映画界の巨匠、石井輝男監督の2001年作『盲獣VS一寸法師』というインディーズ映画は、私が衝撃を受けた作品のひとつ。
乱歩の『盲獣』と『踊る一寸法師』とをミックスさせたもので、そこで当時でいう“片端者”同士を猟奇的な犯罪で競わせるといった、大胆不敵なエログロ趣向を極めた変態映像作品である。
一寸法師役はリアルな侏儒であるリトル・フランキー氏が演じており(声はオーバーダブ)、哀愁感漂わすあの独特の雰囲気はなかなか印象深くて素晴らしいのだが、いかんせん踊ってはいなかった。




そして、この乱歩の『踊る一寸法師』を唯一無二の画力でもってマンガ化させたのが、やはりカルト漫画の巨匠、丸尾末広先生で、この作品は『乱歩パノラマ丸尾末広画集』に特別収録されている。




はじまり、はじまりぃ~



あはははははははははははははは



ドン ドン ドン



ほほほほほほほほほほほほほほほ




しまった、こんなことしてたら、もう朝になってもーた!

それではみなさま、今宵Umeda TRADにて!
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ぶっちゃけヴォイヴォド

2022年04月03日 | やっぱりメタル!!
今年2月に、バンドロゴも一新、新体制になってからのVOIVODの第二弾作『SYNCHRO ANARCHY』がリリースされ、最近ようやくしっくり耳に馴染んできたので、遅ればせながら紹介しようかと思う。


まぁ一言で言えば、前作、前々作の延長線的な内容。
正直最初聴いた時は、またも同じようなサウンドと内容にウンザリ感が否めなかった。

VOIVODの救世主といって差し支えないダニエル“チューイー”モングレインが加入し、今となってはバンドの主導権を彼がほぼ掌握していることは、本作を聴いてもわかることと思う。
とにかく、今回もチューイーの変態的なギターが縦横無尽に暴れまくっているといったところ。

ただ、いよいよテクニカルな技法を惜しみなく繰り出してくるチューイーの楽曲に対して、オリジナルメンバーの2人との格差が顕著になったように感じられる。
スネイクのヴォーカリゼーションは、VOIVODの個性としては十分に存在感はあるが、アウェイのドラミングはもうほとんどリズムマシーン程度の役割しか果たしていないように思われる。
まぁもともとそれほどテクニカルなドラマーではないんだけど、初期の頃はそこそこ派手なフィルインもぶち込めてたし、ここぞというところでカッコいいアクセントも見られた。
もう最近ではツーバスやフィルインがずっとドコドコドコドコ鳴ってる印象しかない。

ただ、アウェイはVOIVODにずっと在籍し続けている唯一のメンバーで、バンドロゴやジャケットワークなど、VOIVODの異質なる世界観の要素の1つであるアート面での役割をずっと担ってきた人物でもある。
よって、彼無くしてVOIVODはあり得ないし、ずっとバンドに居続けてほしいという、長年のファンとして温かい気持ちで応援したい所存ではある。

ただ、そのアートワークも、ここ最近単調なものが続き、ネタ切れ感と言うか、イマジネーションの枯渇が否めないんだけれど・・・・



アニメーションにするととても楽しいが。



それにしても、本作を聴いて、改めてチューイーのギターテク、アイデア満載の楽曲アレンジの巧みさに瞠目せざるを得ない。
ピギーの時のようなトリップ感やサイケデリック感は多少減退したものの、VOIVODしかあり得ない曲展開、無機質感、変態性、SF感はそのままに、そこに自身のテクニカルな技を溶け込ませることに見事成功しており、従来のVOIVODファンも納得の、ツボを押さえた作品に仕上げている。
いや~、聴けば聴くほどクセになってくるこの感じ・・・まさにVOIVODである。




で、今回もまた苦言を呈したいことが1つ。
前回も言ったけど、日本盤で出してくれるのは大変ありがたいし、ボーナスディスク付けてちょっと値段を上げて買ってもらおうとするのは全然かまわない。
ただ、約1年前に単体でライブ盤が出てんのに、同じ時期の同じようなセットリストのライブ盤を付けるって、我々VOIVODファンをなめてるとしか思えんのよ。

ライブアルバム『LOST MACHINE』出した時も思ったんだけど、どうせならライブ映像のDVD(もしくはBlu-ray)を付けてくれ。
なんなら単体で出してくれてもいい。

サイケ感施した映像もあるんだからさぁ。
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