AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

マルベリー or アライブ

2014年11月24日 | コンサート
この三連休初日は幸先よく、上原ひろみ THE TRIO PROJECT『ALIVE』ジャパンツアー2014の初日公演に参戦するという幸運に恵まれた。

上原ひろみライブは、3年前の『VOICE』ツアー大阪公演以来だったが、あの時は堺市の寒々とした市民ホールで音響も悪く、しかも2階席だったもんでひろみちゃんの演奏の熱気もあまり伝わってこず、不完全燃焼に終わってしまった。

しかし今回はなんと!1階(しかない)3列目のひろみちゃん側!


奈良県は葛城市新庄文化会館マルベリーホールという700人キャパのいかにもローカル臭漂う、周りには古墳くらいしかないド田舎の会場でトリオプロジェクトの初日公演は行われた。

ツレの車のカーナビがなかったら時間通り辿り着けていたかどうか・・・・



なぜか国分太一。あぁ、鍵盤つながりか・・・・



まず会場入りして席を確かめると、そのステージの低さに大興奮!!
メチャメチャ至近距離やんけ!!もうはっきりいってVIP席ですわ!
開演前のBGMはCREAM。おそらく『クリームの素晴らしき世界』の音源であろう。
先月亡くなったジャック・ブルースへの哀悼の意を表してのセレクトだな。


ライブ1曲目は予想外にも厳かな旋律で始まる“Warrior”でスタート。
懸念していた音のバランスも全く問題なしで、前回バリケード設置してるにも関わらず突き抜けすぎてたサイモンの豪快なパワードラム音もいい塩梅。
そして2曲目の目まぐるしい展開のアヴァンギャルドな“Player”といい、初っ端から3人の演奏がかなりヒートアップしていて、隣のじょにい氏も大興奮のご様子。

終演後、親切にもセットリストが貼り出されてあった。当然ながら新作曲中心。


私自身、この日の3人のテンションの高さが最も感じれたのは、1st『VOICE』からの“Flashback”が演奏された時。
まぁトリオプロジェクト作品の中で一番といっていいくらいお気に入りのナンバーってのもあるが、もうイントロの流麗なピアノのフレーズ聴いただけで鳥肌!
サイモンのリズムはレコーディングのそれより疾走感があって激しかった。久々にアドレナリンが体内で沸き立つのを感じましたよ。
しかしこの曲のベートーベンばりの荘厳なる重低音のドラマティックなピアノのフレーズ好きだなぁ~
次なる私の鳥肌ポイントは、小休憩15分置いてからの一発目。前回見逃した“MOVE”をこの至近距離から体感できたのはよかった。
中盤のあの徐々にヒートアップしていく、メンバー同士がお互いを煽りまくる怒濤の展開!!これはかなりの見ものでしたぜ。

最初田舎ホールと侮っていた会場も、音響もバッチシで全然悪くなかった。
今回は照明ががんばってたね。おそらくこのツアー用に組まれた持ち込みシステムであろう。
まぁ即興で目まぐるしい展開の曲ばかりなもんだから、照明係さんちょっと3人の演奏についていけてない場面もしばしば見受けられたが、このトリオプロジェクトの凄まじい演奏バトルにさらなるドラマティックさを演出してくれていたのは間違いない。いや、やっぱこういうのは大事ですよ。


しかし、改めて今回の席は最高!!というほかない!
とにかく至近距離でのひろみちゃんの狂熱のピアノワーク!エルボー奏法はもちろん、グーで鍵盤を叩きまくるサディスティックなパフォーマンスはもう圧巻であった!
内から溢れ出る演奏することの喜びの感情が抑えきれないときの右足の上げ具合、そして時折みせる感情的な「アーウ」「ウ~ン」といった唸り声も生でバッチリ拝聴できて、もう極上のひとときであった。

ひろみちゃんのこの気迫の演奏を目の当たりにすると、ギターかきならしてただ大声で歌い叫んでるバンドのどこがエモなんだ?どこがロックなんだと首をかしげる他ない。
あとどっかのプログレメタルバンドのギタリストが、小難しいギターソロワークをなんのアクションもせず、ただキッチリ黙々と弾いてる姿を見てると、「メタルやめろ!ひろみちゃんを見習え!」と言いたくなる。


にしても、最前列の客層の様子がどうもおかしいと思った。2組ほど遅れて入場してくるし(1組なんか低学年くらいの子供連れ)、ラストに演奏された“Spirit”では、演奏がピタっと止まったところでフライング拍手して(ブルースの典型的なエンディングを知らんのか)ひろみちゃんに「まだだよ~」ってフォロースマイル送られてるし(この辺がひろみちゃんの懐の深さなのだ!)。
どうも曲を知らないっぽい。
終演後ツレらとアンケート書いてたら、最前中央で観戦していたと思しき隣りのおばちゃんが「お兄さんたち、今日の曲全部知ってはんの?」とか、「前回来はった○○さんのライブもよかったわぁ~、ところでマルベリーホールは(上原やないんかい!)何回目?」とか、ちんぷんかんぷんな質問を投げかけてくる。
そこでハッと気付いたのが、おそらく最前列のほとんどの人がこの“マルベリー友の会”の有料会員で優先的にええ席をあてがわれていたんだなと。

いや、わてら葛城市民とちゃいますから。



いや、さかなクンのトークショーも行かないですよ。



今日の1曲:『Warrior』/ Hiromi The Trio Project feat.Anthony Jackson & Simon Phillips
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音×映像×メシ×salyu×salyu

2014年11月17日 | コンサート
姉から3日前に「あんた水曜のsalyu×salyuいくん?」との問いかけで、Salyuが今月大阪城公園に来ることを初めて知ったのは、不覚であった。
一瞬あきらめかけたが、仕事を定時に終わって家まで帰る時間を省けば開演時間までに間に合うんじゃないかと思いチケを発券。
当日際どかったが、なんとか余裕を持って大阪城公園に辿り着くことができた。

大阪城公園といっても、Salyuが大阪城ホールでやるわけではなく、大阪城の裏の庭園内の“丸の内ドーム”という特設会場。
詳しくはこちらを。
http://thegroovinggear.sapporocityjazz.jp/osaka/access/


大阪城公園なんてのは、大阪城ホールにライブ見るためぐらいでしか行かないので、丸の内ドームがどの辺りにあるかも見当がつかず、とりあえず森之宮駅で下車して大阪城のある地点を目指して公園内をテクテク歩いて行ったらけっこうな距離で、降りる駅を間違えたと悟った。

どっひー、これを駈け上がらんといかんのかい!



こんな間近で見たん初めて。へ~秀吉やるなぁ・・・・って、感心してるヒマなどない。



城の横っちょを歩いて行くと、西の丸庭園入口のでっかい門があって、江戸時代みたいに横の木戸から入門して進んでいくと、ふたコブのドームが出現!
ここが大阪城ドーム、いや、丸の内ドームとやらか・・・・



ドーム内に入ると水棲妖怪の出迎えを受ける。妖怪のクセに前隠してんじゃねぇ!



どういったイベントなのかは、HPでだいたい把握していたが、ブルーノートみたいに強制会食方式でひとりで来てなんかいやな予感はしていたが、夫婦2組と2児の子連れ家族のテーブルに挟まれ、向かいに若いカップルという最悪の席に案内された。もう完全に四面楚歌。地獄である。



コースターに席番が書いてある。たぶんガッツリsalyu×salyu見たい人は早めに来て前のいい席を確保できたのだろう。私みたいに遅くにひとりで来た者は余りの席をあてがわれる。みじめ。



途中でメシ食うヒマもなかったので、とりあえず中のクソ高い料理を注文。北海道チキンガンボとかいうカレー料理をオーダーした。


これが中々注文した料理が届かなくて、メシにありつけたのはライブ始まって30分くらい経ってからだった。
料理はなぜかすっかり冷めていて、しかもたいして美味くなかった。
まぁ従業員が足りてなかったのだろう。ウェイターもライブ中は中腰以下で北斗の拳に出てくる修羅の国のボロのように行動しなくてはならず、仕事しづらそうだった。


Salyuは大好きな女性ヴォーカリストのひとりではあるのだが、彼女のライブを見るのは実に9年前の1stツアー以来となる。
salyu×salyuのライブはDVD映像で見て、コーラスと生演奏の驚異的なシンクロニシティとそのパフォーマンスにいたく感銘を受け、いつか絶対生で見たいと思っていた。

久々に見る生Salyu。体型は維持できているようで安心した。
少し懸念していたメンバー構成は、小山田氏も大野さんもいてホッとしたが、コーラス隊が2人ほど欠員してるのが残念だった。
そのかわり大野さんがコーラスを兼任していた。

ライブはいきなりトリッキーなコーラスとアンビエントなサウンドの「s(o)un(d)beams」で幕を開ける。
Salyuの出だしのコーラスで、「あぁ、この会場、音響設備がなってないな」と思った。
セトリはだいたいDVDのと一緒で、少し縮小された感じ。『攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-』のテーマソングとかやると思ってた。
Salyuの操るサウンド周辺機器が拡張されてて驚いた。多重ループとかなんでもひとりでこなすことを目指してるのかな。
最初は小林武史に拾われたポッとでの小娘って感じだったけど、音楽に対する向上心が凄いな彼女は。
大野さんのスラップベースがクールな“Mirror Neurotic”の時思ったけど、ドラムのエコーのかけ方に違和感を感じた。
なんかスネア音が遅れて聴こえるのだ。それも含め、このイベントはサウンド面が甘すぎると思った。
まぁそもそもsalyu×salyuのような崇高で繊細な音楽向けのライブ会場ではないということだ。

salyu×salyuの音楽に合ってるような合ってないような、微妙な映像が全天に映し出される。


salyu×salyuは音宇宙という言葉がピッタリなのではあるが、プラレタリウムで使用するような映像のイメージとはまた違うと思う。


この会場に一体Salyuファン(あるいは小山田ファン)がどれだけいたか定かではないが、全プログラム終了後、アンコールの手拍子が起こった。
一応社交辞令的にやってるのかなと思ってたが、終演のアナウンスが流れBGMもかかりだしたのに、アンコールがずっと続いていた。
そして驚いたことに、絶対もうないだろうと思っていたのが、Salyuがステージに現れて、「アンコールの曲用意してなくて・・・・」と言いつつもメンバーを呼び寄せて、さっきやった「ただのともだち」をもう一回やってくれた。
いや、1曲くらい万が一のため用意しとけよとも思ったが、不定期のプロジェクトだし時間もなかったのだろう。
それより、一生懸命アンコールに応えようとしてくれたSalyuの姿勢、あと関西のSalyuファンのへこたれなさにに感動した。
こころなしかバンドもさっきよりノリノリで、客席も歓声とか起こってかなり盛り上がってた。
ああ、これがリアルなアンコールなんだなと。


それにしても、アンコール前に立ち去ったことはよかったとはいえ、隣の夫婦2組連中が最悪だったな。
どうやらsalyu×salyuの音楽性をよく知らずに来た連中らしく、テーブルにはワインボトルが置いてある。
曲の合間の会話の内容がテイノウ極まりなくて、オッサンどもが自分らが理解できない音楽に対して「なんや不思議な音楽やな」とか、「宇宙と交信してるみたいやな」とか、センス・オブ・ユーモアの欠片もない会話を繰り広げておりイライラした。
私の真横にいたオッサンの発言は頭悪そうながら「でもけっこう歌上手いなぁ(プロが上手いのは当たり前やろが!)」とか、まったく接点がわからんかったがスティーリー・ダンを引き合いに出してきたりして「おっ」と思ったが、斜め向かいのオッサンは音を感じる能力が欠如しているのだろう、「MC全然ないな、どんな食べ物が好きとか聞きたい」などとウケを狙ってるつもりか、不必要なしょーもない発言を連発していた。
隣りのヨメが周りを気遣って嗜めるのが普通だが、それを聞いてケタケタ笑っているのだから始末に負えない。見事なゴミ夫婦である。
とりあえずこの連中が席を立った時に、こいつらの食った料理で食中毒を起こし瀕死の苦しみが訪れるよう呪いをかけておいた。

そして黒男のこの名ゼリフを吐きかけてやるのだ。



でも、無難なイージーミュージックをBGMに会食を楽しむといった連中向きの音楽でないのは確かである。
逆にsalyu×salyuのライブをガッツリ堪能したかった私にとって、正直このクソ高い料理や全天映像は余計だった。

今度はもっと由緒正しき劇場で、漆黒の中でちゃんとsalyu×salyuのライブを楽しみたい。




せっかくだから庭園内で紅葉狩りをすませてさっさと帰る。


今日の1曲:『ただのともだち』/ salyu×salyu
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あなたもバケットになれる!

2014年11月12日 | カテゴライズできない
先月のロックバーでのハロウィンパーティで、私が仮装したバケットヘッド。
あれは、1999年の春先に見に行ったバケットヘッド初来日ツアーの岡山PEPPER LANDでのライブ模様を激写したときの写真(写真上)を基に扮したものである。

思いがけない初仮装パーティ参加とはいうものの、元々私にはそういった変装願望があったフシは否定できない。
摂津の伝説的ハードロックバンドHORIDEATH再結成ライブのときは、他のメンバーは誰ものってこない中、私ひとりその場の思いつきで馬のマスクをかぶり、「うましん」としてステージに上がったことも、その性癖の顕れであったかと。
まぁ、これはアランフィッツ=ジェラルド星に棲まう私のもうひとつの局面でもあるのだが。




ロックバーのママから仮装パーティの知らせを受けて、私の頭の中にはすぐに色々なキャラ候補が思い浮かんでいた。
先述したデストラクションの『Release From Agony』のバケモンジャケもそのひとつだ。

他には・・・・

・諸田コウ


白塗りのメーキャップ用具がどこで手に入るかわからんかったし、誰も知らなさそうなので却下。

・映画『スクリーム』の殺人鬼


一応昔若気のいたりで買ったのを持ってる。でもあまりにもベタすぎるし、この映画たいして思い入れがない。

・エイフェックス・ツイン


やっぱり前が見えん。このクリアファイルはクリアじゃない。

・21世紀の精神異常者


これもメーキャップが面倒そう。ヘン顔も疲れるし。しかもすでに中川家の礼二にやられてるし。

・サンマロ


連邦ユニホームは日本橋のキッズランドで入手可能だが、高そうだし、だいいちダサい。


結局バケットヘッドに決めたのは、その辺の店で変装道具を手軽に取り揃えられそうだったからだ。
まず、白仮面はドンキで手頃なのが見つからず、Amazonでいいのがあったので入手。約500円。
つなぎはワークマンで一番安いのを購入。1900円。今後何かの作業でも活用するかもしれない(にしても着にくいなこれ)。
そこまでせんでもええかと思ったが、より完成度を高めるため長髪のカツラをドンキで購入。1800円とけっこういい値段した。

そして、これがなけりゃ話にならない。バケットのシンボルであるKFCのバーレル。
実は今回の変装道具の中で、こいつが一番金かかってんのね。ただの紙製の容器なのに。
なんせ、バーレルを手に入れるためには、10ピース以上のチキンをオーダーしなければならない。
10ピースで2400円!!
もうここまで盛りあがったら引き返せるものではない。近所のKFCで思い切って注文しましたよ。

ところが、この時店員がとんでもないオーダーミスをやらかしてくれた。
番号札をテーブルに置いて待機してると、店員のねーちゃんがなんと、チキンを小箱に小分けにして持ってきやがったのだ!
私は愕然となった。
「10ピースバーレル」てオーダーしてんのに、バーレル抜きとはいったいどういうことか!
その店員は若い女の子でまぁまぁかわいかったが、私は思わず公衆の面前で、「ワレ何さらしてくれとんじゃい!!」と怒鳴りつけかけたが、なんとか平常心を保ちバーレルに入れ直すよう指示した。
家に帰ってチキンはすぐにバーレルから取り出して家族のものにふるまった。あと、翌日の弁当のオカズに。

実際バケットのかぶっているクラシックデザインのバーレルは入手困難。現在のデザインでガマンするしかなかった。



こうしたすったもんだのすえ、ようやくバケットヘッドの変装用具を全て取り揃えることができた。
変装自体は5分とかからなかった。

ね、簡単でしょ?そうなんです。誰だってバケットになれるんです。
あとは、ヌンチャク技と超絶ギターをマスターするだけ!


現在、フェルナンデスのエレキで「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のイントロ、「禁じられた遊び」を猛特訓中!!


今日の1曲:『Jump Man』/ BUCKETHEAD
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ヒョウタンツギシンドローム

2014年11月09日 | 名所ガイド、巡礼記
前回も言ったように、宝塚の手塚治虫記念館は大人にしたらこれといって見どころはない。
確かに私よりももっと上の年齢層のリアルタイムで『アトム』やら『ジャングル大帝』やら『リボンの騎士』やらのアニメを体感した方々にとってはノスタルジーに浸れる場所かもしれない。
しかし、私のような後追いの、手塚漫画のディープゾーンに強く惹かれた者にとっては、ここは単なる子ども向けのまんが博物館なんですな。

このカプセルゾーンも、『火の鳥』の猿田博士の研究所を彷彿とさせてはいるが、中に展示されてあるのは手塚先生の遺品や原画の類。
中身がもっとこうタマミに扮したムーピーやブラドベリイ、モンモウ病発症後の患者の標本とか、そういうのだったらいくらか興奮できるのだが。
(もちろん常時ロビタが巡回)




それでも、グッズ売り場は様々なアイテムがあって、この記念館内では一番興奮させられた場所ですよ。
値段設定もそこそこリーズナブルで、グッズ買うためだけに入館料払う価値はあるかと。

あんなところにヒョウタンツギが!まさに神出鬼没!



で、思ったんだけど、この記念館にはヒョウタンツギが足りないって!
手塚漫画といえば、ヒョウタンツギを抜きにしては語ることはできない。どの作品にもたいがい出てくるし、一番出没率が高いといっても過言ではないと思う。
もっと1階、2階、地下1階、外周と、敷地内のいろんな場所に点在させとくべきでしょうが!
そういうユーモアとかアイデアが足りないね、この記念館は。

その他、「オムカエデゴンス」のセリフでおなじみのスパイダー、家族で行動する一つ目のママ―、ヒョウタンツギの弟分?ブクツギキュなど、このへんのノンセンスキャラはガキどもにはおそらく人気がないのだろう。
ぬり絵コーナーでブタナギの用紙が大量に余っていたことからもそれは察知できる。




ま、私の場合、手塚作品にハマり出した高校時代後半からヒョウタンツギに取り憑かれている気はあった。
受験勉強の合間にもよくヒョウタンツギのイラスト描いてたし、自分の妄想の中でのプログレバンドのギタリストに起用したこともあった。

ヒョウタンツギグッズはなんぼ集めても集め足りない。



現在熟読中の冒瀆的にして禁断の「ゾス神話群」にまつわる書物の読みかけの頁にはさむのに、この不条理にして極めて宇宙的な存在であるヒョウタンツギ栞のなんと最適なことか!



今回はけっこうグッズコーナーでドカ買いしてしまって、こりゃ手塚イラストのビニール袋2枚はいくなとワクワクしてたら、あにはからんや手塚キャラ勢ぞろいのでっかい紙袋に入れてくれてテンション上がるも、手塚治虫記念館帰りなんがバレバレでちょっぴりハズカぴいなぁ~って、電車ん中で紙袋眺めてたら色んなキャラ発見できて知らん間にニヤニヤ顔になってしまってるという。


奇子も、小山内桐人も、一ノ関教授もいるよ!!


ヒョウタンツギの足形。底部もツギハギなんだね。



今日の1曲:『Delicious Demon』/ Sugar Cubes
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宝塚コスモゾーン

2014年11月03日 | 名所ガイド、巡礼記
本日は敬愛してやまない作家、手塚治虫先生の86回目の誕生日(というのを手塚先生のご息女であられるるみ子さんのツイートで初めて知った)。
というわけで、10数年ぶりに宝塚にある手塚治虫記念館へ、夢に現れた鳳凰に誘われるままフラフラと訪れたのでした。

この記念館がなんで宝塚にあるかというと、それは手塚治虫が幼少期を過ごした場所だからにほかならないってのは言わずもがなですかね?
先生の自宅の近所にはタカラジェンヌたちがたくさん住んでいて、歌劇好きの母親に連れられてよく劇場に行ったというなんとも羨ましい環境でお育ちになられたんですね。
そんな華やかな環境での育ちがもとで生まれたのが、少女マンガ『リボンの騎士』というわけであります。

今年は宝塚歌劇100周年及び手塚治虫記念館20周年でもある。


私の家から宝塚はけっこう遠く、正午くらいに行かないといけないのをまた家でチンタラしてて宝塚駅についたのは午後4時。閉館1時間前だ。
といっても、過去に一度来た時に、内部はべつだんこれといって注目に値するものはなくて、まぁ小さなお子ちゃま向きに造られた施設であるのは間違いなく、私のような『奇子』、『きりひと賛歌』、『ばるぼら』などの黒手塚作品を好む人間にとってはかなりものたりなくて、1時間も留まれば十分であることは予めわかっていた。

入館料は700円。ロビーの奥には手塚先生のデッカいイラストが・・・神様を踏んづけてもいいのか!?



できれば仰向けに寝転んで眺めたかったんだけどね。通報されちゃうから。



現在館内2Fでは、表現者として手塚治虫の精神を継承したとされるミュージシャン忌野清志郎の展示会が催されており、彼が生前描いた卓越した絵画やメッセージなどが展示されている。
忌野さんはかつてるみ子さんがプロデュースした手塚漫画オムニバスCD『アトム・キッズ』(廃盤)にも曲を提供しており、そこであまり知られていないアトムの番外編的キャラの少年マルスのイメージソングを歌っている。
今回この曲がシングルCDとして復刻リリースされた。



正直、私は忌野清志郎の音楽も歌声も全く好きではなく(「いけないルージュマジック」は衝撃だったが)、展示室をザッと見て回ってもそれほど彼と手塚治虫との関連性を見出すことはできなかった。
でも彼が手塚マンガに影響受けて育ったのは事実らしく、彼の言葉で「僕はカブトムシ(The Beatles)とオサムシ(手塚治虫)の息子みたいなもんなんだ」っていうフレーズがとても印象に残った。

実を言うと、私があまり満喫できないとわかっていて手塚治虫記念館に赴いたのは、この忌野×手塚のコラボグッズが欲しかったからにほかならない!



そういえば、本日から東京の方では『手塚治虫の美女画展』ってのが、吉祥寺のギャラリーで催されてるんですってねぇ。
この展示会、手塚治虫記念館でもできませんかねぇ~
小さな子どももいるんで無理ですか・・・そうですか・・・



あ、ひとつ正直に言いますと、手塚治虫記念館に行ったのは昨日です。
なにはともあれ、手塚先生、お誕生日おめでとうございます。


今日の1曲:『い・け・な・いルージュマジック』/ 忌野清志郎&坂本龍一
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みんなー、塗ってるかーい?

2014年11月02日 | コンサート
先週の木曜だと勘違いしてて有給休暇を無駄にした電気グルーヴの25周年記念ツアー、糞を塗ると書いて「塗糞祭」に行ってきました。
会場は駅からめちゃめちゃ遠いと評判のZepp Namba。
つぶやきなどでよく電グルのことではしゃいだりしてますけど、正直言うと実はかなりのニワカです。

電気グルーヴはデビュー当時より気にかけていたグループではあったが、小生ロック一直線のまだまだテクノ音楽に免疫のなかった頃で、「Shangri―la」が大ヒットしてしばらくしてからCDを中古でシコシコ買い集めていった次第。
1stこそよく聴いたものの、その他の作品は全く聴いてないか2、3曲お気に入りがある程度で、『VOXXX』以降の作品はほぼ聴いていないありさま。

で、実は今回が電グルライブ初観戦。
フジロック97年のとき見る機会があったのに、持病の腹痛発作を起こしずっとゲロ吐くのに専念しててメインステージ側から動けず、瀧の伝説の富士山きぐるみパフォーマンスを見逃している。
そんなヤツが25周年の記念すべきライブなど観てもいいんですか?
いいんです。多分大河ドラマ「軍師官兵衛」や「アナと雪の女王」キッカケで観に来たって人もけっこういたと思うんで。
だから定番曲もわからんし、ファン層もどういった人たちなのか見当もつかない。
今年もフジロック大トリバンド前に出演してたくらいだからフジロッカーには人気だと思う。

テクノ好きでセンス・オブ・ユーモアがわかって、こんなTシャツでも平気で着れる人たちってことでOK?


まぁ比較的いい人が多いと思う。だって会場で(またしても!)床に置き忘れてた私のサイフを、私がまさに物販CDを買い求めている目の前で売り場の兄ちゃんに届けてくれた人がいたんだもの(ありがとう!)。
あと、これはなんの根拠もない偏見だが、手塚治虫とか読んでそう。


整理番号は1000番台だったが、かぶりつきみたいな人もおらずけっこう前の方にいけた。軽くツーステップ踏める間隔の余裕もあった。
よくわからんファンファーレで幕が開け、電気グルのふたりとサポートDJ(最初まりんかと思った)が登場。
実物は初めてであったが、ゆるいキャラでよくテレビで見かけてるせいか別に感激はなかった。1曲目も知らない曲だ。25周年ソング?「パイパン大好き~」とか超下らない歌歌ってたような気がする。

おおまかにいって4割方フロア志向のエレクトロ、3割方おふざけムダ話、3割方ヒップホップといったところだろうか。
けっこう長丁場で2時間半くらいあったと思う。いつもそうなの?
1stの曲が多めだったような気がする。私も1stの曲ならだいたい知ってるから。
卓球も「みんな全然わかんなかったでしょう?だってさっきのほとんど20世紀の曲だからさぁ」って、今のオーディエンスは比較的『VOXXX』以降からのファン層なのかな?
大ヒットナンバー「Shangri―la」ですらあんま盛り上がってなかったような気がする。

ステージセットは巨大な真っ白のひな壇式になっていてふたりが(とくに瀧が)上り下りして空間を動き回るという仕掛け。そこに映し出されるプロジェクター映像効果が秀逸でさすが日本最大級のエレクトログループだと感心した。
音像の立体感も素晴らしく、先週のMステで披露されたときは「何じゃこれは?」と首をかしげてた新曲「Baby's on Fire」もライブになると凄まじい高揚感があり、EDMファンが熱狂するのもよくわかる。
ただ、やっぱ知らん曲ばっかでけっこう中弛みしてアクビを禁じ得なくなったこともしばしば。



今回は25周年記念ということで、多彩なゲストを迎えており、といっても電気グルの作品に携わった人らばかりで、歴代DJのMCJKにまりんこと砂原良治(上のポスターでゲストミュージシャンはすでに発表されてたんやね)。
そして「聖☆おじさん」でコラボったスチャダラパーのジョイントを見れたのは貴重だった。
途中の下らないコントからの瀧 VS SHINCOのラップバトルはどうでもよかったが、あのオザケンとの大ヒットナンバーも聴けて得した感じ。
まさにウンコテンコ盛り内容。



あと、まりんが登場したとき「ケラさん逃げて!」のネタ。にわかながら何のことかわかってしまった。
彼らもナゴム出身で、筋少の自伝読んでたからその当時のまりんの武勇伝が書いてあってかなり印象深かったので。


一般的には瀧の方が知名度はあると思うが、ステージでは瀧よりも圧倒的に卓球の方が存在感デカかったような気がするな。
かなりのマシンガントークだし、瀧に対するツッコミも容赦なく切り込んでくる。あとけっこう口悪い。性格も悪そうだ。早口ラップのところで何回か歌詞とんでた。
瀧はきぐるみに着替えることもなく(それを期待してたのに!!)後半もう彼の存在どうでもよくなってた。
それでも、ラストに披露された「電気ビリビリ」でのふたりの掛け合いのコンビネーションはさすがだなと思った。
このときはかなりテンション上がった。知ってる曲だし。カラオケで歌ったこともあるし。


今回電気グルーヴのライブ見て思ったのは、マジメでキャッチーな曲で一瞬大ヒットしたけどそれに慢心せず世間に媚びず、自分の好きなことをファンを置いてけぼりにしてでも貫き、いくつになってもバカバカしいことを全力でやりたい放題を貫いている感じに彼らの偉大さを感じた。
それでもいまだにそこそこの人気を誇ってるんだから凄いよね。


グッズの充実度も電グルの魅力のひとつ。
誰が買うねん!みたいなものからファンでなくても欲しくなるクールなものまで様々だ。
けっこう散財した。



Mステでもライブ中アピールしてた塗糞祭記念ハケも売ってた。1500円。いらん。





今日の1曲:『flash back disco』/ 電気グルーヴ
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