AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

リリイだ!リリイだ!

2022年01月28日 | コンサート
その驚くべき知らせは、先週の日曜、突如SNS上に舞い込んできた。


『Lily Chou-Chou 〜 another impression』

Salyu x 小林武史 x 名越由貴夫

1月17日(月)
東京・Billboard TOKYO
1st START 17:30
2nd START 20:30

1月20日(木)
大阪・Billboard OSAKA
1st START 17:30
2nd START 20:30


この情報を知った時は、目が飛び出でんばかりの歓喜と同時に、やるせない絶望感にもかられた。

「いきなり今週のド平日って・・・・そんな殺生な!!」って。

だが、よく見ると、今回は2部制で2ndステージが20:30とある。
「これは行ける!!」とすぐに奮い立ち、外出先で慣れないスマホを使い、“リリイ・シュシュのライブ”で検索し(これがなかなか見つからなくてヤキモキした)、なんとかビルボードのリリイライブの予約画面に辿りつき、即ビルボードのゲスト会員に入会、そして無事R指定席ってのを確保できた。
パスワード設定とかで何回も失敗してて、もうええ席は瞬殺間違いないだろうと思っていたんだけど、意外と席が埋まってなくて拍子抜けだった。
やはりあまりにも不意打ちすぎてファンに情報が行き届いてなかったのだろうか?
Salyuのオフィシャルサイトにも載ってなくて、なんか突如ライブが決定した感じだったのかな?(あるいは小林氏のサプライズ的な策略だったか)
そこで、唯一のSalyu好きの友人(またしても)サムソンに一応「どや?」と誘ってみたところ、すぐに「行く」との返事が返ってきた。


今度はオミクロン型のコロナ感染者が全国的に一気に拡大してる最中であったが、(Salyu関連のライブが近づくといつもこんな状態)ライブは予定通り行われるみたいで、こちらも別にそれほど心配はしていなかった。
当日は余裕をもって2時間早く早退させてもらい、電車で大阪に向かった。


Salyuは、近年よくビルボードで小林武史氏とのジョイントminimaライブを開催しているが、実は私、ビルボードに行くのは今回が初めて。
こういったシックで高級感溢れる憧れのライブハウスで、念願のリリイのライブを観れることの幸運にワクワク胸躍った。


リリイが舞い降りる!

ビルボードにリリイが舞い降りる。

今日はサイコウの夜だ!




開場時間前に着いたが、入場はすでに始まっているようで、我々も発券して会場中へ。

さすがビルボード・・・アルコール消毒がパールペダル。



オオ、これがビルボードか・・・・



晩メシ喰ってきてなかったので会場で食べようとメニュー開けたら・・・・
いや、するだろうなとは思ってたが、想定の範囲を超えていた。

ちくしょう、今日は特別な日だ。インスタ映え料金と思ってもってけドロボー!
すいません、外でペットボトルのコーラー買ってきてもいいですか?




今回、「リリイのライブが観れる!」と慌てふためくまま勇み足で座席確保した感じだったが、本企画はなんだかハッキリしないところがあった。
これはリリイ・シュシュ名義でのライブなのか?それともSalyu × 小林武史のデュオの一環(minima)としてのライブなのか?
ただ、今回は名越由貴夫氏も加わっている。

2010年に『エーテル』というリリイ・シュシュ名義の新曲を、この3人の編成で発表している。
しかも今回はリリイの楽曲括りのライブである。
今回の企画がリリイ・シュシュのライブでないと否定する要素はどこにもない。
なのでハッキリと「これはリリイ・シュシュのライブです」と言ってくれればよいものを・・・

このユニットで2010年12月に、Lily Chou-Chouとして中野サンプラザホールでライブを行っている。



そういったモヤモヤが残るまま、今回のライブに臨んだわけであるが・・・・


出囃子で「飽和」の厳かなイントロが流れた時は、さすがにテンションあがった。
やっぱりリリイだ!今からリリイのライブが観れるんだと。

3人がステージに登場。
Salyu・・・いや、リリイはなんだかカジュアルな冬物っぽい衣装を纏っていた。
そして、開口いきなりガッカリさせられる挨拶で椅子からズリ落ちかけた。

「こんばんは、Salyuです」

なんだよ、今日はリリイでいく約束でしょ!(もちろんそんな公約はなかったが)
私は立ち上がって、「リリイだ!リリイだ!リリイがいるぞぉぉぉ~~~~!!!!」と叫び出したい衝動をなんとかおさえた。


途中のMCでも、今回はいつものminimaライブに名越氏が加わった形とか、ほんと余計な説明があって「リリイはそんなおしゃべりじゃないぞ」と、なんかイライラした。
昨年、映画『リリイ・シュシュのすべて』の公開20周年を迎え、今回のライブもその一環であるような説明もあったが、嘘でもいいからせめて「エーテルが動き出したの」くらいのことは言ってくれと。

正直不安だったのが、バックがピアノとギターのみでリズムなしのライブに耐えられるかということだったんだが、当日はシーケンサー担当の人がいてよかった。
小林氏の話では、当時リリイのレコーディングにも携わってた方みたいで、言わばリリイの一員みたいな方だ。
ひょっとして野田周さん?
うん、これはもう完全にリリイ・シュシュでしょ。

セトリはこんなかんじ。

01.共鳴(空虚な石)
02.愛の実験
03.飛行船
04.飽和
05.エロティック
06.光りの束
07.グライド
08.飛べない翼
09.アラベスク
10.My Memory
11.エーテル

encore

12.回復する傷


アルバム『呼吸』はフルで演奏され、他リリイの楽曲と呼ばれるものは全て放出したという感じ。
まぁ今までのSalyuのライブで『呼吸』からの楽曲はだいたい演奏されていて、実はそれほどレア感はなかったりする。
今回はどうかな?と思ったけど、やっぱ歌い方は今の声を張り上げるいわゆるSalyuの歌唱。
それが悪いというわけではないけど、やっぱリリイファンとしては憂いの籠った霞んだあの歌い方を切望してしまう。

Salyuの初期のシングル『ダイアローグ』に収録されてる「光の束」は、もともとリリイの楽曲として作られた曲ってのはSalyuファンの間では周知のことだが、これも約1年前、神戸のライブで演奏されたばかり(その時は歓喜した)。




未発表曲の「My Memory」も、5年くらい前の飛鳥村でのライブの時初めて聴いたと思うが、これもリリイ時代の楽曲としてよく知られている。
でもこの曲って、アップテンポで歌唱も激しくって、「エーテル」と同様リリイらしからぬものすごくSalyuっぽい楽曲。
なので今のSalyuの歌唱でけっこうライブ映えするんだなこれが。
2010年発表の「エーテル」も音源つまんないなと全然聴いてなかったけど、今回初の生エーテルはすごくよかった(全然エーテル感ないけど)。


個人的に一番心揺さぶられたのが「飛べない翼」。
やはりリリイは岩井俊二監督作詞の詩がいいんだと、改めて痛感させられる。
今回Salyu・・・いや、リリイの喉の調子もすこぶる良く、あの激しめの歌唱でももの凄く脳髄に響いてきて、いろんな感情がこみ上げてきてほんと半泣きになるくらいだった。
『SCUD』誌のライターが「シンクロしちゃうと週末には自殺しかねないぞと思って二度と聴いてない」と言っていた記事も頷けるってもんだ。


アンコールで「回復する傷」が演奏され、全プログラムが終了。
ハミングナンバーで終わるってのもリリイのライブならではかもしれない。
Salyuのライブだったら大方「to U」で終わるのが定番だからね。

うん、やっぱ今回はリリイ・シュシュのライブだったと言ってよいだろう。
(SNS上のツイートでもみんなリリイシュシュのライブを観たと言ってる人多いし)

小林氏による当時のリリイ・シュシュのアルバム制作秘話が聞けたのもよかった(自分でピアノ弾きながらのBGM付)。
『呼吸』のレコーディングはニューヨークで行われ、リリイの初ライブもニューヨークだったとか。
当時日本でやったリリイのライブの映像が残ってて、それが周年作品で商品化されるようなことなんかもほのめかしていた。


まぁSalyuのライブだったか、リリイのライブだったか抜きにして、とてもよいライブだった。
極上のハコで、リリイの楽曲を余すところなく堪能できた。
それだけでもプレミアムな一夜であったことは間違いない。
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あけましてクリムゾン!

2022年01月23日 | プログレッシヴ草稿
一昨年の家庭事情により大部屋が1つ空き、その時くらいからずっと計画を温めてた大型テレビ設置計画。
どのサイズにするか、どこのメーカーにするか、どのくらいの値段で折り合いを付けるかで悩みに悩むまま、だんだんと考えるのも面倒くさくなって、一向に購入に踏み切れなかったのであるが・・・

昨年の暮れ、ふと立ち寄ったドンキの家電コーナーでパッと目についたのがパナソVIERAの55型。
数分考え込んで「もうこれでええんやないか」と、即スタッフを呼んで購入に踏み切った。

送料が思ってたより高く(1万!まぁそんなもんらしいが)、自分で持ち帰ることに。
とはいっても一人ではとてもじゃないけど無理で、とりあえずスタッフに車まで運んでもらって、後部座席を倒して運転席を極力前にスライドさせてギリギリ収まった。
帰りの運転がどういう状態だったかはご想像におまかせします。

で、家に着いてからも問題で、まずひとりでは部屋まで運べない。
そこで既婚の姉を呼び出して一緒に運んでもらうほかなかった。
いやいや、近くに住んでくれててほんと助かった。組み立てもひとりではちょっと無理だったであろう。




テレビ台もいろいろ物色してたんだが、これや!というのがなかなか見つからず、とりあえず家にあった折りたたみ机を代用。意外とシックリいったのでもうこのままでええんやないかと。

テレビを自分で購入したのは、かれこれ20年ぶりくらいのことで、自分の部屋にあるテレビは祖母の遺品のブラウン管テレビで、地デジの映るフラット型テレビの購入は今まで考えてはいたんだが、物だらけの狭い部屋の配置事情から設置は難しく、まぁ普段テレビはあんま観ないし、DVD鑑賞はPCで事足りていた。

ではなぜ今回大型テレビを購入したのかというと、まぁ1部屋空いたってのが一番デカいが、ブルーレイ映像を大画面で観たいってのがあった。
実はブルーレイデッキだけは8年前(消費税が5%→8%に上がる前)にすでに購入していた。
今回はその8年間未開封のままだったブルーレイデッキをひっぱり出してきて取り付けたところ、無事起動してくれたんでホッとした。
まぁ4K対応だし、HDの容量以外は最近のとあまりスペックは変わらないんではないかと。録画してまで観たい番組もそんなないしね。


ブルーレイソフトもこの数年間でいくらか取り揃えていた。



私にはブルーレイでどうしても観たかったものがあった。
それはテレビを買った2日後の30日に届けられた。


そう、キング・クリムゾンの『Meltdown Live in Mexico』。

なにしろ、この映像はブルーレイでしか発売されていないシロモノだ。
こいつを鑑賞するために、私は大画面テレビを購入したといっても過言ではないかもしれない。




本作は、体調不良のため一時離脱していたビル・リーフリンがキーボーディストとして復帰し、ビルの代役だったジェレミー・ステイシーはそのままトリプルドラマーの一員として残り、90年代の『THRAK』期を凌ぐ8人編成という大所帯で行われた2017年夏の北米ツアーから4日間に渡り行われた同年7月メキシコのMEXICO CITY公演音源から選曲/編纂されたLIVE音源をCD3枚、そしてその映像をBLU-RAY1枚に収めたテンコ盛り4枚組ライブ盤。

リリース当時、気にはなってたんだが、2015年の日本公演を収めた『RADICAL ACTION TO UNSEAT THE HOLD OF MONKEY MIND』のDVDもあったし、本映像はブルーレイ盤でしか出てなくてやっぱ高いし、数か月後にすぐ来日公演も控えてたので、その時は触手がのびなかった。


本映像がヤバそうだな、欲しいなと思ったのは、2018年の来日公演でも披露され、その演奏を目の当たりにして、情緒がどうにかなっちゃうほど興奮させられたトリプルドラムの真骨頂ともいえる「Indisciprine」のライブ映像をYOUTUBEで観たときだった。
うん、この映像を観るためだけでも本作を購入する価値あるなと思って。

何回も貼り付けてすみません。しかもこれしかない。



今年の年越しライブ映像鑑賞はこいつしかないなと、昨年年越しそば喰ったあと、すぐに大画面テレビを設置した大部屋に籠り、部屋を真っ暗にしてホームセンターで購入したばかりの安ものの座椅子に腰かけ、その全貌を確認した。




本ライブはジェレミーのジャズスタイルのドラムで始まる「Neurotica」から。
それにしても、本クリムゾンにジェレミーが加わったことの楽曲レパートリーの広がりの効果と言うものは絶大だったと言うしかない。
2018年の時、この得体の知れないドラマーさんが、いきなり「LIZARD」のあの流麗な旋律のピアノを弾き出したときはホンマ度肝抜かれたもんな。
「この人何者!?」って。




本映像では、私が生で拝見できなかった「Cirkus」、そして組曲「LIZARD」から「戦場のガラスの涙 including ⅰ.夜明けの歌 ⅱ.最後の戦い ⅲ.ルーパート王子の嘆き」が演奏されている。
う~ん、とてもレアなんだがドラムの2人がなんかインプロフィルインを持て余してる感がハンパない。つか2人もいらん。
フリップも上から「コラ、ちょっとオマエ叩き過ぎやろ」と言いたげな感じで睨んでいたように見えたのは、気のせいかしら?
とにかく長編なんでけっこうキツいというか、お腹いっぱいになる。


そして年が明け、しばらくしてから・・・・・

早くも「Furacture」キターーーーーーっ!!!!!

フリップ翁ほんまに弾いてはる!ピロピロピロピロ弾いてはる!
なんちゅー貴重な映像や!まさか翁のこの曲の演奏姿が拝めるとは!



本ライブ映像は、2015~2017年にかけてのツアーで演奏されたセトリの、まさにいいとこ取りみたいな内容といっても過言ではない。
昨年のライブが集大成?いやいや、この映像こそ集大成だろう。
まぁ「Easy Money」、「太陽と戦慄 Pt.1」、「船乗りの話」なんかは、日本公演のやつの方がアレンジよかったと思うが。

とにかく、2015年ライブ『Radical Action~』よりさらにグレードアップしており、映像も綺麗だしカメラアングルもよい。
まぁブルーレイだからってのもあるのだろうが。
しかし、これだけのテンコ盛り映像がディスク1枚に収まりきれちゃうんだからね。


メル・コリンズもいろんな管楽器を取り揃えて奮闘。



てかこの人もフルート弾けはるんや、器用やな。



8分割!!



そして、この日の「21世紀の精神異常者」もすごかった!
間奏部分では、まず最初のジェレミーとトニー・レヴィンの一騎打ちとなるジャジー展開が素晴らしい。そこに珍しくフリップのワウを駆使したギターが切り込んでくるカッコよさったらない。それを引き継いだメルのサックスソロも絶品。
ひととおりのソロが終わり、ジェレミーとメルが「決まったな!」って感じのアイコンタクトを交わしてるのがいい。


そして恒例のギャヴィン・ハリソンの超絶ドラムソロ!!やはり会場が沸き立つ。


この時のソロはニール・パートみたいに電子ドラムパッドを交えた音色がたまらない。
(途中で「Smoke on the Water」のフレーズ挿れた?)
手をとめてる他のメンバーたちも圧倒されてる様子。
もう圧巻と言うほかない。


そして、演奏を決めたときのフリップ翁のドヤ笑顔が萌える。



大画面でキング・クリムゾンの映像観ながら、なんかひとり贅沢な年越しを過ごした感じだったけど、この濃すぎる膨大な内容量は2日に分けて観るのがいいかもね。
ちょっとお腹いっぱいすぎ。
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行きあたり詣

2022年01月04日 | 名所ガイド、巡礼記
新年あけましておめでとうございます。

年明けてからもなんの予定もなく、まぁ絵に描いたような寝正月を過ごしております。

昨日は天気もよかったので、というかちょっとした家庭の事情もあり、当てどもなく車乗って京都南部(南山城)らへんをブラブラしてたんですが、たまたま通りかかった田舎道(163号)で「←海住山寺」みたいな看板がふと目に飛び込んできた。
以前も通った時に「この先行ったら山寺があるんや」と思いながらもそのまま通り過ぎていた。
今回はまぁせっかくここまで来たから初詣がてら行ってみようかという気になり、左指示器を出して未知なる山寺を目指し車を走らせた。




想定してたより急斜面の山道を登っていかなくてはならず、ちょっと怖じ気ついたが以前訪れた笠置山の山寺の道のりよりはマシだった。
5分ほどしたらその山寺の駐車場に着いた。


今回も「海住山寺」が読めない。
家帰って調べたら「かいじゅうせんじ」と読むらしい。そのままっちゃーそのままだ。



地元の人かな。まぁまぁ賑わっていた。



立派な五十塔もある。



かっこいい鬼瓦やしゃちほこもある。



ナスもある。


100円入れたら動き出しそうな雰囲気のモニュメントだが。
ここにまたがって願掛けすると「成す」ということで願いが成就するらしい。
たとえば男女二人でまたがれば縁結びに効くとか。
ただ、さすがにええ大人でまたがってる人はいなかった。


持ち上げ大師というものらしい。



一応説明書きがあるんだが、以前書かれていた文字とダブって何を言っているのかさっぱりわからんくて御利益薄そう。
住職さんもっとちゃんとしといてくれ。
とりあえず持ち上げといた。



輪廻塔。願いを込めて回すとアレってやつ。



コロナ退散!CORONER来日祈願!


絶景かな。京都南部も見渡せるぜ。



今年もよろしく。
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