AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

モノトレマタ

2015年07月24日 | コンサート
3年前、奇跡の初来日を果たしたエクストリーム・インダストリアル・ユニットGODFLESHが再び日本上陸!!

会場は3年前と同じ東心斎橋のCONPASS。
ここのハコは雰囲気があってゴッドフレッシュにもなんか合っててけっこう好き。
「どんなもんやろか?」と、恐る恐る行った前回のライブは、想定してたより5倍、10倍の興奮と感銘を受けたので、再びそれを味わいたくて即参戦を決意した。
まぁ今回は、昨年リリースされた13年ぶりの新作『A World Lit Only By Fire』を引っ提げての来日。
粒揃いの楽曲群ながら、すこし病的な歪みやディレイ感が減退したかに思えた新作曲を、生演奏でどれだけ拡張させてくれるかも楽しみだった。


まず会場入りして愕然となった。


んなアホな。どう考えてもTシャツが品切れするような集客率ではない。
これはもう、全然用意してなかったとしか考えられない。なんと商売っ気のない・・・
3日前にローチケで発券して(前回より1000円値下がってた)整理番号13番!!
開演時間少し過ぎてから入場して、今回この良番を活かしきれなかったことを心から反省した。


すでに前座のENDONという東京出身のミキサーとかMac使いが2人もメンバーにいるグラインド・コア・バンドの演奏が始まっていた。
一応ステージを覗いてみたが、グラインド・コアは嫌いじゃないけど、彼らの音楽性はちょっと自分には理解の範疇を超えているところがあり、10分ほどして場外に出て彼らのエクストリームなBGMをバックに丸テーブルでチャイナブルーをチビチビやっていた。




ENDONのステージが終わり、しばらくするとゴッドフレッシュの2人が外から帰ってきた。
次出番やのに、まだ外におったんかい!
ENDON見終わって中から客も出てきたが、どう考えても3年前より頭数が減ってるかんじ。
連休ど真ん中なのに、う~んなんでやろ?

いい頃会いになったので会場に入る。
やっぱり前回よりスキマが空いているが、まぁカッコつく程度に客は埋まっていた。
しばらくして、ジャスティンがステージに現れ、Macとかいじってセッティングを開始する。
ベンも後からノロノロ入ってきてシールドなどをほどきだして準備にかかった。
この人ら全部自分らでやらはるんですわ。まぁけっこうセッティングは簡単みたいやけど。


Macと真剣に向き合うジャスティン。カッコいい!


セッティングが終わり、ふたりはいったんステージからハケる。
不穏なBGMが流れ出し、ピーーンと一気に緊張感が会場全体に張り詰める。
ふたりが再びステージに登場。

ツツチーツツチーツツチーツツチー・・・・という電子リズム音が流れ出す。
言うまでもなく新譜『A World Lit Only By Fire』から「NEW DARK AGES」でゴッドフレッシュ大阪2回目のステージが幕を開けた。
うねるような重低音!ジャスティンの咆哮!
これだ!これを待ちわびていたのだ!
我々は再びゴッドフレッシュの怒涛のライブを体感することができたのだ。




今回は新作曲が中心で、時折1st、2ndの曲を挟むといった感じだったかな。
ベンはほぼ不動のままでベースを刻み、ジャスティンは全身でギターを弾くスタイルで時折Macをいじる。
私の見てる位置も3年前と同じジャスティン側の3列目あたり。
前回はMCもはさまず、ただふたりが黙々と演奏をこなしていく感じだったが、ベンは相変わらず付き合わされてる感が否めないものの、今回はジャスティンがけっこうお辞儀をしていた。
MCは「サンキュー」程度。たぶん照れ屋なんだろう。
まぁこういった音楽性でペラペラMCやられてもアレだし、こういうステージング集中型の雰囲気だからこそゴッドフレッシュはカッコよくシビレるのだ。




今回のハイライトは「Christbait Rising」であろう。
やはり1stの曲になると盛り上がりも違う。イントロの時点で歓声があがる。
混沌とした神の肉のごとき不協和音。ギターが悲鳴を上げる度に幾度もトリ肌が全身を駆け巡る。
このときのジャスティンの反り返り具合がまたカッコいいのだ。



そのまま連続怒濤の「STREEETCLEANER」がきたときは昇天しそうになった。
この冷酷なまでの弾丸マシンビートの連打!!これはライブで体感してこそ至極の恍惚感を味わうことができる。
脳天をブチ抜かれるというのは、こういうことをいうのだ。

前回と違ったのは、今回アンコールがあったこと。
ゴッドフレッシュはアンコールとか、予定調和なことをするバンドではないと思っていたが。まぁファンとしてはうれしい。
曲は1st1曲目の「LIKE RATS」。私は「TINY TEARS」が聴きたかったな。


にしても、前回に比べて3連休ど真ん中日にしてこの集客の少なさははどうしたものだろう。
だから盛り上がりもなんか半減していたように思う。
前回は酔っ払い外人が悪ノリしていたきらいもあったが、会場全体がグルーヴ感に包まれ、グルングルンとしたうねりのような一体感があったように思う。
せっかく初来日して3年後に再び来てくれたのに、なんで人集まらねえんだろう?
こんなシビレるライブを見逃す理由なんてあるのだろうか?(いやない)




ライブ終了後、この日の感動を誰かに伝えたくて(残念ながら、知り合いにゴッドフレッシュ共鳴者はいない)、オールで過ごすつもりで瓢箪山の行きつけのミュージックバーに寄った。
ところがママの都合で1時半頃に店を追ん出され、仕方なく駅前のカラオケ屋で始発まで仮眠をとりに。
で、結局一睡もできずに一晩中久々にひとりカラオケで盛り上がってしまったのであった。




ジャンカラはクソ。ゴッドフレッシュはおろか、人間椅子、キング・クリムゾン、ヤプーズ、小島麻由美すら入ってなかった。



特典の缶バッヂ欲しいのもあって、ジャスティンのもうひとつのプロジェクトjesuのアルバムを買った。



また来てほしい!GODFLESH!!




今日の1曲:『Christbait Rising』/ GODFLESH
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少年探偵ブーム再び

2015年07月19日 | カテゴライズできない
江戸川乱歩の『少年探偵シリーズ』マグネットのガチャガチャを、ならイオン地下のトイレに行く通路のコーナーで発見したのでさっそく。

で、いきなり引き当てたのが、シークレット(シークレットっつっても、ぼやけた写真見たら一発で何かわかったけど)アイテムの江戸川乱歩先生でなんともいえない心情に陥った。
いや、ご高名な人物とはいえ、おそらく乱歩先生のモノクロ写真をあしらったマグネットなんて、今までなかったろうからレアっちゃーレアなんやろうけど。




実は幼少の頃、ポプラ社の『少年探偵シリーズ』はほとんど通ってなくて(その頃はアルセーヌ・ルパンものに夢中だったので)、ただ、あの劇画タッチのオドロオドロしいカヴァーイラストだけはすごく印象的で、小学校の図書室や市の図書館で見かけてはそのおっかな表紙を手には取らず畏怖のまなざしで見ていたのを覚えています。

現在家にあるのは『怪奇四十面相』の単行本と、『少年探偵団』の文庫版の2冊。



コップのフチの太陽の塔の時とは違って、一回の値段が半額の200円なのでダブってもあまりショックでないので(しかも実用的。ただし磁力かなり弱め)、この数日の間にけっこうチャレンジしました。
で、一回ダブっただけで、残りあと2種だけとなりました。
でもまぁ、こっから徐々にダブってくるんやろうなぁ。


今回のマグネットは裏側もカッコよく、『少年探偵シリーズ』本のシンボルの黄金仮面があしらわれているのがいいね。
でも黄金仮面の正体は怪人二十面相ではなく、実はアルセーヌ・ルパンだったりする。
それともルパンが怪人二十面相だったのか?



最近、少年探偵シリーズがリバイバルされてるのかどうか知らないが、ヴィレッジ・ヴァンガードでもこのようなキャンペーンを展開している。


http://vvstore.jp/feature/detail/5765/


そして、今頃になってヴィレヴァンのいくつかの店舗で展開し出した人間椅子コラボ企画。



ヴィレヴァンよ、今こそ人間椅子の9thアルバム『怪人二十面相』をフィーチャーした一大乱歩キャンペーンを展開しないでどうする?
まったく、相変わらずトロいな。

しかもアルバム『怪人二十面相』のカルトなジャケ画は、3rd『黄金の夜明け』のジャケでも腕を振るわれた漫画家の大越孝太郎先生の筆によるものである。
裏ジャケのエロティシズムに興奮する者もいるだろう。



で、こちらは筋肉少女帯の昨年発売されたアルバム『THE SHOW MUST GO ON』のジャケット。
江戸川乱歩の小説『蜘蛛男』のポプラ社版の表紙イラストをまんま使用したものである。


なんならカヴァーイラストを手掛けた柳瀬茂氏に筋少用に書き下ろしてもらえばよかったのに・・・って、もうご存命でないでしょうね。




今日の1曲:『怪人二十面相』 / 人間椅子
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呆逝く

2015年07月10日 | まったり邦楽
イエスのクリス・スクワイアの訃報を知らされたばかりだというのに、またひとり・・・・

ギタリストの石田長生さんが、食堂ガンのため逝去。享年62歳。


この訃報はDOOMのギタリスト藤田タカシ氏のツイートという、意外なところから知らされた。
石田氏はこれといった有名バンドに在籍もしていないし、メディアにもそれほど取り上げられていたギタリストでもない、いわばミュージシャンズミュージシャンだったのであろう。
ギターを弾かない私が石田氏の名前を知っていたのは、高校時代に姉から聴かされた石田氏とCHARのギターユニットBAHOの音楽がけっこう好きだったからであり、ライブにも何度か足を運んだことがある。
BAHOというユニット名は関東出身のCHARが“馬鹿”、関西出身の石田氏が“阿呆”とし、それを掛け合わせて“馬呆”と名付けたってのが通説となっている。




アコースティックづくしというものが苦手な私が、BAHOなんかを好んで聴いていたのは、やはりスーパーギタリスト2人による楽曲のアレンジのカッコよさにあったと思う。MAC清水のパーカスも良い。
何を隠そう、私がスティーリー・ダンを聴くようになったのは、BAHOのフルレンスアルバム『TREMENDOUS』に収められていた「DO IT AGAIN」のカヴァーを聴いたのがキッカケだった。

このアレンジの良さは原曲を超えている?



大学の軽音楽部に所属してた頃、4回生の先輩にセミプロ級にギターの上手い人がいて、その人がBAHOのコピーユニットを組んでいた。
卒業生追い出しコンサートの時にその先輩ユニットのライブを間近で見ていたが、「超絶やな」と感心しつつ、やはりウトウト寝てしまったのを覚えている。
アコギライブは苦手ってのもあるけど、やはりBAHOの楽曲が心地よすぎるってのもある。
だから、BAHOのアルバムは、夜安眠したい時によく聴いていたように思う。


石田さん、BAHOの至極のしらべにのって、安らかにお眠りください。





今日の1曲:『TREMENDOUS』/ BAHO
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