「勝負谷橋」に関しての古い記録は見付りませんでした。又、説話や伝承もありませ。その為に橋の名前の由来を考えるには他の方策が必要となります。
勝負谷橋(8)の調査データーによると、橋の名前は多くの事例から設置された川の名前、或いは地名(橋の両端の地名が異なる場合:両右方の地名から1字取り合成したりします)に由来します。
勝負谷橋は天竺川に架かっています。「勝負谷橋」(2)で検証したように「天竺川の由来については、流域にあった天竺山石 蓮寺からきた」ことから、設置された川「天竺川」は古代からの名称と考えられますから該当しません。
そうすると「勝負谷橋」は「勝負谷」と云う地名と考えられます。
豊中市史(旧版)の付録に「豊中市小字表」があります。
旧村の小字地名の一覧がが列挙されています。
「旧熊野村」57.勝負谷(しょうぶがたに)があります。
参考として旧桜井谷村少路13.菖蒲谷(しょうぶだに)と云う小字があります。
新修豊中市史・第1巻・通史Ι・豊中市大字小字図1~8
「勝負谷橋」の名前の由来は、設置場所の小字地名と考えるのが妥当と思われます。
※次回からは「勝負谷」から「ショウブ」地名を調べます。