馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

ミツバチが大量失踪する謎?????

2014年03月31日 | 昆虫・ミツバチ
昨年のことですが「ミツバチ盗難事件」が何度か報道されました。ミツバチなどに関心のない人々にしてみれば「何が目的なんだろう?」と不思議がるような事件です。しかし、このミツバチ盗難事件の背景には深刻なミツバチ不足があります。日本のミツバチ不足の原因は、オーストラリアからの種蜂輸入が止まっているからです。輸入停止の原因は届出伝染病に指定されている「ノゼマ病」がオーストラリアで発症しているからだそうです。ミツバチの天敵にはスズメバチがよく知られていますが、これ以外にもミツバチの生存を脅かす天敵や病気或は環境の変化などなど沢山の危険要素があります。これらの多くの外的に対しても養蜂家はそれに応じた対策を採り、また養蜂技術を磨いて艱難を乗り越えています。養蜂家の最大の脅威は「ミツバチヘギイタダニ」の侵入です。
   
ミツバチヘギイタダニ    背部     腹部
ミツバチヘギイタダニのついた雄蜂のサナギ
アメリカのレポートによると「このダニは数百万群に及ぶミツバチのコロニーを死に至らしめた。」1987年(ミツバチヘギイタダニの初被害報告)から僅か10年間でアメリカ国内の商業養蜂家の4分の1が廃業に追い込まれ打撃を与えました。ミツバチヘギイタダニの被害にしてもウイルス性の感染病にしても原因がはっきりと分かっており、またそれを裏付ける「蜂の死骸」が残されています。
 ところが、2006年からミツバチの世界に不可解な事件が発生しました。昨日まで何の異状もなかったミツバチの巣箱からハチがいなくなってしまったのです。勤勉な働き蜂(外勤蜂)が巣を離れるのに何の不思議はないのですが、飛び立ったまま巣に帰ってこないのです。更に幼蜂の世話をする内勤蜂の大部分が消えてしまったのです。通常、内勤蜂が巣の外に出ることはありません。そして、不思議なことにこれらの蜂はどこかに飛び去ってしまい巣に戻ってくることはありません。という事は「ミツバチの死骸」がないのです。まさに「死体なき殺人」事件です。死体がないので原因の追究が困難なため様々な原因説があります。
 このミツバチ大量失踪のことを「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder)」通常「CCD」と言われています。そして、2007年の春までに北半球のミツバチの4分の1が失踪してしまいました。このことは単に養蜂業者だけの問題ではなく、農業、食料に大きな問題となりました。世界各国の政府機関・研究機関、国際的な専門機関等が緊急の警告を発しています。

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紫式部のセンス。

2014年03月21日 | 雑学
宇治橋の袂に紫式部像があります。またすぐそばには「源氏物語ミュージアム」があります。平安貴族の様子を立体的に体感することができる施設です。しかし、源氏物語という小説の世界を視覚的に理解する手助けにはなりますが、見たからといって源氏物語はやはり本文を読まなければ分からないようです。当ブログが観覧した時はまるで「瀬戸内寂聴・源氏物語記念館」を思わせる雰囲気でした。
     
斎宮歴史博物館蔵 源氏物語図色紙貼交屏風 末摘花・絵と詞書
源氏物語は幾つかの絵巻物が残されています。しかし、描かれた「絵」単独で見ても物語の「どの場面」なのか理解するのはなかなか難しいことです。絵巻には「詞書」が添えられていますので見る人はそれと分かるわけです。所が紫式部は場面なり情景、人物の風貌に関してはそれほど詳しく描写していません。ですから絵に書き起こす時は絵師が想像を逞しくしてイメージしなければなりません。ただ、唯一例外的に紫式部が登場人物の容貌や生活振り、性格などを細かく記した部分があります。「末摘花」がそれです。源氏物語の登場人物は美男美女の世界ですが、この末摘花だけは「髪は素晴らしいが、座高が高く、やせ細っていて顔は青白い、中でも鼻が大きく垂れ下がってゾウのよう、その先は赤くなっているのが酷い有様」の気の毒なほどの不美人です。「末摘花」とは「ベニバナ」のことだそうで、彼女の鼻先が紅いことから光源氏が付けた綽名によるものなのだそうです。生活振りは皇族でありながら没落し困窮を極めています。また極端に古風な教育を受け、おとなしく実直だが、滑稽なまでに古風で世間知らず。とても華やかな王朝貴族の物語とは縁遠い人物です。宝塚歌劇の合間に吉本新喜劇を挟んだような構成になります。このあたりが紫式部のセンスの良さとも思える部分です。ただ、残された源氏物語の絵図にこの異様な容貌の「末摘花」はありません。
 唐衣またからころもからころもかへすがへすもからころもなる 当ブログ書

また、末摘花という女性、めっぽう和歌を詠むのが下手なようで、何でもかんでも「唐衣(からころも)」と詠みます。もっとも「唐衣」という枕詞を使うとそれとなく「和歌」らしく聞こえるのでしょう。「からころも君が心のつらければたもとはかくぞそぼちつつのみ」「きてみればうらみられけり唐衣かへしやりてん袖をぬらして」「わが身こそうらみられけれ唐衣君がたもとになれずと思へば」末摘花は「からころも」を馬鹿の一つ覚えのように使い続けて光源氏に送ります。辟易した源氏が「唐衣またからころもからころもかへすがへすもからころもなる」と応じています。この光源氏の返歌は、専門の先生の説明によると「大変高度な和歌のテクニック」なのだそうです。これらのことを含めて紫式部はすべて自ら創作していることを思えば、やはり紫式部という人は素晴らしいセンスの持ち主であったと感心する次第です。




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文字を書く。絵を描く。そして、恥を掻く。

2014年03月19日 | ぼやき
お知り合いのご婦人から和室に掛ける絵を描いて欲しいとのご依頼がありました。当ブログなどが描いた絵などは熨斗を付けて菓子折りを添えても貰ってくれる人などいるはずがありません。それが何と「あなた様に是非」とのこと・・・・・。何とも気恥ずかしいながらもチョッとうれしいご要望です。昨年、「百人一首」から絵になりそうな人物を10人ほどを6号色紙に書いたことがあります。それをご婦人に披露した事があり、中でも「小野小町」を大層気に入られようです。そんな経緯があり、今回の依頼となったようです。
 「上手い絵や綺麗な絵はよう描きまへんデ」と言うと「上手い絵や綺麗な絵を描く人はカルチャースクールに行けば沢山います」とのたまう。「どんな絵がよろしい?」と聞くと「アナタのキャラとミスマッチな小野小町のようなもの」とのこと。そして画題はお任せ・・・。百人一首も賞味期限切れなので・・・・・。と、思いついたのが「源氏物語」
     
クリックすると絵が大きくなります

源氏物語を題材にした絵には「源氏物語絵巻」というものがあります。ただ、6号色紙に描くには参考になりそうもありません。高校時代に古文で「源氏物語」を断片的に読まされました。ある文学者によると「源氏物語を古文の文法の教材と使用しているのが大きな間違い」なのだそうです。当ブログが思い浮かべる「絵になる人物」は藤壺中宮、紫の上、空蝉、夕顔、六条御息所・・・それに紫式部も絵になりそうです。
兎に角、手始めに「藤壺」を描いてみることにしました。面相筆に青墨を使って線描します。いつも思うのですが、人間が絵を描くという行為を始めた最初は「線描・線刻」であったはずです。そして、この古代人は絵を描くだけの時間の余裕がある「豊かな人」だったはずです。毎日の「生き延びるため」の狩りと採集に追われ生活では、とても「絵」を描いたり「歌ったり踊ったり」する余裕はないはずです。そんな生活の中に「フット」心の余裕が生まれた時、感情の発露として「絵を描き」「歌を歌い、踊りを踊った」ことでしょう。その数千年前の古代人の「線刻画」には感情のエッセンスが詰まっています。
これこそが「絵の本質」であるはずです。小賢しい人間が文明という世界で「美学」「審美学」とか言う小難しい「哲学」で「後追い」の屁理屈を並べ立てています。しかし、古代人の「線刻画」こそが人類か創造する活動の美的原点だと思います。そして、それを忘れて画力や画才だ、・・・・・などと「醜女の厚化粧」よろしく色を塗り重ねていきます。
その行為こそが「恥ずかしい」ことかもしれません。
 書を書き、絵を描くことは実は恥をかくことなのです。




  
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『みつばちの大地』予告編

2014年03月15日 | 昆虫・ミツバチ

近々、「みつばちの大地」という ドキュメンタリー映画が公開されます。この映画は公開前からドキュメンタリー映画の傑作との前評判で、当ブログも公開が待ち遠しく期待している次第です。
「ハチはなぜ大量死したのか」(ローワン・ジェイコブセン著、中里京子訳、福岡伸一解説、文春文庫)という本が注目されています。「Fruitless Fall」が原題です。
。「Fruitless Fall」はタイトルからも「Silent Spring」(Rachel Carson)と対となる環境問題のバイブルと評価される重要な本です。Pollinator(ポリネイター=花粉媒介者)としてのミツバチの減少は日本農業においても深刻な問題となっています。この重要な問題解決のために当時の石破農水大臣は「ハチはなぜ大量死したのか」の著者ローワン・ジェイコブセン(Rowan Jacobsen)の提言を受けました。
 「ハチはなぜ大量死したのか」に本題の他に「付録」として幾つかの項目が補足的に書かれています。「付録2」は「ミツバチを飼う」から引用します。「本書を読み終わって、読者のになさんがたまらなくミツバチが飼いたくなったとしたら、これ以上うれしいことはない。・・・(省略)・・・・・・・ミツバチと養蜂器具に数百ドルを投資しなければならないことは覚悟したほうがいい。・・・・・・230ドルほどで初心者向けキッドを販売している。これは、ミツバチ以外の必要な器具(巣箱、覆面布、手袋、燻煙器など)がおおかたそろっている。ミツバチの値段は、種蜂ひとつあたり80ドルから150ドルで・・・・・。かなり高くつく趣味に思えるかもしれないが、趣味の牧場を営むことを考えれば、うそのように安い。」
 当ブログもローワン・ジェイコブセンさんに感化されてミツバチを飼うことにしました。

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映画「銀の匙」を観ました。

2014年03月13日 | 映画
映画「銀の匙」を観ました。原作は荒川弘の「銀の匙 Silver Spoon」という漫画だそうです。舞台となった「大蝦夷農業高等学校」は、原作者荒川弘が卒業した「北海道帯広農業高等学校」をモデルとしています。現在「北海道帯広農業高等学校」というそうですが当ブログが帯広にいた頃は「北海道立十勝農業高校」通称「勝農・カチノー」と言っていました。当ブログが在籍していた帯広畜産大学と隣接しており、当時でも既に帯広近郊では消滅していたスズランの野生地が残っている広大な敷地内には原生林がある恵まれた環境の農業高校でした。
 映画のストーリーには期待はしていなかったのですが、青春モノ・学園モノとして結構面白い作品でした。また、現実の十勝の畜産農家を無理なく紹介していました。農業実習などもそれなりに忠実であったようで突飛な描写はなく農業高校や十勝の畜産産業の理解に役立つものです。
  
  

映画のロケ現場のある場面の幾つかは帯広農高の他に帯広畜産大学のキャンパスが使用されていたようです。見慣れた懐かしい農場やキャンパス外周の並木道などが十勝の雰囲気を伝えていました。当ブロウが4年間過ごした思い出の地です。宜しかったらぜひ観覧してください。

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ミツバチは凄い。

2014年03月07日 | 昆虫・ミツバチ
 イチゴがきれいな大きな実をつけるには受粉が必要です。確実に受粉ができていないと実ができなかったりいびつな形のイチゴができたりします。植物の受粉は本来自然界では虫や鳥、風などによって自然受粉をしています。しかしハウスのなかで栽培しているイチゴには、その自然による受粉交配はほぼ不可能です。
  
そこで一花一花ごとに筆などで受粉作業をししますが、これは大変な作業です。その受粉作業を人の代わりにより自然に近い形で行ってくれるのがミツバチです。
ミツバチが支えている農作物はイチゴの他にさくらんぼ・もも・メロン・リンゴ・なし・スイカ・マンゴー・・・・・などの作物があります。
  
ハウスイチゴ栽培農家を始め果樹農家などはミツバチがいなければ収穫が全く期待できないか大幅に収穫量が減少してしまいます。そこで、これらの農家では養蜂業者から「花粉交配(ポリネーション)用ミツバチ」を購入或はレンタルすることで農場にミツバチを確保しています。
 所が最近全世界的にミツバチが減少するという恐ろしい現象が起こっています。

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「嫌中憎韓」

2014年03月02日 | 時事問題
マスメディアでは、TVのワイドショーでの視聴率獲得、本・雑誌の売上UPに「嫌中憎韓」ネタが手っ取り早く且つ有効な素材なのだそうです。
 当ブログは、ここしばらく「グチャグチャ」と訳の分からない生態系を書き綴ってきましたところ、アクセス数が極端に減少した様に思いますのでマスコミ界に倣って「嫌中憎韓」ネタでご機嫌を伺います。
 「嫌中」に関しては当ブログも何度か取上げましたが、中華思想の大国意識プンプンでしかも最悪の共産党一党独裁であれば孔子、孟子の教えも毛沢東語録に蹴散らされてしまい「話合い」「譲り合い」などあったものではありません。政府首脳、党幹部、地方政府幹部、共産党員などその権力により正当か不正かにかかわらず彼らの蓄財は、不思議なことに海外に送金されています。自分らが統治する国が信用できない国家経営者、きっと多くの民衆を虐げて搾り取った蓄財だからこそ、いずれ多くの民衆からの吊るし上げ悲惨な結末を予測しているからでしょう。
中華人民共和国というのは、ご町内に組織犯罪の事務所があるようなもので傍迷惑もいいところです。

 一方、大韓民国のパク・ウネさん。「こォんな女にダァレがした・・・」いろんな意見があるのでしょうが、当ブログには「泥沼の離婚裁判」の双方の非難の応酬のような感じがします。パク・ウネ大統領の国内での支持率は70%以上の高支持なのだそうです。聞くところによると韓国国内の状況は非常に悪いそうで「現代(ヒュンダイ)自動車・サムスン電子と貧乏人」しかいない国と言われるほど貧困と格差の激しい状態なのだそうです。ヒュンダイ、サムソン以外の財閥の多くは世界経済の低迷もあり非常に苦しい状況にあるとの報道が目に付きます。また、当てにしていた頼りの中国も失速気味。大統領としては本来これらの困難な問題を切り開かなければのですが、経済構造、産業構造の改革の目処もなく、国内政策を実施するにも財政難で有効な施策が打てないのが現状なのだそうです。
 韓国が再び成長軌道に乗るには、パク・ウネ大統領の父君・朴正煕大統領に習い、日韓親善を深め日本の協力で再び「漢江の奇跡」を呼び起こすしかないように思うのですが・・・。
 施策を実施するにしても財政の裏付けがないので有効な手立てが打てない。かと言っても「あの憎たらしくも憧れの日本」に素直に擦り寄ることもなかなかできない「女心」。
そこで、大統領の求心力を保つ手段は「日本叩き」による「民族意識の結集」。これは権力者の常套手段です。サッチャー英首相就任時は不人気で、既に「レーム・ダック」と評されていましたが、突如勃発した「フォークランド紛争」にシュペルエタンダール攻撃機更にAM39エグゾセミサイルを投入し勝利したことで一躍「鉄の女」としてその後長らく英国に君臨しました。サッチャーはその後、安定した政治基盤で金融ビッグバーンを成功させ英国再生に成功しました。しかし、パク・ウネ大統領には「日本叩き」だけしかなくその後の政策的方向が見当たりません。何時までも「日本叩き」だけで民族を引っ張ってはいけません。いずれ国内から大反発を喰らい失脚する可能性があります。オバマ大統領が春に日本、韓国に来るそうです。日本での滞在時間が短縮されたのは韓国の外交の勝利、などという向きもありますが、当ブログが思うに日本には立ち寄らずとも韓国に長期滞在して「韓国女の愚痴を充分聞いてやり」パク・ウネさんのメンツを潰さないようにして「日本に協力を求め易く」お膳立てをするのがオバマ大統領の仕事だと思うのですが・・・。
知的財産権侵害という犯罪があります。最大の侵犯国は言うまでもなく中国です。残念ながら続いて韓国の名が挙がります。大阪の鶴橋近辺のコーリヤンタゥーンには「偽ブランド専門店」が公然と営業しています。
歴史認識や慰安婦問題、安 重根に関しては思うところがありますが、竹島問題は「法と証拠」から全く不当な要求です。韓国が「日本叩き」を行うのは鬱陶しいことですがその主張とする問題については「法と証拠」に基づかなければ国際的な信用は勝ち取れません。また、国としての国際ルールを遵守する姿勢ももっと大切なことです。
韓国で栽培されているイチゴは日本が開発した品種です。しかし、韓国はその使用料は支払いません。イギリスの開発した品種に対しては使用料を支払っています。このような国際ルールを無視するような国家が国際的な信用を得るのは困難です。「日本叩き」をするう前に国際的に通用する道義の確立が大切になります。老婆心ながらご忠告!



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