馬糞風リターンズ

世ノ中ハ何ノヘチマトオモヘドモタダブラリト下ツテモオラレズ

「春よ来い」

2013年01月31日 | ドライブ・旅行
29日(火)から今週末にかけて寒さも一服しそうです。と言うことで春を求めてドライブに出かけました。
  

 29日、兵庫県上郡町に行きました。このエリアは兵庫県の西南のあり、竜野市や相生市、赤穂市など見どころの多い所で当ブログにも何度も登場するところです。
 今回は上郡町で作られている人気の雛人形を買う為です。この雛人形は有力全国紙に毎年紹介され又TVでも取り上げられます。その為か予約で手一杯で中々購入できません。昨年は予約するのが遅れて買えなかったので、今年は直接製造元まで行くことにしました。製造元は意外にも上郡町の新興住宅街にあり、普通の民家の庭の一角に作業場があります。人の気配は全くありません。インターホーンを押すと主人と思われる人が「作業場のシャッターを叩いて下さい」とのこと。指示通りにすると、作業場の扉が開き、受話器で話しながらおばさんが中に入るように手招きします。作業場は電灯も点いておらず薄暗く、段ボールや資材が雑然と積み上げられているだけで、TVで見たように人形を組み立てている様子は全くありません。ただ、電話は鳴りっぱなしで、聞いていると他府県からのものが殆どでした。「10日以上お待ちください・・」とか「3セットまでしかお受けできません」と大繁盛のようです。
 予約をこなすだけで精一杯で飛び込みの注文はお受けできないのですが・・・。困りましたねェ・・。と・・・・・・・。どちらから来られました?大阪からですか。・・・・・・・・。その間も予約の電話が鳴りっぱなしです。辛抱強くジーと待っていると、仕事の邪魔になるのか「遠いとこから来てくれたしねェ。」「何とかなるでしょう」と1セット売ってくれることになりました。「雛人形ゲット!」
 上郡は函館戦争で有名な「大鳥圭介」誕生の地です。生誕の家は平成20年まで残っていましたが廃屋になり崩れ落ち倒壊しそうだったのを撤去して、その場所に「いきいき交流館」が建てられ毎月第1・第3日曜日に「ふれあい喫茶」が開かれ資料展示や大鳥圭介に関する勉強会などが開かれるそうです。
  

 30日は昨日よりさらに気温が上がり天気もドライブ日和です。雪も見れるし春もある「長浜盆梅展」へ行きました。意外なことに雪が殆ど無いのです。今年は例年の1.5倍の積雪などと報道されていたので・・・・。前回当ブログで「長浜盆梅展」を取り上げた時は、長浜市は除雪された道路以外は一面の銀世界でしたが・・・。ちょっと拍子抜けです。
写真左の鉢は「慶梅」と名付けられていて清水寺管主揮毫の軸が掲げられています。写真右の鉢は「昇竜梅」で、この鉢は第1回盆梅展から展示されている梅だそうです。その姿は天に昇る龍を連想させるそうです。樹齢は250年以上だそうです。他にも樹齢400年と言う盆梅も展示されています。
 ちょっと早めの春です。


地名の話…十勝

2013年01月29日 | 地名・地誌
関西帯広会新年顔合せ会に参加しました。この冬は厳しい寒さが続いているようです。十勝の陸別ではー30°を超えることが3回もあったそうです。その様子は関西のTVでも紹介されていました。都市部の帯広市でも-25°以下になることもあるそうです。帯広市からの来賓の方のあいさつでも例年にない寒さを紹介していました。「凍裂」と言う現象が久しぶりに経験できたそうです。凍裂とは冬季の低温により、林木の樹幹が縦方向に割れる現象のことをいいます。幹が裂ける時にはバーンと大きな破裂音がするそうです。
 漫画「銀の匙 Silver Spoon」が人気だそうで、近々テレビアニメ化されることが決まったそうです。作者の荒川弘が帯広農業高校の卒業生で、「銀の匙」でこの高校をモデルとした大蝦夷農業高等学校を舞台にしているそうです。僕が帯広にいたころは「道立十勝農業高校」通称「勝農」と言っていました。今では周囲が開発され住宅地になっていますが、広い敷地にはいまだに原生林が残り、開拓当時の面影を残す歴史のある学校です。

 新年会では恒例の地名クイズがありました。皆さんも考えてください。
(地図をダブルクリックすれば地図が大きくなります)
十勝地名クイズ
1、愛冠  2、育素多  3、生花苗沼  4、長流枝  5、押帯  6、音調律  7、貴老路  8、様舞  9、旅来  10、十弗  11、鼈奴  12、止若内  13、勇足  14、基松  15、萌和  16、負箙  17、軍岡  18、雄馬別  19、活込  20、木札内
 

  当ブログでは過去何回か北海道、十勝のアイヌ護由来地名を取り上げていますが、2010年1月31日は今回と同じ内容です。また、検索に掛けると過去5~6回アイヌ語地名を取り上げています。よろしければアクセスしてください。

十勝地名クイズ・回答
1、愛冠(あいかっぷ・足寄町)  2、育素多(いくそた・豊頃町)  3、生花苗沼8おいかまないとう・大樹町)  4、長流枝(おさるし・音更町)  5、押帯(おしょっぷ・本別町)  6、音調律(おしらべつ・広尾町)  7、貴老路(きろろ・浦幌町)  8、様舞(さままい・池田町)  9、旅来(たびこらい・豊頃町)  10、十弗(とおふつ・豊頃町)  11、鼈奴(べっちゃろ・浦幌町)  12、止若内(やむわっかない・本別町)  13、勇足(ゆうたり・本別町)  14、基松(もといまつ・帯広市)  15、萌和(もいわ・大樹町)  16、負箙(おふいびら・本別町)  17、軍岡(いくさおか・幕別町)  18、雄馬別(おまべつ・芽室町)  19、活込(かっこみ・本別町)  20、木札内(ぼくさつない・本別町)


 今回、解説をされた理事の方から教えて頂いたことですが、現行使用されている地名には当然郵便番号があります。そこで、興味のある地域の郵便番号を検索サイトで調べると思いもよらない発見などがあります。関心のある方は是非お試しください。


モルガンお雪

2013年01月25日 | 歴史
尾崎紅葉の「金色夜叉」では「ダイヤモンドに目がくらみ・・」恋人を捨てて資産家に嫁ぐ女性が描かれていました。1月20日は「玉の輿の日」だそうです。これは明治38(1905)年、アメリカの金融財閥モルガン商会の創立者の甥、ジョージ・モルガンが祇園の芸妓・お雪を見初め、結婚しました。お雪は「日本のシンデレラ」と呼ばれたことに因みます。
 日曜日(20日)朝、カーラジオから「今日は玉の輿の日だそうです」とパーソナリティーが喋っています。パーソナリティーは「恐らくお聞きの皆さん誰もご存じないと思いますが・・・」と「玉の輿の日」の言われ、そして「モルガンお雪」の話を得々と話しました。パーソナリティー氏は自分の番組で喋るため、様々な資料や情報を取捨選択して準備をするのでしょうが、1月20日が玉の輿の日を知っている人は恐らく「誰もご存じない」かも知れませんが「モルガンお雪」はむしろ可なり多くのリスナーは知っていたのではないでしょうか。僕の今高時代(昭和35年代)には越路吹雪主演のミュージカル「モルガンお雪」をはじめ舞台演劇では結構「モルガンお雪」が公演されていました。また、親の世代からや雑誌やマスコミなどでも話題になっていました。また、小説や講談、歌謡曲にもなっていて、パーソナリティー氏ご自身が「ご存じなかった」だけで「鬼の首を取った」ような「大発見」でもないと思うのですが。
 今でもネットで「モルガンお雪」と検索すると30万件以上がヒットします。
ユキと結婚当時の「ジョージ・デニソン・モルガン」と妹の「キャロライン」:ユキのよき理解者だったそうです。
パリでのユキ。犬が好きで2匹を飼っていたそうです。昭和13年、30年ぶりの帰国。靖国丸船上にて。
養女ナミ江と晩年京都でひっそりと暮らした。ユキ・妹スミ・母コトと

 「モルガンお雪」を題材にした小説は沢山あります。今でも入手できるものも少なくありませんが、多くはユキさんの追憶によると「殆どが作りモノ」演劇などは「まるでニワカやなァ」だそうです。世の中の人は「モルガンお雪」が莫大な財産目当てで恋人を捨てた…と言う悪女であってほしいのかもしれません。三好徹「妖婦の伝説」に収録されているように「毒婦」「悪女」「妖婦」と見立てた方が読み物としては面白いのかもしれません。戦後一躍ベストセラーになったのが長田幹彦の「モルガンお雪」、長谷川時雨・・・・などがあります。またはじめて報道した大阪朝日新聞(明治35年3月7日)の記事は「明治ニュース事典」(毎日コミュニケーションズ)全9のⅥで読むことができます。

 一番真実に近いものは小坂井澄「モルガンお雪 愛に生き信に死す」のようです。風評・伝聞に下司の勘ぐりの作り話ではなく、直接関係者に取材をし丁寧に事実を検証しています。

ユキは敬虔なクリスチャンで洗礼名を「デレジア」と言います。京都では衣笠教会や高野教会に通っていたそうです。実母コトを改宗させることを悔やんでいましたが、そんな母を思いやり「仏さんを大切に」と言い残したそうです。
 ユキの遺骨は「菩提寺同聚院」に収められていますが、女子カルメル会の修道院内の墓地に分骨埋葬されているそうです。これは修道女でもない者に対して異例の扱いだそうです。ユキの生前は絶対に秘密にされていたことで、ユキは教会に多額の献金をしており、衣笠教会の聖堂はその献金によって建てられたということです。また、死後残された莫大な遺産の多くは教会に寄付されたとのことです。
「降るアメリカに袖は濡らさじ」



美作滝尾駅・男はつらいよ48作ロケ地

2013年01月14日 | 映画
岡山県津山市にある因美線美作滝尾駅に行ってきました。この駅は「男はつらいよ」第48作「紅ない花」の冒頭シーンのロケ地です。
  
   
この美作滝尾駅は「木造駅舎」としても人気の駅だそうで鉄道ファンにはつとに有名な駅舎だそうです。映画では寅次郎が「勝山まで」と切符を買うのですが、「450円です」と駅のおばちゃんが切符を渡していますが「勝山まで450円は安すぎる」と映画の設定とはいえ少し出鱈目だと思っていました。僕は「勝山」と言えばてっきり福井県の勝山と思い込んでいたためで、駅舎の運賃表を見ていると東津山で接続している津山線に「中国勝山」がありました。寅次郎はこの「中国勝山」までの切符を買ったようです。
 人気のない駅前の広場に駐車してウロウロと駅舎を見学していると、神戸ナンバーの乗用車が来てカメラを携えて男の人が降りてきました。「大阪から来られたのですか?私は神戸からです」と人懐かしそうに話しかけてきます。そして「昨年、定年退職して・・・」と悠々自適、サンディー毎日を楽しく過ごしています、などととくとくと話をするのですが、どうもついていけそうになくてこの方には気の毒には思ったのですが、ついついぶっきら棒な対応をしてしまいました。秘かに「貴方の過去など知りたくないの」などと思いながら・・・。
  

 津山市内の戻って津山城跡公園で一服してから旧出雲街道・城東町並み保存地区に行ってみました。ここも男はつらいよ・紅の花のロケ地です。

 年末から正月3日まで賑やかな来客があり、「ア!」と言う間にお正月も終わってしまいました。が、何と無く体調が勝れず、4日からは朝喫茶店に行くくらいで終日、家に籠もりきりの日でした。9日(水)に少し体調が戻ったので徳島市まで「たらいうどん」を食べにドライブしてみました。しかし、やはり体が重たく疲労感が強くて帰路、淡路SAで2時間ほど車の中で休憩するしますです。そして13日(日)、再び体調を確かめるため津山までドライブしてみましたが、今回は徳島行ほどの疲労もなく、体長は回復したようです。やっとこれから新年度のエンジン稼働です。