おとぎの国のプリンセス ユーリ編
以下ネタバレ
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『森にいるオオカミには気をつけなさい』
ずっと、そう聞かされてきたけれど…―
赤いずきんをかぶって、私は森に来ていた。
手に持っていたランプを置き、ずきんを取る。
「ユーリ…?」
そうして、呼びかけると……
???「…待ってた」
後ろからふわりと抱きしめられ、私の鼓動が甘く震える。
(この声……)
…――いつしか赤ずきんをかぶった私は、
一人のオオカミと恋に落ちていた。
「私も逢いたかった」
振り返り、ユーリを見上げる。
ユーリは、オオカミには見えない程くったくのない笑みを浮かべた。
ユーリ「そんなこと言って…知らないよ?」
いたずらっぽい口調のユーリに、くすっと笑ってしまう。
ユーリは私の手を引き、気に背をもたれた。
ユーリ「でも、俺と逢うなって言われてるんじゃないの?」
「オオカミは危険だから気をつけなさいって言われてたけど…」
「ユーリと出逢って変わったよ」
ユーリ「ん?」
「ユーリは優しいから」
ユーリ「そっか…でも」
ユーリが私の腰を、自分の方に引き寄せた。
「あっ……」
引き寄せられた私は、思わずユーリの胸に両手をつく。
ユーリ「…俺は本当にオオカミだよ」
ユーリ「カレンのこと、いつも求めちゃう」
月の光で艶めくユーリの瞳に、私の鼓動がうるさいほど響いてくる。
目が離せないでいると、ユーリの手が私の髪を片側に寄せた。
そして……
「あっ……」
ユーリの唇が、私の首筋を辿る。
ユーリ「好きだよ、カレン」
ユーリ「食べちゃいたいくらい」
「ん……」
首筋から鎖骨へと、ユーリの顔が下がっていく。
(少し強引だけど、優しくて…)
私は、自分の胸元にあるユーリの頭に触れた。
(私だけの…愛しいオオカミ)
乱れる2人の吐息を、夜風がさらっていった…―
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おわり
赤ずきんでした
以前のガチャの赤ずきんの方が好きだな~
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