。*.☆ぱちょのイケメン王宮ブログ☆.*。

iPhone版イケメン王宮にハマりました!!現在攻略中ー(^^)

*Dreaming Princess ジル編 Sweet End*

2013-11-18 09:21:26 | イケメン王宮☆Dreaming Princess

イケメン王宮のイベント、「Dreaming Princess」

ジル編 スウィートエンドです




以下ネタバレ






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ジル「・・・何か、二人きりで致しましょうか」

「え・・・・・・」

思わず振り向くと、ジルは柔らかく微笑んで私を見つめていた。

「・・・どこかに、ジルと行きたいです」

瞳を輝かせてそう言った私に、ジルはクスクスと笑みを漏らす。

ジル「分かりました。ではそう致しましょう」

そう言って私の唇に優しくキスをすると、ジルはバスルームを出て行った・・・。



その日の深夜・・・―。

なんだか眠れずに書斎への道を歩いていると、ジルの部屋から光がこぼれている。

(ジル・・・・・・?)

そっと覗き込むと、ジルは机に向かって何かを書き付けていた。

(きっと、公務が立て込んでいるんだ・・・)

私はひとつ息をつき、ジルの部屋の扉を開けた。

「ジル」

ジル「カレン・・・」

深夜に訪れた私の姿に小渡置いた様子で、ジルが机から顔を上げる。

ジル「眠れないのですか?では、今・・・」

そう言って立ち上がろうとするジルに、私はもう一度声を掛けた。

「ジル・・・」

「私の事はいいので、公務を優先してください」

きっぱりとそう言うと、ジルはやがてイスの上で大きくため息をつく。

ジル「・・・カレンには、敵いませんね」

困ったように笑うと、ジルはゆっくりと立ち上がり、私を胸いっぱいに抱きしめた・・・―。



美しく晴れあがった翌朝・・・―。

一日予定がなくなった私は、一人でピアノを弾いていた。

(ジル・・・お仕事は順調かな・・・)

物思いにふけり、私は鍵盤から指を離す。


そうして少しぼうっとしていると、部屋に入ってきたレオに声をかけられた。

レオ「・・・音がすると思ったら、カレンちゃん?ジルと一緒じゃないの?」

「レオ・・・・・・」

「実は、ジルは一緒に過ごしてくれると言ったんだけど、公務が溜まっているようだったから・・・」

そう言うと、レオが心配そうに眉をひそめる。

(心配かけちゃったかな・・・)

そう思い、私はにっこりと笑って明るい声を出した。

「でも、久しぶりにピアノが弾けて嬉しいな」

そんな私を見て、レオはますます顔を曇らせる。


レオ「・・・仕事を優先してカレンちゃんにこんな顔させるなんて・・・」

レオ「ジルも、ダメだな」

やがてそう言うと、レオは顎に手を当てて、何やら考えを巡らせ始めた。

レオ「あ・・・良い事思いついた」

レオ「ちょっと耳貸して、カレンちゃん」

楽しそうにそう言うと、レオは私の耳に唇を寄せ、

レオ「ジルが焼きもちやくとこ、見てみたくない?」

そう囁きかけた。

「え・・・?でも・・・・・・」

レオ「いいでしょ。どうせ、ピアノのレッスンも最近できてないし」

レオ「カレンちゃんは、俺の言う通りにレッスンを受けてくれればいいから」

(レッスンを受けるだけなら、いいよね・・・?)

「う、うん・・・・・・」

小さく答えると、レオは早速私の横に立ってレッスンを始めた。

レオ「じゃあ、続きからはじめて」


私が曲を弾き始めると、レオは所々で私の手を持ち、丁寧に指導をしてくれる。

レオ「もう少し手首を柔らかく・・・そう」

レオ「その音は、人差し指で弾くんだよ」

丁度レオに指使いの指導をしてもらっていた時・・・

ジル「・・・レオ・・・?」

ジルが私の様子を見にやってきた。

レオ「あ、見つかっちゃった」

レオがわざとらしくそう言うと、ジルはあからさまに眉をしかめる。

ジル「・・・何をしているのですか」

そう言うとジルは、私の指に触れているレオの手を掴み、

ジル「・・・お疲れさまです。あとは、私が」

冷たい笑みを顔に貼り付けた。

レオ「あーあ・・・いいところだったのに」

ジルに向かってそう言うと、レオは去り際に私の耳元にこっそりとささやきかける。

レオ「効果てきめん」

そうしてにっこりと微笑むと、レオは部屋から出て行った。

二人きりになると、ジルはゆっくりと譜面を手に取り・・・―。


穏やかな秋の日差しが差し込むサロンに、ジルの靴音が響いている。

ジル「・・・何をしていたのですか?」

楽譜をパラパラとめくりながら、ジルが私に尋ねる。

(ジル・・・怒ってるのかな・・・?)

微笑んでいるものの、少し冷たい雰囲気を漂わせるジルに、

私はなんだか居心地が悪くなって顔を俯かせた。

「えっと・・・レオが、ピアノを教えてくれていて・・・・・・」

しどろもどろにそう答えると、ジルは手にしていた楽譜を私の前に戻し、

そっと私の手を取って鍵盤の上に置いた。

ジル「・・・そうですか」

にっこりと笑うと、ジルは私の後ろに周り、優しい声で囁く。

ジル「では、その成果を見せていただきましょう」

「え・・・・・・?」

ジル「さあ、2楽章から始めてください」

振り向くと、ジルはにっこりと私に微笑みかけた。

(・・・ジル、どうしたのかな・・・・・・?)

ジル「さあ」

有無を言わせない口ぶりに、私は言われた通りに曲を弾き始める。


すると、やがてジルの指が背筋を辿り・・・

「・・・・・・っ」

私は思わず、ピアノを弾く手を止めた。

ジル「どうしました?」

ジルが余裕たっぷりに私に微笑みかける。

「・・・だって・・・・・・」

ジル「・・・レオの時は、きちんと続けていたように見えましたが」

「え・・・・・・?」

(・・・だって、レオは・・・・・・)

言葉にしようとすると、ジルが譜面を叩いて私に先を促す。

そうして再び弾き始めると、ジルのキスを首筋に感じた。

「ジ・・・ル・・・っ」

ジル「・・・いけませんね」

ジル「どうやら私は、時々貴女の事となると冷静な判断ができなくなるようです」

「え・・・?」

ジル「これでも、いつも必死に平静を装っているのですよ」



ジル「ですが・・・今日は・・・そんな事も出来そうにありません」



そう言うなり、ジルは私を鍵盤の上に押し倒す。

胸元に唇を落とされ、ドレスのリボンが解かれていくのを感じる。

(寂しいのは・・・ジルも一緒だったんだ・・・・・・)

全身にジルの唇を感じながら、私はぼんやりと想いを巡らせた。

(ジルには申し訳ないけど・・・)

(何だか、嬉しいな・・・・・・)

柔らかな日差しが差し込む部屋に、途切れ途切れのピアノの音が響く。

その音を聞きながら、私はそっと、ジルを抱きしめて微笑みを浮かべた・・・―。



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おわり




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*Dreaming Princess ジル編 Premiere End*

2013-11-17 06:41:24 | イケメン王宮☆Dreaming Princess


イケメン王宮のイベント、「Dreaming Princess」

ジル編 プレミアエンドです




以下ネタバレ






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ジル「・・・何か、二人きりで致しましょうか」

ジルの言葉に、私は思わず瞳を輝かせた。

(えっと・・・)

そうして思いを巡らせると、小屋で一人取り残された時のことが思い出される。

「・・・今朝・・・起きた時にジルがいなくて、とても寂しかったので・・・」

「このまま、ジルと一緒にいてもいいですか・・・?」

そう言うと、ジルはフッと微笑みを浮かべ、

ジル「・・・私も、そう思っていました」

優しくそう囁いた。

やがてジルに唇を優しく奪われると、私は幸せな気持ちで目を閉じた・・・―。




その後・・・―。

部屋に戻ると、ジルが私を待ってくれていた。

「ジル・・・」

名前を呼ぶと、ジルが呼んでいた本を閉じてこちらへ歩いてくる。

ジル「髪が濡れています・・・私が」

そう言うと、ジルは私の手からタオルを取って私の髪を拭いてくれる。

ジル「・・・綺麗な髪ですね」

ジルは私の髪にキスを落とす。

「・・・ありがとうございます」

お礼を言うと、ジルは後ろから私の首筋に唇を落とし、強く私を抱きしめた。

「ジル・・・髪を乾かしてからでないと、ジルが濡れてしまいますから・・・」

「少しだけ、待ってください・・・・・・」

振り向いてそう告げると、ジルは私の唇を優しく奪う。

ジル「このまま一緒に・・・と望んだのは貴女ですよ」

ジルの言葉に、胸がトクンと跳ねる。

(ジルと・・・一緒にいたい)

胸の中で強くそう願うと、私はジルにそっと腕を伸ばした。

「カレン・・・・・・」

ジルはそんな私を見ると、にっこりと微笑んで私の顎を上向かせる。

そうしてゆっくりと私の唇を味わうと、唇の奥深く、舌を差し込んだ。

「は・・・あ・・・・・っ」

息をすることも許されない、その長くて短い時間の後で・・・

ジル「カレン・・・約束してください」

やがて唇を離すと、ジルは私に静かに囁きかける。

ジル「明日は、片時たりとも私の側を離れないと・・・・・・」



そう言って、ジルは私を優しく抱き締めた。

「・・・はい・・・・・・」

私は、ジルの腕の中でにっこりと笑って小さく頷く。

するとジルは、そっと私をベッドに横たえて微笑みを返した。

ジル「約束ですよ・・・・・・」

そのまま腰元に唇を落とされると、私は腰がピクリと反り返るのを感じる。

腰元から背筋を登る甘い痺れが、私の体中を溶かしていった。

「ジ・・・ル・・・・・・っ」

やがてジルの指が、私のネグリジェの裾からそっと差し入れられ・・・―。





透明な秋の日差しが眩しい、翌朝のこと・・・―

私は、朝早くからジルと一緒に市場へ出かけていた。

「ジル、今日は本当にさわやかですね・・・」

ジル「本当に・・・昨日の嵐が、嘘のようです」

腕を組むことは出来ないけれど、いつもよりも近い距離で並んで歩いていると、

私はそれだけで、とても幸せな気持ちになった。

それに・・・

男「おう、プリンセス。これ持ってけよ」

道行く人々が、次々と声を掛けてくれる。

幸せな秋の朝に、私は思わずフフっと笑みを漏らさずにはいられなかった。

女の子「カレンさま、お花をどうぞ」

「ありがとう・・・!」

しばらく歩いていると、懐かしい人々が私の周りを囲む。

やがて両手いっぱいにお土産を抱えて、私は人々の輪から出て行った。

(きっと、ジルが見たことないものばかり・・・)

(ジル、喜んでくれるかな・・・)

にっこりと微笑んでジルのもとへと戻ると、ジルは顔に優しい微笑みを浮かべている。

「ジル・・・ごめんなさい、すっかり話し込んでしまって・・・」

そう言って皆からもらったお土産を見せると、ジルは人々に会釈してそれを受け取った。

ジル「貴女の幸せそうな顔を見られて、私も嬉しいのですよ・・・」

ジル「ですが今日は・・・」

穏やかに笑うと、ジルは私の帽子を直そうと、手を伸ばしてくれる。

ジル「今日は、二人きりの時間を過ごしたいのです」

そう言うと、ジルは帽子の陰に隠れて、そっとキスをした。

ジル「・・・よろしいですね・・・?」




夕暮れ時・・・―。

話をしながら歩いていた私達は、いつの間にか見たこともない街を歩いていた。

「わあ・・・・・・」

途中ブーツを買って歩きやすくなった私は、見たこともない品物を並べるお店を次々と覗く。

ジル「カレンは、異国に興味があるのですね」

私のすぐ後ろを歩くジルは、クスクスと笑いながらそう言った。


しばらくそうして歩いていると、

ジル「・・・・・・貴女、どうしたのですか」

ジルの声がして、私は後ろを振り返る。

見ると小さな女の子が、ジルの服の裾を握って泣きじゃくっていた。

ジル「・・・どうやら、迷子のようです」

そう言うと、ジルはしゃがみ込んで女の子にハンカチを渡している。

ジル「・・・ほら、あちらにいる女性はお母様ではありませんか?」

女の子の母親らしき女性が、通りの向こうからやってくる。

その女性にお礼を言われているジルを見て、私はふと、思いを巡らせた。

(ジルって、本当に優しい・・・・・・)

(私も、いつもジルには助けてもらってばかりだから)

(何か、お礼がしたいな・・・)


そう思ってふと目をあげると、

(あ・・・ジルが喜びそうな本がたくさん・・・)

私は素敵な本屋さんを見つけた。

ジルの方に目をやると、ジルは何やら女の子の母親に道を教えているところだった。

(すぐそこだし・・・ジルに秘密で買って、驚かせたいな・・・)

素敵な思いつきに頬を綻ばせ、私はこっそりとお店に入っていく。



ジル「・・・カレン・・・・・・?」

道案内を終えたジルが振り返ると、そこにいたはずのカレンの姿はなく、

ジルは辺りを見渡すと、思わず走り出していた・・・―。


店員「ありがとうございました」

オレンジ色の夕日が差し込むお店で、私はジルへのプレゼントの本を受け取った。

(ジル・・・喜んでくれるかな)

ジルの喜ぶ顔を想像して、私は思わず笑みを漏らす。

そこへ、真っ青な顔をしたジルが扉を開けて入って来た。

「あ・・・ジル・・・、道案内は、終わりましたか?」

「見つかってしまいましたね・・・これ、ジルが好きそうな本だと思って・・・」

笑顔で本を渡すと、ジルは少し震えながら私を見つめる。

ジル「・・・貴女と言う方は」

やがて絞り出すようにそう言うと、ジルは私の手首を掴んで足早に歩き始めた。

「ジル・・・・・・?」

不思議に思って声を掛けても、ジルは私の方を見てもくれない。

(ジル・・・どうしたの・・・・・・?)



何が何だか分からないままにお城に帰ると、ジルはいきなり私をベッドに押し倒す。

「ジル・・・?」

いつもとは違うジルの様子に、私は少し怖くなって胸に手を当てた。

ジル「・・・崖から落ちた時と言い・・・貴女は、少し目を離すとすぐに私の視界からいなくなる」

私の目を見据えてそう言うと、ジルは私のスカートに手を差し入れた。

「ジル・・・・・・っ」

ジルは先ほどの本が入っていた袋を見やると、

それについていたリボンを解き・・・


ジルはリボンをベッドのヘッドボードに巻き付けると、私の手首を掴み・・・

ジル「プレゼント、ありがとうございます」

ジル「とても嬉しかったのですよ・・・」

私の目を見据え、静かにそう告げた。

ジル「ただ・・・・・・」

ジル「それは、私の視界から消えていい理由にはなりません」

「え・・・・・・?」

そうしてジルは、ベッドにつながったリボンを私の手首に巻き付けはじめる。

「や・・・・・・っ」

私が必死に手を引こうとしても、もう片方の手もいとも簡単に捉えられ、

優雅とも言える手つきでベッドにつなぎ止められてしまった。

ジル「誰と話していても、何を見ていても・・・」

ジル「貴女を目の端に入れておきたくて・・・私は必死なのです」



低くそう囁くと、ジルは唐突に私の膝を割る。

ジル「・・・少しは、私の想いを知って下さい」

私のドレスをいつもより乱暴に脱がせると、ジルは私の内股に舌を這わせた。

「ジル・・・ごめん・・・なさ・・・・・・」

必死に口にした言葉は、ジルが私に与えた衝撃に途切れてしまう。


やがて甘い痺れが全身を覆い始めた頃・・・

私はぼんやりとした頭の中で、言葉の続きを紡いだ。

(離れている時も・・・)

(ジルは、いつも見てくれてたんだ・・・)

やがて頭の奥を甘い痺れが覆い尽くし、

いつしか私は、頭の中ですら、言葉を紡ぐ事ができなくなってしまう。

薄れゆく意識の中で、私はジルの優しい笑顔を見たような気がした・・・―。


 
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*Dreaming Princess ジル編 第3話*

2013-11-16 00:48:56 | イケメン王宮☆Dreaming Princess

イケメン王宮のイベント、「Dreaming Princess」

ジル編の第3話です




以下ネタバレ






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ドアの隙間から入り込んだ風が、窓ガラスを揺らす。

自分が震えているのが寒さのためなのか何なのかも分からずに、

私は腕で自分の身体を抱きしめていた。

ジル「カレン・・・・・・」

ジルの手が私に向かって伸ばされる。

思わず目を閉じると、私はジルに抱きしめられるのを感じた。

「・・・・・・っ」

息が止まりそうなほど、鼓動が激しく跳ねる。

なだめるようにジルに背中を優しく撫でられ、

私はようやく落ち着いて状況を飲み込む事が出来た。

(・・・・・・あれ・・・?)

(・・・寒くない・・・・・・)

ジルの体温が、私を温めていく。

(・・・ジル、あったかい・・・)

抱きしめ返すと、ジルがフッと微笑む。

ジル「カレンは・・・暖かいですね」

そう言うと、ジルは私を優しく床に押し倒し、瞼に唇を落とした。

「ジル・・・・・・」

「傷・・・手当しないと・・・」

そう囁くと、ジルは私の髪をそっと撫でる。

ジル「カレンの無事な姿が、何よりの薬ですから」

ジル「どうかお休みください」

ジルの優しい声を耳元で聞き、髪を撫でられるうちに、

私はいつしか夢の中へと落ちていった・・・―。



翌朝・・・―。

「ジル・・・・・・?」

私は目を覚ますと、ゆっくりと身体を起こした。

少し雨も弱まり、私は窓を開けてジルの帰りを待っていた。

(ジル・・・・・・)

私の手には、ジルの置いていった手紙が握られている。

「助けを呼んできます。ここで待っていて下さい・・・・・・」

見慣れたジルの筆跡でそう記された紙を握りしめ、私はドアの外を見つめた。

(もう随分と時間が経った気がするけど・・・ジル・・・何かあったのかな・・・・・・)

雨の香りが部屋を満たす。

たまらなく不安な気持ちがこみ上げて、私はぎゅっと瞳を閉じた。

(・・・そう言えば・・・・・・)

私は、お城で星に願いをかけた夜の事を思い出す。


―ユーリ「あの星って変わり者で、願い事を言うと叶えてくれる代わりに」

―ユーリ「『小さなイタズラをする』っていう言い伝えがあるんだよ」



(これは・・・星のイタズラなのかな・・・・・・)

(・・・だとしたら)

(願いなんか、叶えてくれなくていい)

「どうか、ジルが無事でありますように・・・」

空を見上げて呟いたその時・・・―。

私は、微かに落ち葉を踏みしめる音を聞く。

「・・・・・・っ」

駆け寄って扉を開けると、そこには雨に濡れたジルが立っていた・・・―。

ジル「・・・・・・カレン」

扉の前に立ったジルは、突然に開かれた扉に驚いたように目を見開いた。

ジル「・・・遅くなって申し訳ありませんでした」

やがてフッと目を細めると、ジルはいつものように穏やかに言う。

「ジル・・・・・・っ」

私はこらえきれずにジルに抱きつき、何度も浅く息を吸った。

ジル「・・・不安な思いをさせましたね」

そんな私をそっと抱きしめ、ジルが耳元に優しく囁きかける。

ジル「もう大丈夫です。もうじき、近隣の村から助けが来ますから・・・」

ジルの言葉を遮るように、私はジルをぎゅっと抱きしめ、

「ジルにもう、会えないかと思いました・・・」

消え入るようにそう言った。

ジル「・・・全く、おかしな事を言いますね」

フッと笑みを漏らすと、ジルは私を抱く腕に力を込め、

ジル「私がカレンを置いていくはずがないでしょう」

そう言うと、私をフワリと抱き上げる。


そうして私を抱いて小屋の中に入ると、窓枠に私を座らせた。

「ジル・・・・・・?」

ジルの瞳を見つめて首を傾げる私の唇を、ジルは親指で押さえる。

ジル「無事、お城に帰れることになりましたし・・・」

ジル「やっと、これで心置きなく二人の時間を楽しめます」



「え・・・・・・?」

ジルの瞳がスッと細められて・・・―。

優しく微笑んで、ジルは続ける。

ジル「嵐のせいとは言え・・・人目を気にせずに貴女といることができて・・・」

ジル「私は、嬉しかったのですよ」

「ジル・・・・・・」

ジルの言葉に気持ちがこみ上げ、私は何度も目を瞬かせる。


―(ジルは・・・寂しくないのかな・・・)


(寂しくない訳じゃなかった・・・)

(ジルは、いつでも私の事を一番に考えてくれていただけなんだ・・・)

こみ上げる感情を抑えきれずにそのまま顔を俯かせていると、

ジル「カレンは・・・強がりですね」

フッと微笑んで、ジルが私のポケットからメガネをとり出した。

そうしてそれを私に掛けさせると、優しく耳元に囁きかける。

ジル「これで・・・顔を上げてくれますか」

「・・・ジル・・・・・・っ」

気持ちが溢れだし、私はジルに勢いよく抱きついてしまう。

すると、ジルは私の髪をかき上げ、

「・・・あ・・・・・・っ」

私の首筋に、少し強いキスをした。

やがてそのキスが首筋を辿り、ジルの腰が窓枠に腰掛けた私の膝を割る。

「・・・ジル・・・っ」

何度もジルの名前を呼びながら、

私は窓をたたく雨の音が遠ざかっていくのを感じていた・・・―。




その夜・・・―。

近隣住人の助けを得てお城に戻った私達は、

お城中の人々から無事を祝う言葉をかけてもらっていた。

ユーリ「ケガはない?カレン様」

ユーリが私を気遣ってくれる。

「ユーリ・・・心配かけてごめんなさい・・・」

ユーリ「ううん・・・ネープルスから連絡があって、すごい嵐だから式典を延期したって」

ユーリ「本当に大変だったね、カレン様」

心から心配してくれている様子のユーリに、私は力なく微笑んで応えた。

ジル「・・・ユーリ。プリンセスは大変お疲れです、お風呂の用意を」

ジルに言付けられると、ユーリは一足早くお城へと戻っていった。



(本当に・・・長い一日だったな・・・)

お風呂で物思いにふけっていると、ジルが音もなく現れる。

「・・・ジル・・・・・・っ」

驚いた私は、お風呂に浮かぶ花を集めて身体を隠した。

ジル「暖まりましたか?」

私の後ろへやってくると、ジルはお湯を手ですくって私の肩にかけてくれる。

ジル「本当に・・・大変な一日でしたから・・・」

ジル「明日の公務は延期しました」

そう言うと、ジルは服が濡れるのも気にせずにバスタブの外から私を抱きしめた。

そうして私の耳に唇を寄せると、

ジル「・・・何か、二人きりで致しましょうか」

意味ありげに、そう囁きかけて・・・―。



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ここでプレミア・スウィートの分岐です


*Dreaming Princess ジル編 第2話*

2013-11-14 10:23:23 | イケメン王宮☆Dreaming Princess

イケメン王宮のイベント、「Dreaming Princess」

ジル編の第2話です




以下ネタバレ






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やがてジルの唇は私の首筋をたどり・・・

ジル「カレン・・・・・・」

ジルの声が、耳元で甘く響く。

やがて強く抱き締められると、私はそっと瞳を閉じた。

その時・・・・・・。

(・・・あれ・・・?)

ジルの後ろの茂みが、微かに音を立てる。

(何だろう?)

ジルの腕に抱かれながらも、

私がとぎれとぎれに音を立てるその茂みに気を取られてしまう。

(・・・捨て猫とかかもしれないし、このまま放っておくのも・・・)

私はジルの肩にもたせていた顔を上げると、音のする方へと歩いて行った。

ジル「カレン・・・?」

ジルの声に振り向いたその時・・・・・・。

「あっ・・・・・・」

何かが茂みから飛び出してきて、私は足を滑らせてしまう。

ジル「カレンっ・・・・・・」

ジルの手が私の腕を掴む。

次の瞬間私の足は夜空を踏み、茂みに隠れていた崖へと吸い込まれていった・・・―。




しばらくの後・・・私はぎゅっと閉じていた目を開ける。

(・・・あれ・・・?)

すると、私は自分がジルの腕の中にいることに気づいた。

ジル「・・・大丈夫ですか?」

息を切らしたジルに尋ねられ、私はよくわからないまま口を開く。

「はい・・・」

そうして辺りを見渡すと、先ほど落ちた崖が目の前にそびえ立っていて、

私はようやく、ジルが私をかばって一緒に落ちてくれた事に気がついた。

「あ・・・・・・!」

ジル「立てますか?」

ジル「怪我は・・・」

ジルは、私を立たせると、眉を寄せて私のことを気遣ってくれる。

「大丈夫です・・・それより・・・」

そう言ってふと眼を上げると、ジルの腕には血がにじんでいた。

「ジル、この傷・・・・・・!」

驚いて声を上げると、ジルは初めて気がついたように自分の腕を見やった。

ジル「ああ・・・・・・大丈夫ですよ」

そう言って、ジルはにっこりと微笑む。

「でも・・・・・・」

本当にほっとした様子のジルを見ると、胸が痛む。

(・・・どうしよう、私の不注意で・・・・・・)

戸惑っていると、ジルはそっと私を抱きよせた。

ジル「貴女に怪我がなくて何よりです」

ジルの優しいまなざしに、ますます胸が締め付けられる。


そうして息をつくと、私は頬に何か冷たいものが触れるのを感じた。

「あれ・・・・・・」

空を見上げると、いつのまにか暗雲が夜空を覆っていた・・・―。


空に立ちこめた暗雲が、ゆっくりとその濃さを増していく。

ジル「・・・いけませんね」

空を見上げると、ジルがポツリとそう呟いた。

ジル「嵐が来そうです。こちらへ」

そう言うと、ジルは私の手を引いて早足に歩き出す。

ジル「ここへ来る途中に小屋を見かけたのですが・・・・・・」


激しい雨に打たれてしばらく歩くと、私たちはやがてその場所に辿りついた。

ジル「カレン、こちらへ」

急いで小屋に逃げ込むと、窓の外では嵐がうねりをあげはじめている。

ジル「・・・ここで、嵐が過ぎるのを待ちましょう」

(皆に心配かけちゃうけど・・・出られそうもないな・・・)

「・・・はい・・・・・・」

少し落ち着いて周りを見渡すと、ジルが小屋の中を点検して歩くのが目に入った。

(あ・・・そういえば・・・!)

「ジル、傷は・・・・・・」

駆け寄って腕を見ると、雨に濡れた傷口がとても痛々しい。

ジル「・・・ああ・・・・・・」

自分の腕を見ると、ジルは無造作にシャツをまくり上げようとする。

そして少し考えたあと、私ににっこりと微笑みかけた。

「・・・ジル・・・・・・?」

ジル「・・・脱がせて、下さいますか?」



頼りない小屋を、嵐が揺らす。

ジルの瞳が、静かに私を見つめていた・・・―。

「え・・・・・・?」

私が頬を染めて目をそらすと、ジルはさらに言葉を続ける。

ジル「濡れたままだと、傷にさわります」

ジル「・・・困りました・・・すっかり、びしょ濡れです」

戸惑って目を瞬かせる私の前で、ジルは両手を広げ、にっこりと微笑んで見せた。

(・・・どうしよう・・・)

頬が熱を持っていくのがわかり、私は思わず瞳を閉じる。

(・・・恥ずかしいけど・・・・・・)

けれどもジルの傷を見つめると、私はやがてゆっくりとジルに手を伸ばした。

「・・・痛むようでしたら、言ってください」

私は、できるだけ丁寧に、シャツを脱がしていく。

傷に触れないように、意識を集中させていると、

ジル「・・・ありがとうございます」

少し笑みを含んだジルの声が聞こえた。


ジルはシャツを脱がし終えた私の手を優しくつかみ、そのまま引き寄せる。

ジル「・・・カレンも」

私の耳元で、そうささやく。

「え・・・・・・?」

ジル「濡れたままだと、風邪をひきます」

ジルの声が耳に響く。

にっこりと微笑んだジルの瞳が、私をじっと見つめていた・・・―。


ジル「・・・あちらに乾いた木がありました」

ジル「火を起こしましたから、直に暖まるはずです」

そう囁いて、ジルが私を促す。

(どうしよう・・・寒いけど・・・・・・)

両腕で自分の身体を抱くと、私は自分が震えていたことに初めて気がついた。

(・・・でも・・・・・・)

ジル「・・・では、私が」

やがてジルが静かに口を開く。

そしてジルの指が私に向かって伸ばされ、

「だ・・・大丈夫です」

私は、気がつくとそう口にしていた。

「・・・自分でできます・・・・・・」

ジル「・・・そうですか」

余裕たっぷりに微笑むと、ジルは窓枠にもたれ、腕を組んで私を見つめる。

(・・・そんなに見られたら・・・・・・)

ジルの視線を感じると頬が染まっていき、

私はどうしても服を脱ぐことができなくなってしまった。

ジル「・・・まったく、困ったプリンセスですね」



そんな私をしばらく見つめていたジルが、フッと溜息をつく。

そうしてこちらへ歩いてくると、私の額にそっと唇を落とした。

「ジル・・・・・・っ」

思わず視線を俯かせると、ジルの美しい指が私のドレスのリボンを解くのが見える。

やがて唇に落とされたジルのキスに応えているうちに、

私は腕につけたブレスレットのみを残し、ジルにすべてをあらわにされてしまっていた・・・―。



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つづく


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*Dreaming Princess ジル編 第1話*

2013-11-13 10:35:21 | イケメン王宮☆Dreaming Princess
イケメン王宮のイベント、「Dreaming Princess」

続いてジル編行ってみたいと思います


それでは第1話です




以下ネタバレ



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夜空を彩る幾千もの星たち・・・―。

(とっても綺麗・・・)

望遠鏡越しの美しいきらめきは今にも手に届きそうに思えて、

私は夜空に向かってそっと手を伸ばす。

ジル「プリンセス・・・近くに見えても、星に触れる事は出来ませんよ」

微笑んでジルが言うと、皆が暖かい微笑みを向けてくれる。

頬を染めて笑いながら、私はこっそりと胸に手を当てた。

(まるで、ジルみたい・・・)

(どんなに近くにいても、皆の前では決して触れられないから・・・・・・)

礼儀正しく私から距離を取って立つジルの姿に、

どうしようもなく胸が締め付けられる。

(ジルは・・・寂しくないのかな・・・)

(もしも願いが叶うなら・・・)

(誰の目も気にせず、ジルと一緒に過ごしてみたい・・・・・・)

私の願いに応えるように、夜空で星がキラリと瞬いたような気がした・・・―。




夜も更けて部屋に戻り、私はいつものようにジルから明日の予定を聞いていた。

ジル「・・・それから、明後日出発するはずだったネープルスへの訪問ですが」

ジル「明日の夕方に出発を早めました」

予定表から目を上げ、ジルが私に微笑みかける。

ジル「ネープルスは遠方ですので、途中の湖畔に一泊致しましょう」

「えっ・・・・・・」

(ジルと一泊・・・・・・)

思わず頬を染めると、ジルがフッと笑みを漏らす。

ジル「・・・顔が赤いですが、熱でも・・・?」

ジルの指が、私に伸ばされる。

そしてふっと頬に触れると、

ジル「・・・熱はなさそうですね」

ジルは優しく私の頬を撫でた。

「だ・・・大丈夫です・・・・・・」

ドキドキと音を立てる胸を抑えると、ついさっき、星に祈った事が思い出される・・・。


―(もしも願いが叶うなら・・・)

―(誰の目も気にせず、ジルと一緒に過ごしてみたい・・・・・・)


瞳を閉じると、まぶたの裏に星のきらめきが浮かび、私はますます胸を高鳴らせた。

(・・・もしかして・・・・・・)

瞳を瞬かせると、頬がますます熱を帯びていく。

ジル「・・・それとも・・・何か、期待させてしまいましたか・・・?」



そんな私の様子を見ると、ジルは私の耳に唇を寄せて、そっと囁いた。

「・・・え・・・っ」

胸の中を見透かされたようなジルの言葉に思わず声を上げると、

ジル「ご安心下さい、護衛の者達も一緒ですので」

ジルはそう言って、少し意地悪に微笑む。

そしてふと真面目な顔になり、

ジル「貴女があまりに星を熱心に見つめていたので、長く夜風にあたらせてしまいました」

ジル「今日は暖かくして、ゆっくりとお休み下さい」

そう言って私の手に口づけを落とした。


そうしてジルが部屋を出て行くと、部屋の中には私の鼓動の音が響く。

(やっぱり・・・二人きりなんて、無理だよね・・・)

(でも、ジルと一緒にいられる・・・)

ジルの唇の熱が残る手を胸に当て、私はゆっくりと瞳を閉じた・・・―。




翌日の夜・・・―。

ジル「到着したようですよ、カレン」

窓の外を見ると、私とジルを乗せた馬車は美しい湖畔のコテージに到着していた。

「わあ・・・」

ジル「お手をどうぞ、プリンセス」

馬車の扉を開くと、ジルは礼儀正しく私に手を差し伸べる。

私は、ジルに手を引かれて満天の星空の下に足を踏み出した。



ジル「明日は早朝にネープルスに出発するので、荷ほどきは最小限で・・・」

部屋に到着し、ジルはメイド達に指示を出している。

メイド「プリンセス、お茶をどうぞ」

(・・・なんだか・・・・・・)

忙しそうに動き回るたくさんのメイド達の合間からジルを盗み見て、私はこっそりとため息をついた。

(お城にいる時と、変わらないな・・・・・・)

少し寂しい気持ちで窓の外を眺めていると、

窓ガラスに、ジルがこちらに目を配る様子が映る。

ジル「・・・下がってください」

しばらく窓ガラスに映った私と目を合わせたあと、ジルはメイド達にそう告げた・・・。


そうして二人きりになると、私はなぜだかジルを見る事ができずに窓の外へと目をやった。

ジル「どうなさいました」

ジルがこちらへと歩いてくる。

窓ガラスに映るジルの姿に、心臓がうるさいくらいに音を立てる。

ジル「何か、言いたい事があるようでしたので」

私の隣に腰かけると、ジルは優しく微笑んだ。

「・・・・・・」

何も言えずにいると、ジルの目がスッと細まり、

ジル「・・・それとも・・・・・・」

耳元に声を感じ、ジルの指先が私の顎に優しく触れる。

そうしてゆっくりと私を振り向かせると、

ジル「・・・プリンセスは、これをご所望でしたか」

唇に優しい口づけが落とされた。

「・・・・・・っ」

自分でもわかるほど、頬が染まっていく。

ジル「素直で可愛いですね・・・カレンは」

そんな私を見つめるジルがこの上なく優しく微笑み、私の顎を引きよせた。

やがて私の唇の奥深くに、ジルの舌が差し込まれる。

「ん・・・・・・っ」

ジルの腕が優しく背中に回され、気がつくと私はソファーに押し倒されていた。

ジル「カレン・・・・・・」

ジルの声を耳元に感じ、私はそっと目を閉じる。

・・・その時、ドアの外でメイドの足音が聞こえ・・・

「ジル・・・・・・」

私は声を潜めてジルに囁きかけた。

チラリとドアを見やり、ジルは深くため息をつく。

ジル「・・・行きましょうか」

「・・・え・・・・・・?」

ジル「二人きりになれる場所へ」



そう囁くと、ジルは私の額に唇を落とした。




私の手を引いて湖のほとりの森にやってくると、ジルはやがて足を止めた。

ジル「今日も・・・星が綺麗ですよ」

夜空を見上げると、空には美しい星々がきらめいている。

「・・・本当に、綺麗ですね・・・・・・」

灯り一つない深い森の中では、お城で見た時よりも星が近くに感じられた。

「・・・まるで・・・・・・」

(手が届きそうな・・・)

そう言いかけると、昨夜のジルの言葉が思い出される。


―ジル「プリンセス・・・近くに見えても、星に触れる事は出来ませんよ」


私は急いで言葉の続きを飲み込んで、ジルを見つめた。

(ジルは・・・寂しくないのかな)

胸が締め付けられて、私はそっとジルと繋いだ手を離す。

すると、ジルの腕が伸び・・・

ジル「・・・これで、寂しくないですか?」

私の肩を引きよせ、耳元で優しく囁いた。

「え・・・・・・?」

まるで心の中を読んだようなジルの言葉に、私は思わず目を瞬かせる。

ジル「貴女の考えている事くらい分かります」

ジルはフッと微笑み、私の瞳を見つめた。

ジル「窓越しの寂しそうな瞳・・・」

ジル「・・・貴女にあんな顔をされると、私はどうして良いか分からなくなるのですよ」

「ジル・・・・・・」

ジルの唇が、優しく私の唇をふさぐ。

(・・・幸せ・・・・・・)

ジルの腕の中で、私は、昨夜から感じていた寂しさが解けて行くのを感じた。




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つづく