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*White Day Honey ルイ編 Premiere End*

2015-03-31 11:35:35 | イケメン王宮☆White Day Honey


イケメン王宮のイベント「White Day Honey」


ルイ編のプレミアエンドです




以下ネタバレ




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ルイ「プリンセス」

ルイ「今日は、俺にあなたの時間をいただけますか?」

(ルイ…)

私は差し出されたルイの手に、そっと自分の手を重ねる。

「はい。もちろんです」

ルイ「…よかった」

ルイ「行こう。馬車を用意してるから」

私は優しく微笑むルイに手をひかれ、そのまま馬車に乗り込んだ…―。


「…ル、ルイ…」

ルイ「何?」

「そんなにじっと見られたら、恥ずかしいよ…」

馬車に乗ってから、ルイはほとんど目を逸らさず、

じっと私を見つめ続けている。

ルイ「今日のカレン、本当に綺麗だから」

ルイ「どれだけ見てても飽きない」

ルイはこともなげに言うけれど、私の胸は抑えられないほど高鳴ってしまう。

「き、綺麗なのは…ドレスの色が綺麗だからじゃないかな」

「ルイの瞳と、同じ色…」

ドレスを見下ろしながら呟くと、

ルイはふっと微笑んで私の顔を覗き込んでくる。

まるで吸い込まれそうなルイの青い瞳に見つめられ、私は思わず息を飲んだ。

ルイ「自分の目が綺麗だって思ったことなんてなかったけど…」

ルイ「カレンの瞳は本当に綺麗だと思う」

ルイはそうはっきりと口にして、私のまぶたに小さなキスを落とす。

「ルイ……」

(ルイも、そんな風に思ってくれてたんだ…)

ルイの言葉を聞いて、胸の奥から温かなものが込み上げる。

その時…―。

ルイ「着いたみたい」

窓の外を見たルイの言葉とともに、走り続けていた馬車が停まった。


(ここって…)

「ルイの邸宅…?」

ルイ「うん。今夜は、誰もいないんだ」

「えっ…」

ルイの言葉に、私は目を瞬かせる。

(ルイの邸宅で、二人きりだなんて…)

「…なんだか、新婚生活みたい」

思わずぽつりとつぶやくと、ルイの口元に幸せそうな笑みが浮かぶ。

ルイ「そうだね…」

ルイ「今日は一日、俺のお嫁さんでいて」

柔らかな声で囁かれながら、ルイの唇が優しく私の唇に重なった…―。


家の中に入って、ルイが早速私を連れてきたのは食堂だった。

ルイ「少しここで待ってて」

「……?」

不思議に思いながらも、私は言われたとおり椅子に腰かけた。

すると、しばらくして…―。

「えっ…」

厨房の方へ行っていたルイが、たくさんの料理を手にやってくる。

「これって…」

ルイ「カレンに食べてもらいてくて、作ったんだ」

「すごい…これ、全部ルイが?」

ルイ「うん。ちょっと練習したけど」

ルイは微笑むと、料理を丁寧にお皿に分けてくれる。

ルイ「食べてみて」

ルイにうながされ、私は温かいキッシュを口に運んだ。

「…すごく、美味しい」

(ルイ、元々なんでも上手にできるけど、料理までできるなんてびっくり…)

感動してルイに視線を向けると、ルイは少し不安そうにしている。

ルイ「本当…?」

「うん、本当だよ」

「ほら、ルイも食べて」

私はフォークの下に手を添えながら、ルイの口にキッシュを運ぶ。

ルイ「美味しい…」

ルイ「でも、カレンに食べさせてもらったから美味しいのかも」

「ル、ルイってば…」

確信に満ちた表情で呟くルイに、私の頬は熱くなる。

それからしばらく、私はルイと一緒に食事を楽しんだ…―。


ルイの料理は本当においしくて、

二人であっという間に食べ終えてしまった。

「すごくうれしかった…素敵なお返しありがとう、ルイ」

私が微笑んでお礼を言うと、ルイは目を細めて柔らかく笑う。

ルイ「カレン、今のはお返しじゃないよ」

ルイ「カレンが来てくれたから…そのおもてなし」

「え…?」

ルイ「それに、まだデザートもあるから」

ルイはそう言うと、懐からラッピングされた小箱を取りだした。

「これが、デザート…?」

ルイ「うん。これは俺が作ったものじゃないけど」

ルイ「受け取ってほしい」

ルイに言われて、私はそっと小箱を受け取る。

(なんだろう…?)

胸を高鳴らせながら丁寧にラッピングをほどき、ふたを開けると…―。

「……!」

中には、繊細なデザインがほどこされた、ペアの指輪が入っていた。

ルイ「その指輪、飴細工なんだ」

ルイ「カレンがはめてるところ…見てみたいと思ったから」

「ルイ…」

驚きと嬉しさでうまく言葉が出ない。

そんな私に、ルイは穏やかに微笑んでくれる。

ルイ「バレンタインに気持ちを伝えられてから、ずっと返事したかった」

ルイ「俺も…カレンのこと大好きだって」

ルイは言いながら、小箱に入っている指輪を取りだす。

そして、そっと私の指にはめてくれた。

薬指に、きっと世界で一番甘い指輪が輝いている。

「ありがとう、ルイ…」

私はにじみそうになる涙をこらえ、もう一つの指輪を手に取る。

「私も、ルイに指輪はめていい?」

ルイ「……」

鼓動を高鳴らせながら尋ねると、ルイは一瞬だけ驚いたような顔をした。

でもすぐに目を細め、心から嬉しそうに笑ってくれる。

ルイ「うん、もちろん」

ルイ「ありがとう、カレン」

私は、ルイが用意してくれたペアの指輪の一つをルイの指にはめる。

(…お揃いだ)

互いの薬指で輝く指輪を見ていると、

たとえこれが飴細工だと分かっていても胸がどきどきしてしまう。

ルイ「指輪交換、だね」

「そ、そうだね…」

ルイは呟くと、私の胸の高鳴りを見透かしたような笑みを浮かべる。

ルイ「今回は、飴細工の指輪だったけど…」

ルイ「俺はできるだけ早く、本物の指輪を渡したいと思ってるから」

(えっ…)

ルイは迷いなくそう口にすると、私の手を取り、そっと指輪に口づけた。

ルイ「………」

指輪から唇を離すと、ルイは微かに目を瞬かせる。

ルイ「ちょっとキスしただけだけど…やっぱり、少し甘い気がする」

「本当?」

上目づかいにルイに見つめられ、私の鼓動がとくんと音を立てて跳ねる。

ルイ「試してみる…?」

誓いを立てるように、ルイは私の指輪にもう一度口づけをすると、

今度は私の唇を優しく塞いだ。

ルイ「ね、甘いでしょ?」

「ん……」

触れたルイの唇は熱くて、ほんの少し甘い。

けど徐々に深くなっていくキスに、そんなことを考える余裕がなくなった。

ルイ「もっと、カレンにたくさんキスしたくなった」

ルイ「…俺の部屋、行ってもいい?」

微かにかすれたルイの声が、私の耳元で囁く。

(もう、何にでも『分かった』っていう約束は終わったはずなのに…)

ルイに頼まれると、拒む気が少しも起きなくなってしまう。

「…分かった」


ルイに手をひかれ、私はルイの部屋までやってくる。

部屋に入るとルイはベッドに腰掛け、私にそっと微笑みかけた。

ルイ「座って」

「うん……」

ルイにうながされ、私は頬を赤らめながらルイの膝の上に座る。

ルイは後ろから私の身体を抱き寄せると、

私の肩口にことんと頭を載せた。

ルイ「…カレンは、可愛いね」

「え・・」

ルイ「綺麗で、優しい。それに…」

ルイ「俺の事を誰よりもよく分かってくれる」

ルイ「…幸せすぎて、もっとたくさんお返ししないと、全部は返しきれない」

「ルイ…」

ルイの言葉から、深い愛情が伝わってきて、

私は思わずルイの顔に自分の頬を擦りよせる。

「幸せなのは、私だって一緒だよ」

ルイは私の目を見て、穏やかな笑みを浮かべる。

そして、髪にキスを落とすと優しく囁いてくれる。

ルイ「じゃあ…これからも二人でたくさん、お返しし合っていこう」

ルイ「そしたら俺もカレンも、ずっと幸せでいられると思うから」

ルイはそう言うと、私を抱きしめる腕の力をわずかに強める。

そして、私の身体をそっとベッドの上に横たえさせた。

(ルイが、こんなに近くに…)

ルイの身体が重ねられ、緊張に肩が微かに震えた。

ルイ「………」

ルイはそんな私を穏やかな眼差しで見下ろすと、

頬にかかった髪をそっと耳にかけてくれる。

ルイ「バレンタインに…カレンが、気持ちを伝えてくれてよかった」

ルイ「来年も…二人で、こんな風に過ごしたい」

美しいブルーの瞳を輝かせながら、そう尋ねてくるルイに、

私の頬には自然と笑みがこぼれる。

「うん、過ごせるよ」

「だって、私…ルイのことが大好きだから」

ルイ「俺も、カレンが大好き」

ルイは目を細め、私を見つめると口元を綻ばせた。

ルイ「来年は何のプレゼントもいらないから」

ルイ「毎日、カレンとこんな風に過ごせるようになってるといいな」

(…!そ、それって…?)

ルイの囁いた言葉の意味を想像して、思わず頬が熱くなる。

ルイは私の火照った頬を包み込むと、

想いを伝えるようにそっと優しく口づけた…―。




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おわり


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いろいろ試しましたがこの3つが本当におすすめです

*White Day Honey ルイ編第二話*

2015-03-30 09:58:31 | イケメン王宮☆White Day Honey


イケメン王宮のイベント「White Day Honey」


ルイ編の第二話です

共通第一話からの続きです



以下ネタバレ




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カレンが星を見上げているのと、同じ頃…―。


ルイも自室で星空を見ていた。

そこへ使用人がやってくる。

使用人「ルイ様、ご用意ができました」

ルイ「分かった」

ルイは頷くと、もう一度だけ星空に視線を向ける。

そして、ふっと口元に淡い笑みを浮かべた。

ルイ「………」

ルイはカーテンを引くと、使用人の後に続いた…―。


翌日…―

休日に私はルイとデートの約束をしていた。

「ルイ、今日はどこに行くの?」

馬車に揺られながら隣のルイに尋ねると、優しく手が握られる。

ルイ「まだ内緒」

ルイは私の問いにそう答えると、少し悪戯っぽく微笑む。

(どこに着くか楽しみだな…)

胸をわくわくさせていると、

不意にルイが真剣な表情で口を開いた。

ルイ「カレン、実はお願いがあるんだけど」

ルイ「明日まで、俺のわがまま聞いてくれる?」

「わがまま…?」

ルイ「うん」

ルイはこくりと頷くと、じっと私の目を覗き込んで言う。

ルイ「全部、分かったって言ってほしい」

ルイ「お願い」

(一体どういうことなんだろう?)

ルイの突然の頼みごとに、私は小首を傾げる。

(でも、ルイがそんなに言うなら…)

「分かった。いいよ」

私は目を細めて微笑むと、ルイのお願いを受け入れた。

ルイ「ありがとう、カレン」


馬車が付いたのは、城下にある仕立て屋さんだった。

ルイ「カレンは、どういうのが好き?」

ルイは並べられたたくさんのシルクの布を示しながら、私に尋ねる。

(もしかして、何かプレゼントしようとしてくれてるのかな…?)

ルイの行動に、嬉しいけど申し訳ない気持ちになってしまう。

「えっと…」

少し戸惑っていると、ルイが私の気持ちを見透かしたように言った。

ルイ「カレン、さっき約束したでしょ?」

ルイ「俺のわがまま、聞いてくれるって」

「え…」

ルイ「遠慮しないで好きなものを教えて」

(ルイ…わがままってそういうことだったんだ)

(ホワイトデーが近いから、それで、なのかな…?)

ルイの優しい気持ちに気付き、

胸がどきどきしてしまう。

「…分かった」

私は頷くと、そっとシルクに指を触れ、気に入るものをさがしていく。

その時…-。

(…あ)

店のディスプレイの一つとして飾られた小箱にかけられた、

ブルーのリボンが目にとまった。

ルイ「どうしたの?」

手を止めた私を、ルイが不思議そうに覗き込む。

私はそんなルイに微笑みかけながら、小箱を指さした。

「あのリボンみたいなブルーは好きだな」

(ルイの瞳の色に似てて、すごく綺麗…)

ルイ「うん。わかった」

ルイは満足そうにうなずき、ブルーのリボンを見つめていた…―


やがて仕立て屋さんを出ると、私とルイは庭園を訪れた。

「今日は暖かいね」

私とルイは手を繋ぎながら、美しい小道を歩いて行く。

すると、不意にルイが私の方を見つめ、尋ねた。

ルイ「カレン、今から質問することに答えてくれる?」

(これも…『分かった』って答えた方がいいのかな?)

「うん。分かった」

ルイ「さっき、なんでブルーを選んだの?」

「えっ…」

思いがけない質問に、私はつい言葉に詰まってしまう。

(それは…)

思ったことをルイに伝えるのが恥ずかしくて、私の頬は瞬く間に熱くなった。

ルイ「…約束したでしょ、カレン」

黙りこくっていると、ルイが綺麗な笑みを向け、先を促す。

(…恥ずかしいけど……)

「ルイの瞳の色に…似てたから」

「なんだかどんな時でも、ついルイの事ばかり思ってしまって…」

意を決して、ルイに想いを伝える。

ルイ「…そっか」

見上げると、ルイの頬が微かに赤く染まっているのが見えた。

「ご、ごめん…今、変なこと言ったよね、私」

恥ずかしくなって思わず俯くと、ルイに握られたままの手が、そっと引かれた。

ルイ「変なことなんかじゃない」

ルイ「カレンがそんな風に思ってくれてて嬉しい」

「ルイ…」

ルイの言葉が嬉しくて、私はルイに微笑みかける。

そんな私を見て、ルイもふわりと笑った。

ルイ「カレン…もうひとつだけ、質問させて」

言いながら、ルイは私をアーチの影まで連れて行く。

その途端、私とルイの姿はアーチに隠され、

広い庭園が二人きりの場所に変わった。

「ルイ…?」

私を見つめるルイの眼差しに、鼓動を高鳴らせながら、名前を呼ぶ。

ルイ「カレン…」

ルイはそっと私の腰に手を回して、小さな声で囁いた。

ルイ「カレン…」

ルイ「今、キスしてもいい?」



「えっ…」

ルイの囁きに、高鳴っていた鼓動がさらに高くなる。

ルイ「カレンが、可愛いこと言うから…抑えられなくなった」

(ルイ…)

「…分かった」

私は頬を染めながら、なんとかそれだけ口にする。

するとルイが身をかがめ、私の唇に優しく唇を重ねた。

「ん…」

伝わる暖かな体温に小さく息をこぼすと、ルイにぎゅっと抱きよせられる。

そのままルイの腕に身を任せれば、柔らかな声が耳元で囁いた。

ルイ「ホワイトデー、絶対カレンを喜ばせるから」

ルイ「待っててくれる?」

「…!うん…」

ルイの言葉に頷きながら、私は嬉しさに胸が満たされるのを感じた…―。


デートが終わり、私はルイと別れて自室へ戻ってきた。

「あれ…?」

ベッドの上に、見慣れない大きな箱が置かれている。

(なんだろう…?)

不思議に思いながら箱を飾るリボンをほどき、ふたを開ける。

すると、中から現れたのはブルーのチュールワンピースだった。

「このワンピース…」


―ルイ「カレンは、どういうのが好き?」

―「あのリボンみたいなブルーは好きだな」


(もう仕立て上がってたんだ)

感激しながらそっとそのワンピースを手に取ると、

一枚のメッセージカードがはらりと落ちた。

ルイ『―ホワイトデーにこのワンピースを着てほしい』

「…ルイ…」

自然と頬がほころんでしまう。

(早く、これを着てルイに会いたいな)

私は喜びをこらえきれずぎゅっとワンピースを抱きしめると、

ルイの優しい眼差しを思った…―。


そうして迎えた、ホワイトデーの当日…―。

ユーリ「わあ、カレン様可愛い!」

ユーリ「すっごくよく似合ってるね!」

ルイのくれたワンピースを着た私を、ユーリが褒めてくれる。

「あ、ありがとう…」 

私は照れくさくなりながら、鏡に映る自分の姿を見つめた。

(ワンピースが素敵なおかげで、少しは可愛く見える…かも)

ユーリ「ルイ様、きっと喜ぶね」

「うん…気にいってくれるといいけど」

そう呟いた時、扉の向こうからノックとルイの声が聞こえてくる。

ルイ「カレン」

「あ…私、開けるね」

ワンピースを揺らして扉へ向かうと、私はルイを招き入れる。

すると…―。

ルイ「……」

私の姿を目にした途端、ルイは目を見開いた。

ルイ「カレン…すごくかわいい」

「ありがとう」

ルイの真っすぐな言葉に、くすぐったい気持ちになる。

思わず頬を綻ばせると、ルイが突然私の足元にひざまずいた。

ルイ「プリンセス」

ルイ「今日は、俺にあなたの時間をいただけますか?」

そう告げ、ルイは私にすっと手を差し出した。

(ルイ…)

私は鼓動を高鳴らせながら、そっとルイの手に自分の手を重ねて…―。



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つづく


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*White Day Honey 共通第一話*

2015-03-27 13:43:47 | イケメン王宮☆White Day Honey

イケメン王宮のイベント「White Day Honey」


全キャラ共通の第一話です



以下ネタバレ




---------------------

春めく気配の感じられる、とある晴天の日…―。


ウィスタリア城を訪れていたルイは、廊下でレオとすれ違った。

レオ「ルイ、今日は公務だっけ?」

ルイ「うん」

レオの問いかけにルイが頷くと、ふと周囲から黄色い声が上がる。

メイド1「レオ様とルイ様が話しているところなんて、珍しくない?」

メイド2「そうね。でも、本当にどちらも素敵な方…」

メイド2「お二人は、誰かにホワイトデーのお返しをしたりするのかしら?」

メイドたちの楽しげなひそひそ話を聞き、レオはルイにふっと笑いかける。

レオ「…だって」

レオ「ルイは、誰かにホワイトデーあげたりするの?」

ルイ「………」

レオの問いかけに、ルイは一瞬口をつぐんだ。

しかし、すぐに淡々とした調子で答える。

ルイ「秘密」

ルイ「レオは?」

レオ「俺も秘密」

ルイ「…そっか」

レオ「まあ、とにかくお互い楽しい日にしたいね」

ルイ「うん」

二人は意味深に微笑み合うと、そのまま別れ、廊下を歩きだした。


騎士訓練場では、剣術の訓練を終えたアランとユーリが、

2人でどさりと草の上に寝転んでいた。

アラン「…お前、なかなかやるよな」

ユーリ「…アラン様こそ」

アラン「騎士なんだから当たり前だろ」

アランはそう言うと、剣に手をかけながら上体を起こした。

続いて、ユーリも起き上がる。

ユーリ「また、いつでもお相手しますよ」

アラン「ああ」

ふたりが立ち上がって、服の草を払っていると、

ふと廊下から黄色い声が上がるのが聞こえてきた。

メイド1「ほんと、アラン様もユーリ様もかっこいいわね…」

メイド2「お二人とも、ホワイトデーは誰かにお返事をしたりするのかしら?」

聞こえてくる会話に、アランとユーリは思わず顔を見合わせる。

ユーリ「…ですって」

ユーリ「アラン様はお返しする人、いるんですか?」

アラン「は?」

ユーリ「だって、ホワイトデーにお返しをするって、晴れて『両想い』ってことでしょ?」

ユーリ「気になるなー」

悪戯っぽく微笑むユーリにアランはそっけなく答えてみせた。

アラン「…いたとしても」

アラン「お前に言うわけないだろ」

そう言って、アランはユーリの顔を指で軽く弾く。

ユーリ「いたっ…」

ユーリは顔に手を当てて、頬を膨らませると、

ふっと笑みをこぼしてみせた。


ウィスタリアでホワイトデーの話が持ち上がっていた頃、

シドがシュタイン城を訪れていた。

シド「あ?ゼノ、いねえのか」

アルバート「はい。今日はウィスタリアを訪問されています」

シドは舌打ちをすると、どさりとソファへ腰掛ける。

シド「ったく、せっかく情報持ってきてやったのに」

アルバート「以前お伝えしたかと思いますが…」

シドはぐるりと客室を見渡しながら、

姿勢よく側に控えているアルバートに話しかける。

シド「なあ、ウィスタリアの風習知ってるか?」

アルバート「は?何をいきなり…」

アルバートは怪訝そうに眉を寄せるが、シドは気にせず続ける。

シド「ホワイトデーとかいう、告白してきた女に返事をする日があんだよ」

シド「お前も返事しねえといけないような相手、いるのか?」

アルバート「な、何を言っているんですか、あなたは…!」

シド「何しどろもどろになってんだよ」

アルバート「あなたがおかしな事を聞いてくるからです」

アルバートは一つ咳払いすると、赤くなった顔をシドから逸らした。

アルバート「そういうあなたこそ、どうなんですか?」

アルバートはメガネをくいと押し上げながら、シドに尋ねる。

シド「さあな」

シド「例えいたとしても、誰かに言う気はねえ」

アルバート「人に尋ねておいて…相変わらず勝手ですね」

アルバートは呆れを隠さずに、大きなため息をついた…―。


一方その頃…。

ウィスタリア城に、シュタインの国王ゼノが訪れており、

ジルと城の正面階段を下りて行くところだった。

ジル「本日は申し訳ございませんでした」

ジル「プリンセスには私からお伝えしておきます」

ゼノはゆっくりと足を止めると、ジルの方を見やる。

ゼノ「突然訪れたからな、プリンセスにも公務があっただろう」

ゼノ「気にすることはない」

ゼノはふっと眼を細めると、また歩みを戻す。

ジル「お心遣い、ありがとうございます」

ジルは軽くお辞儀をすると、再びゼノの後に続いた。

ジル「プリンセスはおりませんが…」

ジル「ご滞在の間、どうぞ城内ではお好きになさってください」

ゼノ「ああ」

最後の会談を下り、ゼノがふと庭先に視線を向けると…―

ゼノ「…あれは」

メイドたちの楽しそうな声が、ゼノの耳にまで届いてくる。

メイド1「あの人から、ホワイトデーに返事がもらえるかしら…」

メイド2「バレンタインにちゃんと告白できたんでしょう?」

メイド2「なら、きっと大丈夫よ」

そのやりとりを聞いて、ゼノは思わず笑みをこぼした。

ゼノ「賑やかだな」

ジル「ええ。もう少しでホワイトデーですので」

ゼノ「楽しげで良い」

ゼノは口元を綻ばせると、ジルに尋ねた。

ゼノ「お前には、お返しをあげる者がいるのか?」

思わぬことを聞かれ、ジルは思わず目を瞬くと、

ゼノにふっと微笑んで見せた。

ジル「…さあ、どうでしょうか」


その日の夜…―。

公務から戻ってきた私は、部屋の窓から星を見上げていた。

(ホワイトデーか…)

バレンタインデーのことを思い出すと、

ときめきに胸が跳ねた。

(バレンタインデーも素敵な時間を過ごせたけど…)

(改めて、返事してくれるのかな…?)

夜空には幾千もの星が瞬いている。

私は彼を思いながら、瞬く星に想いを馳せた…―。





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つづく


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