イケメン王宮のイベント「White Day Honey」
ルイ編のプレミアエンドです
以下ネタバレ
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ルイ「プリンセス」
ルイ「今日は、俺にあなたの時間をいただけますか?」
(ルイ…)
私は差し出されたルイの手に、そっと自分の手を重ねる。
「はい。もちろんです」
ルイ「…よかった」
ルイ「行こう。馬車を用意してるから」
私は優しく微笑むルイに手をひかれ、そのまま馬車に乗り込んだ…―。
「…ル、ルイ…」
ルイ「何?」
「そんなにじっと見られたら、恥ずかしいよ…」
馬車に乗ってから、ルイはほとんど目を逸らさず、
じっと私を見つめ続けている。
ルイ「今日のカレン、本当に綺麗だから」
ルイ「どれだけ見てても飽きない」
ルイはこともなげに言うけれど、私の胸は抑えられないほど高鳴ってしまう。
「き、綺麗なのは…ドレスの色が綺麗だからじゃないかな」
「ルイの瞳と、同じ色…」
ドレスを見下ろしながら呟くと、
ルイはふっと微笑んで私の顔を覗き込んでくる。
まるで吸い込まれそうなルイの青い瞳に見つめられ、私は思わず息を飲んだ。
ルイ「自分の目が綺麗だって思ったことなんてなかったけど…」
ルイ「カレンの瞳は本当に綺麗だと思う」
ルイはそうはっきりと口にして、私のまぶたに小さなキスを落とす。
「ルイ……」
(ルイも、そんな風に思ってくれてたんだ…)
ルイの言葉を聞いて、胸の奥から温かなものが込み上げる。
その時…―。
ルイ「着いたみたい」
窓の外を見たルイの言葉とともに、走り続けていた馬車が停まった。
(ここって…)
「ルイの邸宅…?」
ルイ「うん。今夜は、誰もいないんだ」
「えっ…」
ルイの言葉に、私は目を瞬かせる。
(ルイの邸宅で、二人きりだなんて…)
「…なんだか、新婚生活みたい」
思わずぽつりとつぶやくと、ルイの口元に幸せそうな笑みが浮かぶ。
ルイ「そうだね…」
ルイ「今日は一日、俺のお嫁さんでいて」
柔らかな声で囁かれながら、ルイの唇が優しく私の唇に重なった…―。
家の中に入って、ルイが早速私を連れてきたのは食堂だった。
ルイ「少しここで待ってて」
「……?」
不思議に思いながらも、私は言われたとおり椅子に腰かけた。
すると、しばらくして…―。
「えっ…」
厨房の方へ行っていたルイが、たくさんの料理を手にやってくる。
「これって…」
ルイ「カレンに食べてもらいてくて、作ったんだ」
「すごい…これ、全部ルイが?」
ルイ「うん。ちょっと練習したけど」
ルイは微笑むと、料理を丁寧にお皿に分けてくれる。
ルイ「食べてみて」
ルイにうながされ、私は温かいキッシュを口に運んだ。
「…すごく、美味しい」
(ルイ、元々なんでも上手にできるけど、料理までできるなんてびっくり…)
感動してルイに視線を向けると、ルイは少し不安そうにしている。
ルイ「本当…?」
「うん、本当だよ」
「ほら、ルイも食べて」
私はフォークの下に手を添えながら、ルイの口にキッシュを運ぶ。
ルイ「美味しい…」
ルイ「でも、カレンに食べさせてもらったから美味しいのかも」
「ル、ルイってば…」
確信に満ちた表情で呟くルイに、私の頬は熱くなる。
それからしばらく、私はルイと一緒に食事を楽しんだ…―。
ルイの料理は本当においしくて、
二人であっという間に食べ終えてしまった。
「すごくうれしかった…素敵なお返しありがとう、ルイ」
私が微笑んでお礼を言うと、ルイは目を細めて柔らかく笑う。
ルイ「カレン、今のはお返しじゃないよ」
ルイ「カレンが来てくれたから…そのおもてなし」
「え…?」
ルイ「それに、まだデザートもあるから」
ルイはそう言うと、懐からラッピングされた小箱を取りだした。
「これが、デザート…?」
ルイ「うん。これは俺が作ったものじゃないけど」
ルイ「受け取ってほしい」
ルイに言われて、私はそっと小箱を受け取る。
(なんだろう…?)
胸を高鳴らせながら丁寧にラッピングをほどき、ふたを開けると…―。
「……!」
中には、繊細なデザインがほどこされた、ペアの指輪が入っていた。
ルイ「その指輪、飴細工なんだ」
ルイ「カレンがはめてるところ…見てみたいと思ったから」
「ルイ…」
驚きと嬉しさでうまく言葉が出ない。
そんな私に、ルイは穏やかに微笑んでくれる。
ルイ「バレンタインに気持ちを伝えられてから、ずっと返事したかった」
ルイ「俺も…カレンのこと大好きだって」
ルイは言いながら、小箱に入っている指輪を取りだす。
そして、そっと私の指にはめてくれた。
薬指に、きっと世界で一番甘い指輪が輝いている。
「ありがとう、ルイ…」
私はにじみそうになる涙をこらえ、もう一つの指輪を手に取る。
「私も、ルイに指輪はめていい?」
ルイ「……」
鼓動を高鳴らせながら尋ねると、ルイは一瞬だけ驚いたような顔をした。
でもすぐに目を細め、心から嬉しそうに笑ってくれる。
ルイ「うん、もちろん」
ルイ「ありがとう、カレン」
私は、ルイが用意してくれたペアの指輪の一つをルイの指にはめる。
(…お揃いだ)
互いの薬指で輝く指輪を見ていると、
たとえこれが飴細工だと分かっていても胸がどきどきしてしまう。
ルイ「指輪交換、だね」
「そ、そうだね…」
ルイは呟くと、私の胸の高鳴りを見透かしたような笑みを浮かべる。
ルイ「今回は、飴細工の指輪だったけど…」
ルイ「俺はできるだけ早く、本物の指輪を渡したいと思ってるから」
(えっ…)
ルイは迷いなくそう口にすると、私の手を取り、そっと指輪に口づけた。
ルイ「………」
指輪から唇を離すと、ルイは微かに目を瞬かせる。
ルイ「ちょっとキスしただけだけど…やっぱり、少し甘い気がする」
「本当?」
上目づかいにルイに見つめられ、私の鼓動がとくんと音を立てて跳ねる。
ルイ「試してみる…?」
誓いを立てるように、ルイは私の指輪にもう一度口づけをすると、
今度は私の唇を優しく塞いだ。
ルイ「ね、甘いでしょ?」
「ん……」
触れたルイの唇は熱くて、ほんの少し甘い。
けど徐々に深くなっていくキスに、そんなことを考える余裕がなくなった。
ルイ「もっと、カレンにたくさんキスしたくなった」
ルイ「…俺の部屋、行ってもいい?」
微かにかすれたルイの声が、私の耳元で囁く。
(もう、何にでも『分かった』っていう約束は終わったはずなのに…)
ルイに頼まれると、拒む気が少しも起きなくなってしまう。
「…分かった」
ルイに手をひかれ、私はルイの部屋までやってくる。
部屋に入るとルイはベッドに腰掛け、私にそっと微笑みかけた。
ルイ「座って」
「うん……」
ルイにうながされ、私は頬を赤らめながらルイの膝の上に座る。
ルイは後ろから私の身体を抱き寄せると、
私の肩口にことんと頭を載せた。
ルイ「…カレンは、可愛いね」
「え・・」
ルイ「綺麗で、優しい。それに…」
ルイ「俺の事を誰よりもよく分かってくれる」
ルイ「…幸せすぎて、もっとたくさんお返ししないと、全部は返しきれない」
「ルイ…」
ルイの言葉から、深い愛情が伝わってきて、
私は思わずルイの顔に自分の頬を擦りよせる。
「幸せなのは、私だって一緒だよ」
ルイは私の目を見て、穏やかな笑みを浮かべる。
そして、髪にキスを落とすと優しく囁いてくれる。
ルイ「じゃあ…これからも二人でたくさん、お返しし合っていこう」
ルイ「そしたら俺もカレンも、ずっと幸せでいられると思うから」
ルイはそう言うと、私を抱きしめる腕の力をわずかに強める。
そして、私の身体をそっとベッドの上に横たえさせた。
(ルイが、こんなに近くに…)
ルイの身体が重ねられ、緊張に肩が微かに震えた。
ルイ「………」
ルイはそんな私を穏やかな眼差しで見下ろすと、
頬にかかった髪をそっと耳にかけてくれる。
ルイ「バレンタインに…カレンが、気持ちを伝えてくれてよかった」
ルイ「来年も…二人で、こんな風に過ごしたい」
美しいブルーの瞳を輝かせながら、そう尋ねてくるルイに、
私の頬には自然と笑みがこぼれる。
「うん、過ごせるよ」
「だって、私…ルイのことが大好きだから」
ルイ「俺も、カレンが大好き」
ルイは目を細め、私を見つめると口元を綻ばせた。
ルイ「来年は何のプレゼントもいらないから」
ルイ「毎日、カレンとこんな風に過ごせるようになってるといいな」
(…!そ、それって…?)
ルイの囁いた言葉の意味を想像して、思わず頬が熱くなる。
ルイは私の火照った頬を包み込むと、
想いを伝えるようにそっと優しく口づけた…―。
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おわり
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