ジルと育てるおしゃべりペット
以下ネタバレ
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青空をうっすらと雲が覆うある日のこと…-
私は、ゆらりと尻尾を揺らして生垣に座るミケランジェロに手を伸ばしていた。
(こんなところで、どうしたんだろう…?)
退屈そうにあくびをする様子が気になって、頭へ触れようとすると…
(あっ…)
もう少しというところで、ミケランジェロはするりと手をくぐりぬけ、
こちらに歩いてくる人の足元にぴたりと寄り添った。
ジル「こんなところにいらっしゃたんですね」
「ジル」
ジルはミケランジェロを着にするようにゆっくりと歩きながら、
私の元へ歩み寄る。
ジル「ミケランジェロも一緒でしたか」
「さっき偶然見かけたんです」
「いつも中庭でしか見ないので、ここにいるのが珍しいなと思って」
私はジルの足元でしっぽを揺らすミケランジェロを、ちらりと見る。
ジル「新しい昼寝の場所を見つけたようですね」
くすりと笑ったジルは、やわらかくほほ笑んだまま私へと視線を移した。
ジル「ところで、プリンセス」
ジル「明日の舞踏会の確認をしたいのですが、よろしいですか?」
「はい」
うなずいた私は、ジルとその足元を歩くミケランジェロとともに城へと入っていった。
机越しに向かい合うようにして座ったジルは、
細かい予定を丁寧に説明してくれた。
ジル「最後にあいさつをして閉会です」
「わかりました」
そう答えると、ジルはふっとほほ笑んで、手元の羊皮紙を机に置く。
すると、机に座っていたミケランジェロがジルの指先にすり寄った。
(…話し終わるのを待ってたのかな)
そのかわいらしい様子に、思わず笑みがこぼれる。
甘えるように頬を寄せるミケランジェロを、ジルは慣れた様子で撫でていた。
(ジル…優しい顔してる……)
普段向けられるものとは違う優しい笑みに、
私は思わず胸を大きく高鳴らせてしまう。
ジル「どうかしましたか?」
「い、いえ…何でもないです」
ごまかすように視線をそらすと、ふとミケランジェロと目が合った。
(ミケランジェロって…何を考えているかわからなくて不思議…)
そのまま視線をそらせないでいると、
ジルの手からするりと抜けて、窓際へと飛び移った。
ジル「まったく…気分屋ですね」
その言葉と口調は呆れたようでいて、やわらかい声をしている。
(…あんな風に甘えられていいな……)
日向で丸まり、目をつぶっているミケランジャロを見つめると、
自分の考えに、次第に頬が熱くなっていくのを感じた。
(わ、私なに考えて…)
ミケランジェロを自分と重ねてしまったことに気づき、
恥ずかしさが募る。
すると、ジルのくすりと笑う声が聞こえた。
ジル「うらやましいという顔ですね」
「……!」
(何で…)
考えていることを言い当てられて、胸が大きく跳ねる。
すると、ジルはすっと立ち上がり、私へと歩み寄った。
ジル「お望みなら、貴女の喜ぶこともして差し上げますよ?」
「えっ……」
その言葉にドキリと鼓動が震える。
甘い予感に、火照った頬はどんどん熱を上げ、
近付いたジルのしなやかな指先が、そっと添えられた。
ジル「そのような顔をして…何を考えたのですか?」
(何をって…そんなこと言えない……)
ジルの視線から逃れるように俯こうとすると、
優しく顔を上に向けられてしまう。
見上げたジルの瞳は、妖艶に細められている。
ジル「教えてくださいカレン」
「な、何も考えてなんて…ないです…」
消え入るような声でそう言うと、
ジルはくすりと笑って、吐息の触れそうな距離で低く囁いた。
ジル「素直ではありませんね」
ジル「それでは、教えていただけるまで…こうしていましょう」
そうしてそっと唇が触れ合い、鼓動が甘く締め付けられた。
(きっと、私はいつになっても…)
(…こうしてジルに翻弄されてしまうんだろうな……)
どうしようもなく高鳴る鼓動を響かせながら、
私はジルのシャツをぎゅっと握りしめた…-
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