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将棋駒作家のつぶやき

謎の将棋盤 ~その6~

2013年11月07日 | MOTTAINAI
我が家に帰って参りました謎の将棋盤です。

現代の名工熊須碁盤店さんの技術によって

90年以上前に作られた将棋盤が再び甦りました。

ちょっと感動的です。。。。

持ち主であった天国の源善基さんも

喜んでいらっしゃるかと思います。

しかし樹木は凄いですね。

90年以上前の物でも、こんなに輝きを放つのですね。

素晴らしい事です。

よく見ますと盤を削ったことにより、

55の地点に目節が出て来てしまいましたが、

これは天然木ですから仕方ありません。

それよりもっと凄いのは、「埋め木」がされている箇所が

全く分からない事です。

熊須さんの卓越した技術に敬意を表したいと思います。

一つ付け加えますと、盤店さんで天面の修理をしますと

価格はまちまちです。

ちゃんとした盤屋で修理すると升目は漆が盛られています。

「当たり前だろ!」って言われるかも知れませんが、

安いところに頼むと殆ど印刷です。

どちらが良いかはそれぞれのご判断ですが、

頼まれる前にチェックしておくと後悔しないと思います。




さて、小生作の駒を並べてみました。

盤に訊いてみたいですね

「駒がちゃんと並んだのは一体何年ぶり?」って。

この盤は私が死ぬまで遣います。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今時の碁盤師 (リャンシャンポー)
2013-11-07 22:22:35
将棋盤を修理に出す時に私なら業者を選びます。本物の碁盤師なら天面は最初から鉋で手間を掛けますから、将棋盤で一番大事な天面の瑕疵は最小限に防げます。ご愁傷様でした。
返信する
リンシャンポーさんへ (日向)
2013-11-08 13:11:54
コメントありがとうございます。
仰るとおりで本来であれば、最初から鉋で天面を削るのが本来の方法かと思います。
しかしながら、この盤の天面には深さ2cmぐらいの非常に大きなエグられたようなキズがあり、それを取り除きつつ、盤の厚みを維持し、かつ天面に割れを補修する必要がありました。
そのためこのような特殊な方法をわざわざ採用頂き再生を実現頂きましたので、小生としてはとても満足しております。
詳しくは熊須碁盤店さんのブログをご覧下さい(左下のリンクからアクセス出来ます)。
返信する
今時の碁盤師2 (リャンシャンポー)
2013-11-08 20:30:56
1年位前ですが、日向さんと同じ様に天面を削る必要がある盤を修理に出しました。その碁盤店は本物の碁盤師の店ですから、鉋盤とか、糸鋸盤はありません。

天面は最初から、最後まで鉋で仕上げている筈です。尚、下記のアドレスは加工前の盤の画像です。

http://tohsin31.com/25-3-10/25-3-10-30.html
返信する
リンシャンポーさんへ (日向)
2013-11-08 23:50:49
コメント頂き真に恐縮ですが、熊須さんの名誉のために追記させて下さい。
実はこの作業に関しては当方から熊須さんへ予算を指定してあります。
つまり、限られた予算(しかもかなりの小額)の中で修理をする必要があり、事前の打合せで機械により作業を当方から容認した経緯にあります。
熊須さんの日常作業を記事にしたものではありませんので、その点をご理解頂きたくお願い申し上げます。
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