総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

どんな問題も問題を創ったのと同じ意識をもってしては解けない

2019年08月25日 | エッセー
 アインシュタインの名言のひとつ。
 
 慢性化した病気は、まさに、そうだ。
 高血圧や糖尿病、心筋梗塞や脳卒中など。
 もちろん、体質的にというか、遺伝的に、なりやすい病気ってある。
 でも、高血圧や糖尿病などの病気は、薄味でバランスの取れた食事をしていれば、ある程度防げる病気である。と言いつつも、実は、ストレスが結構大きい誘因で、というか、ストレスが一番の原因かもしれないけれど・・・。
 
 慢性の病気になった時、特に、生活習慣病と言われるような病気になったら、まず、その習慣を変えない限りはよくはならない。食事・運動・休養の三つを変えることが大前提。そこをしないでお薬だけ飲んでも、回復には向かわない。だって、生活習慣という病だもの。

 甘いものが大好きだった人は、まず、甘いものを控えないといけない。
 塩辛いものが好きだった人は、塩分を控えないといけない。
 たくさん食べすぎていた人は、量を控えないといけない。
 食べる時間が遅かった人は、寝る前3時間食べない・・・。
 アルコールを飲みすぎている人は、一晩で肝臓がアルコールを分解しきる量、多くても焼酎1合くらい・・・に抑える必要がある。
 そうは言っても、仕事から帰ってくるのが夜の11時で無理という人は、夕方6時におにぎり1個だけ、職場で食べて、おうちに帰ってから、野菜とお肉を食べるといい。
 早食いの人は、ゆっくり食べなさいと言われても、難しいので、まず、野菜をたっぷり食べてから、炭水化物を食べるようにする・・・とゆっくり食べたことと同じ効果がある。



などなど。

 つまり、人間、病気になったら、体は『自分に自分で、今までと違う生活習慣にチャレンジすることを宣言して、行動を変える』ことを望んでいるはことを病気という形で心にメッセージを送る。
 しかし、心はきまぐれで、ついつい  という欲求に任せた生活習慣はそう簡単には変えられない。

 そう。そう簡単には習慣って変えられない。

 多くの人は、習慣を変えるという選択をしなきゃと思いつつ、ついつい を選択し、とりあえず、お薬や手術でごまかしながら、生きていく。

 そして、どうにもならない状況が目前に迫った時に、やっと、習慣を変えるという決断をする。それでも、できない人も多い。
 メタボや塩分が原因で全身の血管がもろく硬くなった結果、腎臓の血管がやられて、透析寸前という宣告を受けた時、気合の入る人は多いなと思う。

 そうまでしないと、人間の意識って変われない。
 気合が入るという意識の変化こそ、病気が本物の回復に向かうターニングポイントといえる。

 私の場合、右股関節の疼きがそうであった。
 これも、生活習慣のなれの果ての姿だった。
 40代初めの頃より、時々、右股関節が疼くことがあった。
 元々、身体が右のほうに捻じれているという感覚があって、整体にも10回以上通ったけれど、まっすぐ気持ちよく立っているという感覚はその日限りで、すぐ元に戻るので諦めた。先生曰く、筋力がないからすぐに元に戻る。筋力をつけなさい。
 なぜ、右に捻じれたのかという原因もわかっていた。
 片噛みのせい。
 30代半ばの頃、矯正の歯医者さんの講演会を聞いて、愕然とした。
 気づけば、右でしか噛んでいない。おそらく、10代の頃から。20年余り、ず~~っと、右でしか噛んでいなかった。
 中学生の頃、左上の奥歯の神経を抜く治療をした歯医者さんが、夜逃げした。なんと、歯医者の免許を持っていなかったというではないか。
 そんな歯医者さんで神経を抜いてしまったのだけれど、きれいに抜けてなくて、腐っていて、その後、根治治療に10年以上否、20年くらいかかった。治療しても、しばらくすると疼くことの繰り返しだった。なので、自然と右でしか噛まなくなっていた。
 その結果、身体は右に捻じれていった。
 長い年月をかけて、しっかり右に捻じれた私の脊椎は、容易に元に戻るわけがない。
 そうこうしていううちに、40代に突入。
 できるだけ左で噛むようにしていたけれど、老化やストレスにより内臓も張りがなくなって歪みの出やすいお年頃を迎え、とうとう、右股関節の疼きや痛みが出るようになった。

 50歳で胃を2/3切った。
 このことも内臓が減った分、歪みが生じやすくなったのだと思う。
 胃を切って3年目の春に、とうとう、右股関節の痛みでトイレまでも這っていかないといけなくなった。
 激痛は数日で治まったけれど、常に疼く。夜、疼いて眠れない日も出てきた。
 やばい。
 人工股関節の手術なんてしたくない。

 ところで、40代に入って、運動しなきゃなぁ。ウォーキングしたいなぁ~。って思い始めてはいた私。
 でも、子育てと仕事と家事でどこにも隙間時間がないって思いこんでいて、ついつい10年以上の月日が流れてしまっていた。
 時間はないのではなく、作るもの・・・と誰かにアドバイスされたけれど、いえいえ、ほんのちょっとだけでもいいから、ぼ~っとしたいを選択して、時間がないと思い込んでいた。


しかし、人工股関節の手術の可能性が現実味を帯びてきたとき、私の危機管理能力が目覚めた。
 夕方、6時半に帰宅し、30分で夕食を作り、7時からスロージョギングを30分。
 やった~という満足感に浸りながらの少し遅くなった夕食を、録画したビデオをゆったり見ながらいただく。
 股関節の痛みは、激減した。
 そして、思わぬ副産物として、顔のシミがうすく半分に減った。
 足がつることもなくなった。以前は、夜に一度つり始めたら、1時間くらい繰り返しつることがあって大変な思いをしたことがるけれど、いま、いっさいない。
 早朝の全身のこわばりもなくなった。
 足の筋肉と足の血管の筋肉も鍛えられ、下肢の血流が改善されたせいだと思う。

 そして、なんといっても、全身の病的なレベルのだるさがなくなった。
 毎日、足を引きづるようなしんどい思いで仕事に行っていたのが、うそのよう。
 元気はつらつ・・・なんて今もわからないけれど、今は、だるさがない分、幸せだ。


 深刻な問題は、神様からのメッセージかもしれない。
 問題が起こった時に、今までと同じような意識で今までと同じような習慣でいても上向きにはならない。

 人生を左右するような問題が起こった時、もし、よくなりたいのなら、今までと違う行動をする自分になるしか道はない。
 だって、今までの自分の日々の積み重ねのせいで、問題が発生してしまったのだから。

 あ~だ、こ~だと悩まず、とにかく、昨日と違う自分を選択して行動するっきゃないのだ。
 悩んでも、行動が変わっていないなら、悩み損。かえって、ストレスで悪化するかも。
 改善した人の例という情報を集め、その中から、自分ができそうなことを、自分が続けられそうなことをチョイスして、宣言して、継続する。

 生活習慣病という病気になったら、当たり前のことだけど、生活を変えなきゃ。薬だけ飲んでよくなるはずがない。
 薬は、血管そのものを健康にはしてくれない。

 今、現在、15歳の四男は不登校継続中。

 まぁ、なかなかの問題だ。

 親としては、行きたくないのに無理して学校に行かせようとは思ってはいない。
 ただ、彼が、彼の人生を生きてほしいと願う。

 彼は、知ってか知らずか、学校に無理していく   という意識から、無理していかないという意識に変えた。
 もし、それでも頑張って学校に行っていたとしたら、学校病という病気にかかっていただろう。
 私が思う学校病って、何だろう。
 自分の本当の気持ちを無意識に封じ込めて、一見、楽しそうに生きる病気?
 親の前と子どもたちの前で平気で言葉と表情を使い分ける先生という裏表人間に疑問も持たないという病気?
 ほぼやりたくもない宿題、ほぼ楽しくもない勉強も、将来のために、あるいは、友達よりもいい成績でいたいために、あるいは、誰かに褒められることのために、何年間もずっと、やっちゃえるという病気?

 彼は、意識を変えた。
 
 

 だから、私も意識を変える。
 私が、彼の人生のお手本になれるよう。
 『お母さんみたいな大人になりたいなぁ。』と思ってもらえるように。
 今のところ、まだまだ・・・も全然・・・。

 私が、ほんの少し、トーン高めな声を発しただけで、気分が悪くなるそう。
 いつも、常に、何が起ころうとも、穏やかな心境でいる。
 見せかけの穏やかさは、すぐに見破られる。


 起こる全てのことに、慌てない。想定内だと実感できる力と、例え、想定外でも、好奇心をもって対処できる力を、意識を変えることで身に着けたい。

 いやはや、たいした意識じゃわい。

 私の母は、すでに、認知症に突入してしまった。
 だから、もう、諦めた。
 母は、ずっと、問題が起こると、ただ、悩むだけで、何も生活を変えようとしない人だった。

悩んで悩んで心配して、そして、何もしない人だった。
 だから、母から、人生の助言をしてもらおうと思ったこともない。
 心配するだけだから。

 母を見ていて、こだわらない生き方をしたいなとしみじみ。
 反面教師だ。
 こだわりが強いと、何か問題が起こった時に、意識を変えることが困難に近い。
 本気で問題を解決する気があるの?って本気で疑問に思う。
 
 

 

 

 


 




 

 
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怒らない人の頭の中を読んで

2019年08月04日 | エッセー
 『怒らない人の頭の中』を読んだ。

 この本によると、例えば、待ち合わせの時間に相手が遅れた時、「1分も待てないで怒る人」は年収300万の人で、「内心、イライラはするけれど、気持ちをコントロールしていつも通りに接する人」は、人年収1,000万の人、そして、「大丈夫かな?事故などに遭遇していないかな?と心配したり、また、待っている時間を楽しく使える人」は年収1億の人に多いのだそう。
 筆者が、年収1億稼ぐ人で、筆者の周りの1億円プレーヤーには想定内だけでなく、想定外のことが起こっても楽しめるユーモアのセンスのある人が多いという。待ち合わせの時間に遅れるということは、1億円稼ぐタイプの人にとっては、十分想定内。しかし、キレる人にとっては、信じられないくらいの想定外。相手が自分の期待通りにならないとパニックになりやすい。こうあるべきだという料簡の狭い世界で生きている。1,000万の人は、内心は腹が立っても、そこは大人な対応で、自分の怒りをコントロールできる。でも、怒ってはいる。怒りの感情はしっかりある。しかし、1億円の人は、怒りに感情がちっとも湧かない。

 私も、叶うなら、1億円稼ぎたいので、息子のいろいろもユーモアで返したい。しかし、息子とのやりとりで、彼の言い分が、私にとってはわがままにしか映らないようなときには、「ここで怒っちゃだめだ!務めて冷静に・・・と思いながら、言葉にするので、結果としては、やや怒りの感情の残差が残っていて、彼は、怒っていると察知して、心を閉ざす。1億円レベルって、半端ない難易度だ。


 腹が立つのは、相手が自分の思い通りにならない、期待通りにならない時。
 つまり、相手を期待通りにしたい、支配したい、コントロールしたいとう自己中心的な感情のなせるわざ。
 怒っている人って、自己チューな人。

 そういえば、怒る人って、人前で怒る。
 相手のことをおもんばかる余裕がないからなのだと思うけれど、
 相手に恥をかかせる。
 全然、優しくない人だ。

 あれは、なんでだろう?

 自分は正しい、あなたは間違っているという、自分の価値観という正義の中で確実100%のランプが点滅した時に、人前でも堂々と怒れるんだろうか。

 実は、今、私が、怒るのではなく、逆で、人前で一回り以上年下の後輩に怒りをぶちまけられて(仕事で)、私の心が穏やかでいられないことに、1億円のこの著者にお聞きしたいというような状況が生じている。
 穏やかでないというのは、怒っているのではなく、その反対。

 私の仕事のやり方に、これほどまでに憤慨するのならば、仕事のやり方を変える必要があるかなぁと思っているのだけれど、怒った相手の気持ちもわからないでもないけれど、ユーモアとか楽しいの気持ちには全然なれない。胃のあたりがず~んと悩ましい。

 彼女が、憤慨して意見を述べた時、私もどうにかしようと考えていたことなので、「じゃぁ、〇〇してみようか?」と妥協案というか改善案を出したのだけれど、もっと、憤慨させてしまった感がある。
 今、思えば、憤慨している人にとっては、するかしないか、白か黒か、〇か✖かしかないのに、グレーの回答をした私に一段と腹が立ったのだろう。
 一つ、学んだ。
 キレている人、怒っている人、沸騰している人とは、まともな会話はできないんだなぁと。
 だって、自分が100%正しいのだから。

 さぁ、1億円プレーヤーなら、どうする?

 ユーモアや楽しくなんて、今の私には難易度が高いけれど、この災難をチャンスにして、今よりも高い山の頂上から、同じ景色を見て、心が苛まれないようになりたい。
 私は、怒る人による怒りが私の胃に届かないようになりたい。

 今まで、この性格のせいで、胃を切る羽目になったのだと思うから。
 私は、私の胃をこれ以上傷つけないためにも、怒りの攻撃すら、余裕でかわせる人間にならねば。

 相手は、しないという選択を私に要求してきた。
 それは、いやだ。
 
 そもそも、1億円プレーヤーは、こんな料簡の狭い空間にはいないのかもなぁ。

 
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乾燥貯金の億万長者 慢性かぶれくん

2019年08月03日 | エッセー
 およそ2年。
 何が2年か・・・というと、皮膚科通いが2年。
 そして、この春から一時離脱できています。

 やったー!

 2年前の春先から、なとなく、口の周りと目の周りの皮膚がパサパサ鱗のように。時に、赤く腫れぼったい。
 何が原因なのかなぁ?と思いながらも、ときどき、マスクをしたりして仕事に行っていた。
 ちっともよくるならない。
 かといって、悪化することもないので、ギリ、皮膚科受診まではしなかった。

 うっすらと、猫を飼い始めた時期と重なっているような気がしないでもなかった。猫アレルギー?
 しかし、猫を追い出すわけにはいかない。
 そんなこんなで、ずるずると半年が過ぎようとしていた。

 そして、ついに、衝撃の朝がやってきた。
 11月初旬、熱は出ないけれど、寝込むほどの風邪?をひいた(最近、熱が出ない。それもこれも老化により、免疫が熱さえも出す力がなくなったせい?)寝床でうんうん唸って一晩過ごす。そして、翌朝、鏡を見て、自分のひどい顔に青ざめた。
 口の周りの鱗が半端ではない。
 見るのもオゾマシイ。
 お化けかい?


 どうにか小康状態だった私の口周りの皮膚たち。しかし、私の免疫が風邪対策に奪われたために、口周りの炎症を抑える方にまで余力がなくなり、一気に悪化したのだと思った。


地元で有名な皮膚科は順番を取るのも大変で、待ち時間も超長~い。
 

 慌てて、とりあえず、かかりつけの内科医に。

 そこで、お薬を初めてつけた。
 しかし、1週間たっても、2週間たっても、よくならない。
 ずっと、マスクをして隠していたけれど、こりゃ、やばいと本気モードになった。

 ついに皮膚科を受診した。


 この皮膚科、地元ではかなりの人気で、とにかく多い。朝、7時に予約簿に予約するための列がすでにできている。50人は待っている。朝、6時から予約のために1時間待つ人もいる。朝、9時ごろに予約をしに行って、夕方最後の方に記入したら、診察が終わるのはだいたい20時30分。夕方18時までには行かないといけないので、大変。
 そんなこともあって、ついつい皮膚科受診を伸ばしてしまっていた。
 しかし、もう、限界。
 逆に、こんなオゾマシイ顔は、できれば避けたいできればステロイド軟膏しか助かる方法はないだろうと。
 残念。
 どうにか、自分自身の自然治癒力の力にかけたかったけれど・・・。
 ここまで、こじらせたら、無理かー。

 そして、先生のお叱りの言葉を受ける身に。

 まぁーーーーー。どうして、ここまで・・・。
 今となっては、原因はわかりません。
 ただ、今の皮膚の状態は、慢性のかぶれです。

 とにもかくにも、乾燥がかぶれには一番いけません。
 どんな肌の手入れをやってきたんですか?
 ステロイドで一時押えて、ポロぺトで保湿しますね。それと、乾燥しないようローションも処方しますから。
それにしても、よくここまでほっときましたね。

 そうか。かぶれには、乾燥がよくないんだ・・ということを初めて知った。


 最近、アトピーのお子さんにも、プロペトずくし。
 アトピーのお子さんは、肌が乾燥肌で、乾燥が一番いけないということで、お風呂上りのローションが欠かせない。

 皮膚病って、原因の治療もさることながら、結果、乾燥肌になってしまったら、まず、何はさておいて、乾燥に対するケアが最優先の治療となるんだ・・・と、自分の皮膚病に対する認識の甘さに愕然とした。無知とはこわい。

 子どもたちの大学入学に伴い、それまで、わりとお値段のする自然化粧品を使っていた。もともと、くすんでそばかすのあるイケてない肌だったので、50歳になった時に、そこそこいい感じだったらいいなという思いで、少々高くても何とかだがんばって使っっていた。でも、大学の学費がド~ンとのしかかってくる頃から、化粧品の維持費が立ち行かなくなって、出来るだけ、無添加そうな低価格のものを使うようになった。よくよく考えたら、皮膚がおかしくなる少し前から、クリームしか使っていなかったような気がする。

 慢性化しているから、先生もよくなるのにかなりの時間がかかるとおっしゃった。
 というか、よくなるという表現すらされなかった。
 皮膚もこじらしたら大変なんだとしみじみ反省。

 その後、1年4か月、一進一退を繰り返しながら、抗炎症剤のお薬とローションの力で、どうにかこうにか見場が悪くならない程度を維持する日々を送っていた。
 でも、よくなったかなぁと思って、薬を塗らないとしばらくして、口の周りや顔のどこか、あるいは、首筋、手の甲へののどこかが赤くなり、かゆくなるので、のどこか完治への道のりは長いなぁ~とため息。

 そして、今年の2月末、運命の日がやってきた。

私は、大体4か月に1回髪をカットに行く。
 ここ数年、人生で初めて気に入った美容師さんに出会った。それまでは、カットした日だけいい感じ。でも、翌日から苦労する。
 実際は、苦労する時間もないので、苦労はしていないのだけれど、朝、鏡を見るとイマイチな髪にテンションがさがる。

 しかし、この美容師さんに出会ってから、ルンルン。
 私の髪質に合わせて、かっこよくカットをしてくれるので、朝、髪をとかすだけで、テンションも上がる。
 おまけに、賞味期限が長い。
 前髪だけは、時々自分でカットしているけれど、4か月くらいはいい感じをキープ。4か月くらいで、髪が跳ね始めるので、カットに行くって感じ。
 女性であるがゆえに、髪に対する女性の気持ち、忙しい共働きの女性の朝の気持ちがよくわかったうえでのカットの技術がキラリと光る。
 男性の美容師さんは、自分のイメージする髪型をお客さんに重ねようとするタイプが多いような気がする。今までの30年以上の体験から、そう感じる。でも、この美容師さんは、その人の要求に応えながら、なおかつ、その人の好みの髪型に近づけていこうとしてくれた。

 で、2月末。
 いつも、いろいろ話が盛り上がる。

 ふと、うろこ状の慢性かぶれの話になった。
 お医者さんから、乾燥している、どんな肌の手入れをしてきたの?と怒られたんです。何かいい方法ないですか?
 と、聞いてみた。
 この美容室には、化粧品も置いてあるようだったので。そして、私自身が、この美容師さんは、手を抜かず、より良きものを目指していらっしゃるプロだという信頼があったから。

 あのね。歳を取ってくると、一層、お肌は乾燥してくるの。
 とにかく、水分がぜんぜん足りていない。
 だから、とにもかくにも、化粧水をもちもちとした触感になるまで、何回もシュッシュして、何分もパタパタし続けるの。
 最初は、今まで、そんなことを全然していないから、いっぱい化粧水を使っちゃうかもしれないけれど、最初だけだから。毎日、もちもちするまでパタパタするの。3~5回シュッシュして。私は、テレビ見ながら、顔を上げて、目パッチリを意識しながら、やっている。
 化粧水が命。水分を含んでいない肌に、いくらオイルやクリームを塗っても肌に浸透していかないから、意味がないの。とりあえず、化粧水は安い物でもかまわないから、ばんばん使っちゃって。もっちもちになったら、オイルを塗ってね。

 げ~~~。
 知らなかった。
 最近の私は、クリームをチャチャっと塗って、おわり・・・だった。
 水分なんて、ちっともない。どこにもない。乾燥がっちがちのとんでもないお肌だった。ひょえ~~~~~~~~。

 CMで潤い肌というフレーズは、耳にするけれど、ただ、使えばいいというのではないんだ。塗れば潤うと思っていた。

 皮膚科に通いだして1年以上たつのに、旧態依然な肌に、やや危機感を感じ始めていた私は、その美容師さんが販売しているという化粧水を即購入。
 3000円なり。
 思っていたより安価だった。もっと、高いのかと覚悟していたから。ドモホルンリンクルから独立した方がもう少し、安くてよい商品を届けたいということでできた化粧品メーカーだという。、皮膚科でも、1か月でそれくらい支払っている。
 半端ない乾燥肌になっているので、毎晩、もっちもちになるまでパタパタしていたら、すぐなくなるかなと冷や冷やしていたけれど、3か月もった。
 1か月1000円。
  
 お値段もさることながら、丁度、季節も夏に向かっていくという時期も手伝ってか、お肌の状態は日増しに改善していった。パタパタし始めて1週間で、口の周りが鱗みたいになることがなくなった。目の周りの赤く腫れぼったくなる感じもなくなった。ときどき、首筋や手の甲に湿疹が出て、痒みは痒みはあったけれど、顔には出なくなった。3か月くらいは、口の周りが少し赤くはなっていたけれど、もう、ほとんど気にならなくなった。ただ、唇がひりひりするなと感じることはある。今、5か月目。右手の親指と人差し指の間の甲の部分がカサカサして少しかゆいかな・・・。もしかしたら、茶碗を素手でお湯で洗っているので、一番お湯があたる場所だからかな?ゴム手袋をはめた方がいいかな?と思っているところ。

 冬の乾燥で、どうなるかなと少し、心配だけれど、90%治った。

 皮膚科で、湿疹が出たら、この薬を塗りなさい。ステロイドではないから。と言われて、皮膚科でいただいた抗炎症剤の塗ぐするとローションをただ塗っていた。
 これ、一生続くのかな?と不安になっていた。

 それが、この美容師さんと出会ったことで、見事に改善した。
 運命に感謝。

 改善したどころか、これから先の老い朽ち果てていく人生の最後に向かって、すくなくとも、乾燥肌による顔の悩みに見舞われるという事態にはならなくて済んだ。
 お肌は、本当に、七難隠す。

 その美容師さんから、朝のお肌の手入れについてもアドバイスを受けた。

 朝は、どうしているの?と聞かれて、
 やや自慢げに、熱いお湯で絞った蒸しタオルを顔に当てているんです・・・と、答えた。洗うわけでもないし、黒木瞳さんもそうやっているし・・・とやや得意げにそう言ったら、一刀両断。
 熱い蒸しタオルは、お肌をどんどん乾燥させるから、NGよ。
そして、
 朝もね、手に水をつけて、目やにとかとるくらいな気持ちで、目の周りをチャチャっとやっちゃうくらいで十分。何も塗っていないんだから。
 夜もね、女優さんならともかく、厚化粧じゃないんだから、石鹸洗顔で十分。目の周りはアイシャドウとか使っているから、マッサージクリームを塗って軽くふき取った方がいいけれど、顔全体をふき取ろうとすると乾燥が進んじゃう。

 お~~~~。なんと手抜きな。
 私の好みじゃん。時短・安価・効果大 なときに、私の心が動く。そして、行動化する。


 正直、こんなに速攻で効果が出るなんて期待していなかった。
 その美容師さんのアドバイス通りに初めて1週間で、私の口の周りのうろこと目の周りの腫れがほとんど消失した。同じ美容師さんのところに行っている同僚も気づいた。

 すごい。

 今、助言通りにして4か月。今までは、薬を塗ってよくなったかなぁとなって、薬を塗らなくなるとぶり返すことを繰り返していた。
 しかし、今のところ、目の腫れも口の周りの鱗や腫れも95%出ない。夏にマスクなんてこともしなくてすんでいる。
 唇がやや炎症気味かな?ピリピリ少し。

 ほぼ完治だ。

 あとは、冬。

 この美容師さんで購入した3000円の化粧水は、初回で3か月もった。
 はじめのうちは、今までの乾燥貯金をゼロにするために、もちもちするまで化粧水をジャンジャカ使ってね。出し惜しみしてはいけないよ。と言われていたので、覚悟していたのだけれど、全然、大丈夫だった。


ここ1週間、右手の親指と人差し指の間のところが、かぶれてきた。赤くパサパサした感じで、少しかゆい。いつも素手でお湯でお茶碗を洗っている。一番お湯があたる部位がそこだ。先週は、冷蔵庫や部屋のお掃除を少し頑張った。ぞうきんがけをしたし・・。
 きっと、水お湯の使い過ぎで、乾燥が激しくて、おまけにお手入れもしていなかったので、かぶれてしまった。
 このくらいになると、皮膚科からもらったお薬でないと効かないかな?と思いつつ、いや、化粧水パタパタ作戦でチャレンジしてみようと思い立った。
 
 顔のパタパタもちもちの後に、指の間にも化粧水を。
 これが、びっくり。
 5回以上、化粧水をつけてパタパタを繰り返して、やっと、潤いが出てきたって感じ。
 一度、かぶれた肌って、相当乾燥しているんだなぁ~としみじみ。
 最後に、馬の油を塗った。

 今、三日目。
 薬を塗らなくても、赤みが消え、ちらっと痒みを感じるけれど、ひとまず、炎症は引いたかな。お肌も少し潤ってきた。
 
 ゴム手袋も買って、お茶碗を洗おう!

 もし、これで治ったら、朗報だ。

 職場に、アレルギーで顔や首、手などほぼ全身が、私の右手の親指と人差し指の付け根のような鮫肌で赤身のあるかぶれ状態の男の子がいる。痒くて夜眠れない日々も多いという。九州で一番の病院にかかっているようだけれど、治癒の方向に向かっているようには見えない。

 最近は、赤ちゃんの時代から保湿保湿とうるさくなったなぁ~と感じていたけれど、今ならわかる。
 先手必勝作戦だ。
 皮膚は水分さえあれば、悪化しないと。
 生まれた赤ちゃんの皮膚が、ちょこっとでもカサカサ乾燥肌だと思ったら、積極的に保湿に力を入れるって、後々の苦労に比べたら、全然苦労じゃない。

 私の右手の親指と人差し指の間のかぶれがゴム手袋と化粧水で治ったら、彼に勧めてみようと思っている。
 よくなるといいなぁ~。





 
 歳を取ると、お肌だけでなく、身体全身が乾燥していく。内臓も。それを老化というと聞いたことがある。水道水などは、塩素が入っていて身体に浸透していかないから、いくら飲んでも潤わない。いい水を飲みましょう・・・という。いい水って、どんな水だったかなぁ?

  

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