acc-j 茨城 山岳会日記

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裏妙義・御殿東壁

2012年12月22日 22時32分51秒 | 山行速報(薮・岩)
いずれまた。
その機会は早々に訪れた。

「その先」は威風堂々鎮座していた。



裏妙義・御殿東壁


籠沢コ-スから見た風穴稜と御殿東壁


2012/12/19

妙義にあって、目を引く岩峰は数あれど、ズシリとくる重量感を持つ岩峰の一つが御殿であろう。
それはまさに威風堂々といった形容がふさわしい。

御殿へと続く風穴稜はやがて御殿東壁を目前に切れ落ちる。
あの日見た御殿に「その先」を予感した。
そして今回、またギャップに立つ。
メンバ-はガストンさん、sak。


ギャップの向こうに岩塔


9:45登攀開始。

1P(Ⅲ)、ガストンさん
ギャップからアバタ状岩壁を一段上がる。
妙義特有の岩質。おかげでスタンスは多いが、「脆さ」というリスクもついてくる。
薮を進んで岩壁を左上後、薮を右上。
50m。ル-トが屈曲するのでロ-プが重い。


ギャップから岩壁を一段上がる


中間部の岩壁

2P(Ⅳ-)、sak
岩と薮の凹角。上部に栂の木が見える。
下部は凹角。比較的岩は落ち着いており、登りやすい。
ガストンさん考案のアバタ岩用スリングが大活躍。


凹角を見上げる

草付帯に入り、灌木を利用できる所はいいが、それが貧弱となる中間部はシビれる。
草付対策のアイスバイルもスカスカの乾いた土、イワヒバに手応えがない。
だましだまし地道な土壁登攀。時に巨大イワヒバをも使って行くが、とにかく乾いた土埃が口やら目やらに入り、大いに難儀させられる。
また、時に露出しているこの付近の岩は脆く、予期なしに剥がれる。


下部凹角

上部クラックは、岩も安定し快適な登攀。
ここにクラック。持ってきたカムはちょっと小さかったのでアバタ岩に支点を取る。
キャメ#2くらいがちょうどいいと思う。
そこを抜ければ栂の大木。その脇でビレイ。40m。
グレ-ドを越えて心理的にタフなピッチ。


ビレイ点でフォロ-を迎える

3P(Ⅲ)、ガストンさん
突き当り壁の基部を左にトラバ-ス。
正面のフェイスにはイワヒバがびっしり。
トラバ-スの足元は切れ落ちて高度感が最高。
回り込んだところを直上。ルンゼ状手前まで。40m


トラバ-ス中


トラバ-スの足元

4P(Ⅲ+)、sak
ルンゼ状右壁。乗越は2~3mだが、抜け口がスカスカの草付。
逡巡しているうちに岩が剥がれ落とされる。
ガストンさんに岩があたる。幸い重篤な事態とはならず、登攀を続ける。
少し右目にル-ト変更し突破、薮をひたすら直上。
栂の木のあるテラスまで。35m。


ルンゼ状右壁

5P(Ⅲ+)、ガストンさん
正面の二段フェイス。
下部は左目、上部は中央を直上。
やはりアバタ状岩壁だが、比較的安定していてロケ-ションも開放的となり快適。
登りきると樹林帯に入る。25m。


二段フェイス


御殿頂上にて

そこからは徒歩。
10分弱で御殿の最高点。
13:10、御殿東壁にトレ-スを刻んだ。


ギャップで一休み

下降は同ル-トを懸垂下降。
屈曲したところは最短ル-トを直下降。薮とアバタ岩でロ-プ回収に懸念があったので、スリングとビナを残置。
下降4ピッチでギャップに降り立つ。


国民宿舎から見える御殿

痕跡なき登山、登攀は楽しい。
研究と考察、仮説と実践。出来も不出来も自分次第。
時に苦しい登攀も、しばらくすると懐かしく郷愁に帰する。
きっとそんな時が来る。

まして今日、この日の出来事を語り合える人がいる。
それがスバラシイではないか。
それがウレシイではないか。

sak
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