思い出のノーサイド

カメラがつなぐパス ラグビーを撮り続けて

札幌市写真ライブラリー

2010-01-20 00:30:35 | ラグビー・思い出話

表紙写真は企画展用展示室 私の初めての個展会場です。

移動パネルをすべて駆使した個展になりました。 

 

札幌市中央区サッポロファクトリー・レンガ館3F

札幌市写真ライブラリーが、今月末に閉館します。設置者・札幌市、

管理・運営は財団法人札幌市芸術文化財団というこのギャラリーは

自分の思い出がたくさん詰まっている場所でもあります。

以前から新聞記事を読み、祈るような気持ちでいましたが

やはり財政難。とても残念です。今後は札幌市民ギャラリーが

写真展を開催できる場所として引き継がれるようです。

閉館まであとわずかとなりましたので、どんな思い出があったのか

少しづつ書き綴ろうと考えています。

 

まず札幌市写真ライブラリー利用のしおりについて。

掲載されている受付の写真は、私の個展開催時に撮影されたもの。

受付カウンターにいるのは当時の私。

顔は小さくてわかりにくいですが、ストレートロングヘアー。

奥に見える写真は雪がつもった競技場正面の作品です。

経費削減、サイズを小さくした改訂版ができるまで、花の受付嬢(笑!)

この時すでに31歳。「花」というのもなんですが・・・。

ラグビーの展示をした私の写真が、長く使われていたのは

自己満足でも、嬉しかったです。ありがとうございました。

 

ラグビーにアマチュアガイドがあって、プロ、スポンサーシップ、

商業主義、名声利用を良しとしない時代に、何を考えるのか。

札幌市内である、社名を持たない公共性を持った施設である、

全紙額縁を約70枚飾れる、土日も見られて駐車場が広い。

使用料金が格安。観光に訪れる道外の方にも見ていただける。

自分の理想を追って、札幌市写真ライブラリーにたどり着きました。

 

入場料を徴収せず、展示作品も販売せずのアマチュア料金が

一日2800円の使用料だった気がします。

会場設置などはすべて主催者側の責任、壁を移動してレイアウト、

脚立にのぼりスポットライト設定など、膨大な作業に対しても

「何とかなる。」と思って申し込み、開催当日にこぎつけました。

 

事前にお願いしていた弟のラグビー部の先輩・後輩、

私が所属していた団体の先輩。場所が遠くてお知らせしなかった方も

飛び入りで来て下さり、開場直前までの作業。

あの時のことを今できるかといったら、難しいでしょう。

ガラス入り全紙額縁約70枚と、備品を運んで腰が抜けるかも。

実際、額を3Fから1Fに下ろす段階で、痛めていましたからね(笑!)。

 

お手伝いしてくれた方達にお弁当を配り、準備終了後、

紙コップに入れたわずかなシャンペンとシフォンケーキで

乾杯して幕開けした写真展。主催者は私。

ホチキスの芯、コピー用紙に至るまで全部個人負担です。

でも30歳を過ぎていましたし、蓄えを夢にまわせた分

幸運と思っています。

せっかくなので、しおりの写真のせましょう。ご笑覧下さい。

 

開催時の受付風景、中央の写真が私です。アップにならなくて一安心。

物品庫、主催者控え室、ラウンジがあって、隣は常設展示室。

寄贈された書籍も豊富で、最高の場所でした。