黒猫のつぶやき

法科大学院問題やその他の法律問題,資格,時事問題などについて日々つぶやいています。かなりの辛口ブログです。

理念に潰されて「負ける」ロー,理念などかなぐり捨てて「勝つ」ロー

2012-07-09 20:56:19 | 法曹養成関係(H25.1まで)
 法科大学院制度が,全体として挫折又はその重大な危機にあるということはもはや異論の余地がないと思いますが,個別の法科大学院を見ていくと,その中でも「勝ち組」と「負け組」がはっきりと分かれてきているように思われます。
 旧試験時代から司法試験の合格実績などろくに無かった大学が概ね「負け組」に属しているのは言うまでもありませんが,旧試験時代から多くの司法試験合格者を輩出してきた名門校の中でも,明らかな「勝ち組」と「負け組」の差が生じてきているような気がしているのです。
 この記事では,そのような名門校のうち,「負け組」の代表格として早稲田大学法科大学院を,「勝ち組」の代表格として一橋大学法科大学院を取り上げます。

○ 早稲田大学法科大学院
 早稲田大学大学院法務研究科(早稲田大学法科大学院)は,制度発足時の2004年から開校している大規模校の1つですが,司法試験の合格実績を見ると,平成23年度の受験者数432名に対し,合格者数は138名(合格率約31.9%)に過ぎません。全国平均こそ上回っていますが,ライバルの慶應義塾大学法科大学院など他の名門校は概ね合格率4割以上をキープしており,中央大学法科大学院の合格率(約38.2%)をも下回っています。
 しかも,早稲田出身者の合格率低迷は平成23年に限ったことではなく,新司法試験制度の発足当初から,早稲田は他の名門校と大きく差を開けられていました。黒猫も「なんでなろうな~」という疑問を持っていたのですが,最近になって低迷の理由が分かってきました。
参考URL:http://www.jlf.or.jp/work/dai3sha/waseda_report2011.pdf

(1) 早稲田大学法科大学院では,入学試験にあたり筆記試験を課さず,書類審査と面接試験(志望動機等の確認とディベート)で未修者の合否を決めていました。司法改革の理念としては,従来の法曹実務が書面主義に偏向していたのを批判し,コミュニケーション能力を重視すべきという考え方があったので,この理念に忠実な入学者選抜方法を採用したのでしょう。

(2) さらに,早稲田大学法科大学院では,入学試験における既修者選抜を行わず,面接試験の合格者全員を未修者として採用し,既修者としての入学を希望する者には,最終合格後に6科目の法学既修者試験を実施し,その合格者に法学既修者認定を行うという方式(いわゆる内部振分方式)を採用していました。司法改革の理念としては,アメリカのロースクールと同様に3年間の法学未修者教育を原則にすべきという考え方があったので,この理念に忠実に,未修者を原則とする振分方式が採られたのでしょう。

(3) しかし,新司法試験には口述試験が無く,択一式試験・論文式試験はいずれも筆記試験である上に,実際の法曹実務は「書くことと見つけたり」と言われるくらい,書面作成が大半を占める仕事です。その法曹を育成する大学院の入学試験に,筆記試験を課さず書類審査と面接だけで合否を決めるという選抜方法はあまりにも革命的であり,言い換えればあまりにもピントの外れた選抜方法でした。
 このような選抜方法では,口頭でのコミュニケーション能力はある程度分かるとしても,文章表現によるコミュニケーション能力を十分に判断することができなかったことから,入学後において,口頭での対応においては授業内容を理解しているように見えながら,レポートや試験等における文書での表現能力が十分とはいえない学生が散見されました(認証評価書27頁参照)。

(4) また,上記(2)のように未修者中心の選抜方法を採用した結果,既修者としての入学を望む者の多くは他の法科大学院へ入学してしまい,発足当初から早稲田大学の既修者は極めて少数でした(既修者のみで行われた平成18年度の新司法試験では,早稲田出身の受験生はわずか19名,そのうち12名が合格)。続く平成19年度の新司法試験でも,既修者が少ないため主要校の中では唯一合格率が5割を切るなど,苦戦が続きました。

(5) 法科大学院制度は,発足3年目になると早くも全体的な人気低下が始まりましたが,スタート時に出遅れた早稲田大学法科大学院は他校との競争に勝てず,志願者数は年々減っていきました。志願者数及び合格者数の推移は以下のとおりです。
 2004年度 4,557名(内312名合格)
 2005年度 2,264名(内333名合格)
 2006年度 2,194名(内372名合格)
 2007年度 2,338名(内406名合格)
 2008年度 2,065名(内425名合格)
 2009年度 1,677名(内456604名合格)
 2010年度 1,786名(内460578名合格)
 志望者数の激減もさることながら,注目すべきは合格者数の急増です。定員は300名から増えていませんが,合格者の多くが他の法科大学院に逃げてしまい,入学者数が定員に満たなくなるので,入学者数を維持するために合格者数を増やさざるを得なくなったのです。なお,2009年度と2010年度については,取消線を入れてあるのが大学のHPに記載されている合格者数で,その右側に書いてあるのが補充合格者を含めた実数です(文部科学省HPに掲載)。

(6) これでは生き残れないということで,早稲田大学法科大学院では定員を300名から270名に削減するとともに,2011年度の入学試験から選抜方法を大幅に変更し,面接試験を全廃して小論文試験に代え,また法学既修者は未修者と別個の試験を実施する方式(外部振分方式)に変更しました。さらに,未修者コースには社会人・他学部出身者の優先枠を設け,通常の選抜基準に照らして,社会人又は法学部以外の学部出身者の合格者が50人未満である場合には,おおむね50人を優先的に選抜することにしました。頭のおかしい日弁連法務研究財団は,このような選抜方法の変更を大変に残念がっているようです(認証評価書30頁参照)が,そんなことには構っていられません。

(7) しかし,上記制度改革の結果が出るのは,早くても2013年度からです。2011年度は志願者数こそ回復しましたが,補充合格者を含めた合格者数は846名に上り,2012年度の合格者数は918名にのぼっています。司法試験の合格者数も苦戦が続いており,本年度(2012年度)も択一合格者は約70.3%と,他の名門校より低めです。
 鎌田薫総長によると,未修者はもちろん既修者についても質の低下が始まっており,1年から2年へ,2年から3年へという進級判定を厳格に行うことにより対処しているが,そのせいで早稲田に行くと標準修了年限で卒業できないということで学生に逃げられる傾向がますます強まっているということであり,2013年度以降についても,早稲田が司法試験の合格率を回復できるかどうかは不透明です。
 このような経過を辿った早稲田大学法科大学院は,名門校の1つとして早稲田のOB・OGたちに活躍を期待されていたにもかかわらず,あくまで司法改革の理念に忠実であろうとして「負け組」に入ってしまった法科大学院の1つとして,将来に記憶されることになるでしょう。

○ 一橋大学法科大学院
 上記の早稲田と対照的なのが,一橋大学大学院法学研究科(一橋大学法科大学院)です。平成24年現在で定員85名と,法科大学院としては中規模校ですが,新司法試験の合格率は平成18年度から一貫して東大ローを上回り,平成24年度の入試競争倍率は5.20倍(全国2位。ちなみに1位は首都大学東京の5.57倍)という大変な人気校になっています。
 黒猫としては,なぜ一橋がここまで健闘しているのか不思議に感じていたのですが,最近その理由の一端が分かるようになってきました。
 まず,伊藤塾の『塾長雑感』第194回の「合格後を考える」(下記リンク参照)には,以下のような記述があります。
http://blogs.itojuku.com/jukucho_zakkan/2011/10/193-3f4c.html
「この10月から始まる一橋大学法学部の授業「法律家と現代社会」のコーディネートに協力し、15コマのうち私も4コマを担当することになりました。弁護士、裁判官、検察官、国際公務員など法律実務の最先端で活躍している方々から話を聞き、学生たちが自らのキャリア構築のきっかけをつかむための講座です。先日、この講座を企画された一橋大学法学部長、法学研究科長であり、法科大学院長でもあった村岡啓一教授が渋谷の伊藤塾を訪ねてこられました。
 その際、なぜ一橋大学法科大学院の司法試験合格率が常に全国トップレベルなのかが話題になりました。一橋大学法科大学院では、創立以来、職業倫理を正面から扱っていること、それぞれの分野で10年後のリーダーたることをめざすという指導理念があることを知りました。まさに「合格後を考える」の実践です。伊藤塾の合格実績とともに、これが単なる精神論ではないことが実証されたようで、とても力強く感じました。」

 法科大学院は,予備校教育からの脱却という理念から設立されたものなので,どこでも予備校を徹底的に軽蔑し毛嫌いしているものと思っていたのですが,どうやら一橋大学法科大学院はその限りではないようです。伊藤塾の塾長を法学部の講義に招き,しかも法科大学院長自らが伊藤塾を訪ねて塾長と親しく会話しているあたり,むしろ予備校と親密な関係にあることが推測されます。
 そして,気になる授業の実態については,当ブログのコメント欄で,一橋ロー既修のyam様から貴重な情報を寄せて頂きました。その一部を転載します。

「1 ご指摘のとおり、ソクラテスメソッドは、学生が恥をかくのを恐れるあまり、多大な予習負担をかけてます。そうすると、予習準備の調査にばかり時間をかけ、司法試験対策(論点抽出と起案と暗記)には時間をかけないという危険があります。某塾長は、この危険をブログや講義で指摘し、調査能力ばかり鍛えても仕方ないから、短時間で要領やれと指導されてます。
 黒猫自身も,その塾長の指摘には全く同意見ですが,上記のとおり法科大学院自体が予備校と仲良しなので,学生も予備校の指導を聞き入れることに何らの違和感も感じないようです。
 地方の法科大学院生には,「予備校など使わずに合格してみせる(合格できる)」という大変に間違った信念をお持ちの方が多いようですが,賢明なる一橋ローの学生諸君は,そのような誤った信念とは全くの無縁なのでしょう。

「2 そこで、我々は予習の際、ある程度問題点と法律論、事実の摘示と評価をまとめてみたら、すぐに秘伝の「まとめノート」を見るようにしてます。この「まとめノート」とは、先輩や他大ロー生と交換し合っているもので、いわゆるシケプリの一種ですね。多くの教員は、ありがたいことに毎年全く同じ教材・授業内容を流用してるので、「まとめノート」を見るだけで、十分受け答えができます。
「3 授業後は、このまとめノートに新たな発見や修正を追記して、暗記や、別教材の起案&自主ゼミに励むことが多いです。一橋ローでは、誰もが自由に数多くの自主ゼミを組んで切磋琢磨し合う特徴がありますので、授業外での自主ゼミで、ソクラテスメソッドをやる方が、身につくことが多いです(自主ゼミでは恥をかきませんし、自由にモノが言えますので)。(なお、元試験委員の発言によれば、一橋ローの優秀な合格率は、優秀な学生たちによる数多くの自主ゼミによって保たれているとの指摘もあります)。」
「4 ちなみに、「まとめノート」を使えば授業が円滑に進みますし、教員と学生との議論も、望ましい方向に進んで、教員が一番言いたいこと(判例批判や教員の自説など)にたどり着くことができる安全性も確保されております。教員にとっても学生にとってもハッピーになれるツールです。他方、「まとめノート」を使うと、考える習慣を無くす弊害があり、けしからんという某京大ローの教員のご指摘はもっともです。しかし、少なくとも、要領良くやらないと、司法試験に合格できません。合格するためには、授業準備をできるだけ省エネ化して、授業外での精読&演習に時間をかけざるを得ず、「まとめノート」は効率性確保のための不可欠の手段と思います。」
 なんとも,一橋ローの学生には素晴らしい習慣が根付いているようです(決して皮肉ではなく,素直に感心しています)。ちなみに,予習よりも復習を重視することは,黒猫自身も早稲田セミナーでそのように指導され実践してきた学習方法であり,少なくとも司法試験に関しては予習重視より明らかに効果的であると考えられます。

「5 さらに付言すると、結局のところ、「まとめノート」を使って予習よりも復習に時間を割く学生の方が、成績(GPA)が良く、GPAを見る事務所への就職にも有利という現実があります。一橋では英語の授業が2年次に必修となってますが、授業の大半を欠席&代筆依頼し、「まとめノート」1つで期末に望んだところ、全回出席してた学生よりも成績が良かったという現実もあります。
 いかに授業の手を抜くか。合格を目指すロー生の半数ぐらいは、この問題意識をきっと持ってると思います。」
 代筆というのは,おそらく一橋では授業への出席を出席簿への署名で確認しているところ,欠席する人は同級生に出席簿への代筆を依頼しているという意味なのでしょう。法科大学院は少人数授業なので教員も厳格に確認しようと思えば出来るはずですが,そのような行為が現実に可能ということは,おそらく教員側も欠席を黙認しているものと思われます。

 驚愕の実態が明らかになったところで,再び伊藤塾の塾長にお越し頂きましょう。前述の引用部分に出て来た「合格後を考える」の意義について,『塾長雑感』では以下のように書かれています。
「2つめに重要なことは何のために最短最速合格をめざすのかという点です。弁護士であれ、司法書士であれ、行政書士であれ、行政官であれ、実務の世界では法律など試験勉強で身に付けた知識はもちろん重要ですが、それは必要なことのほんの一部にすぎません。法律実務家、行政実務家として現場で活躍するためには、試験科目以外の法律や税務・会計の知識、コミュニケーション能力、事件関連の専門知識、語学、リーダーシップなど、多くの知識や経験が必要となります。これらを合格後に身に付けなければなりません。
 つまり合格後に学ばなければならないことが山ほどあるということです。試験勉強などさっさと片付けてしまって、こうした多くの必要な学習と経験に時間を使ってもらいたいのです。そのための最短最速合格です。
 これまた全く反論の余地がない正論ですが,要するに一橋ローでは,学生の多くが「試験勉強や受験資格を得るための勉強などさっさと片付けてしまおう」という誠に合理的な精神を身に付けており,教授達も学生の授業欠席・代筆や「まとめノート」を黙認するだけでなく,毎年同じ教材・授業内容を流用することで,司法試験合格のための自学自習に励む学生に余計な負担を掛けないように配慮しているわけです。
 そして,どうやらこれが,全国トップクラスの司法試験合格率を誇る一橋の「秘密」のようです。コメント欄の匿名情報なので信用性は若干割り引いて考える必要があるとはいえ,あまりにも素晴らしい合理的発想に,黒猫は思わず目から鱗が落ちました。
 このように,司法改革の理念どころか,大学としてのプライドも存在意義もかなぐり捨てることによって,法科大学院業界の「勝ち組」に収まっているのが一橋大学法科大学院というわけです。もちろん,このような「教育」が通用するのは,学生の質が高い場合に限られますので,質の低下が止まらない早稲田ローや他の法科大学院が一橋のやり方を真似したところで,一橋に追いつくのは極めて難しいでしょう。東大も井上正仁なんか即刻クビにして,一刻も早く一橋と同じメソッドを導入しなければ,法曹界における東大と一橋の地位は逆転してしまうかも知れません(かなり真剣な話です)。
 岡山ローの井藤公量教授も必死に一橋のやり方を真似しようとされているようですが(下記URL参照),一橋と岡山では知名度や学生の質が元から違いますので,法科大学院自ら①予備校の人気講師を講演に招くなどして,学生に予備校教育の必要性をアピールする,②教授自ら自主ゼミの設立・運営や「まとめノート」の作成をアドバイスする,③成績優秀な学生には授業に欠席しても文句を言わない,④学生に余計な負担を掛けないように,司法試験の受験指導に自信がない教員は毎年同じ教材と教育内容を繰り返すようにFDでの指導を徹底する,⑤文科省に何か言われたら開き直って「これこそが最良の教育なのだ」と反論する,といった大胆な方策を講じないと,成果を挙げるのは難しいように思われます。
http://itolaw.blog134.fc2.com/blog-entry-977.html
 まあ,文部科学省は「強きを助け弱きを挫く」という傾向があり,具体的には旧試験時代から名門校としての伝統がある一橋・慶應・中央などのローには,実態が司法試験対策に偏っていても文句を言えません(原子力安全・保安院と東電の関係と同じで,役所より規制される側の方が実情に詳しいので文句を言えないのです)が,あまり実績のない下位校に対しては高飛車に振る舞うという傾向が見られますので,岡山ローあたりだと役所に公然と楯突くのは相当の勇気が要ると思いますが。

 それにしても,自らの存在意義自体を否定しなければ競争に勝てない法科大学院には,一体どのような存在意義があるのでしょうか。旧試験時代も,名門校の法学部は教育の質が良かったから名門だったのではなく,単に学生の質が良かったから名門であり得たのであって,単に一橋ローは従来の法学部の体質をそのまま引き継いでいると評することもできますが,仮にそうだとしても,同じような「教育機関」を2つも作る必要は全く無いでしょう。

9 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-07-10 07:14:33
早稲田はこのまま沈んで行くのでしょうか。戦略を間違えると偏差値は下がるんですね。この業界には本音と建前があって建前にだまされてはいけませんね。
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うちの教授陣の名言集 (名古屋のロー生)
2012-07-10 07:18:50
「基本的なことがやりたいなら法学部にいきなさい!」

「今債権法改正が議論されていますが、今回の課題は、みなさんが改正作業に携わるとして、立法案を考えてきてください」(民事法の授業にて)

「予備校の教材を使うような心構えでは法曹への道は険しい」(司法試験に受かっていない教授より)

「法律学というものは、その時代の最高の知性をもった人々によってつくられてきた」 (こうした傲慢さが今日の事態を招いたのでは?ていうか、他の分野の人々に対して失礼すぎる…)
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Unknown (ふぬけ)
2012-07-10 10:22:53
なんか旧司法試験と同じになってきましたね。

旧司時代にも短期合格者が纏めたノートや論証ブロックがあって、それを書籍化したのがシケタイやデバイス等、各種予備校のテキストなんですが。
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Unknown (Unknown)
2012-07-10 11:44:44
旧試のやり方が効率的だったってことですよ。
上位ローといわれているところは、答案作成の為の講座を持ってますよ。
文科に睨まれないように、違う科目名をつけてますけど。某法科大学院は、院長がこんなの成功するはず無いとして、1年目から設置してましたよ(笑)。

理念を押しすぎるローは、受験生としては要注意です。
早稲田とか↓こういうところとか。
「今、国会も含めて各所で、法科大学院バッシングが盛んであるが、「21世紀の日本は、質の高いローヤーをどこにどう配置することが必要か」という大局的な国家観にたった前向きの議論ではない。」
「長期的には、「ビジネス」を支える力のある「質の高いローヤー」を社会は求めている。」
http://lawschool-konan.jp/because/column.php?id=191
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早稲田はあいもかわらず… (匿名弁護士(東京))
2012-07-11 12:37:11
「まとめノート」レベルの範囲は,
「考える」ところじゃなくて、
暗記必須の事項なんですよね。
考える力を養う箇所は、その先。

数学の公式や英語の構文を
その場その場で考えさせていたら、
前にちっとも進めないってことが、
どうして大学のお偉いさん達にはわからんのでしょうか。

異説ばかりを教えられ、
合格まで遠回りさせられた元卒業生としては、
20年前となんら変わらない進歩のない早稲田の
体質には、もう腹も立ちません。笑いが込み上げてきます。

他所から学ばないことを「在野」と謳う。
中二病の塊みたいな恥ずかしい大学です。

ぜひとも、皆さん、早稲田の法科大学院だけは選ばないでくださいね。
同じくらいの偏差値があるなら、一橋や慶応に行ってください。
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Unknown (一橋ロー卒業生)
2012-09-10 11:47:57
一橋ローの学生で、まとめノートという予備校テキスト類似のものをメインテキストとして使用している方々はマイノリティです。(直前の全国模試以外で)予備校を利用している方々はマイノリティです。いかにして授業の手を抜くかばかりを考えている方々はマイノリティです。※ここでいうマイノリティとは10分の1以下だと思ってください。
重視すべき事実を間違えているので、分析もズレてしまっているなという印象を受けました。
一橋の合格率が高いのは、授業の質が高く法的思考力を鍛える機会に恵まれている事、一橋では真面目に勉強する事が評価される文化がある事(おそらく人数が少ない事に起因する)及び遊ぶ場所の少ない地理的環境から学生が長時間勉強している事が主な要因だと私は考えています。
日本一の大学である東大の司法試験合格率が一橋に劣るのは何故かという問いに対して、私は自信ある答えを持ち合わせていません。教授陣の顔ぶれを見ても授業の質が一橋に劣るというのは考えにくいです(むしろ優るでしょう)。地理的要因や、文化の違いから、東大ローの学生の平均的な勉強時間が一橋ローの学生よりも少ない(あるいは東大ローでは学生の勉強時間の標準偏差が大きい)というだけの話なのかなと推測します。
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何かが分かるかもしれませんよ。 (興味本位の通りすがりです。)
2012-10-06 11:20:44
「司法試験合格者数」の学校別の数字が毎年公表されるので、なんとなく中大、東大、慶大、早大あたりがいつも多いのだなという感じでいました。司法試験についてはど素人です。たまたま法律の勉強を始めて、興味本位でネットサーフィンしているうちにこのブログに行きあたりました。
上記合格者数の学校の順位は、基本的に大きな変動はないのですね。
ネットでその明細も出ていたのですが、短答の合格率、最終合格率の学校別の分析をすると傾向が読み取れそうですね。
どうも国立の方が私大より合格率はおおむね高いようです。学生分捕り合戦や経営上の理由ですかね?しかし意外に国立有名大学でも低いところもあるようです。なぜでしょうかね?
どうも純粋に数理分析をして客観的に考察してみると、何かが分かるような気がしますね。
何やら、バイアスや事によると不正とか(以前試験問題情報が漏えいしていたとかあったような)。まさか民主法治国家でそれはないとは思いますが・・。
ロースクールの授業の差、学生の差、・・そんなに違うものですかね?ましてや大学入試では外国語が科目にありますが、法律は日本語でしょ。そうすると、学部での教育方法等の差があるのかもしれませんね?
また、採点側に何らかのバイアスは、まさかと思うけれど、ありませんかね?
いずれにせよ、この合格者明細の推移を純粋に数理的分析をお近くの知り合いの数学者にでもしてもらったらどうですか?
何かが分かるかもしれませんよ。
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それはね (Unknown)
2012-10-07 09:58:32
国立大の入試には数学があるからです。
司法試験の答案は論理的思考が必要ですが、高校までの教育で論理的思考を教育するのは数的論理すなわち数学だからです。

大学間で差があるのは、大学のカラーの問題だと思います。周囲で司法試験を目指そうとする人が多ければ、自分も考えてみようかなと思っちゃうんです。
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Unknown (Unknown)
2012-12-20 18:06:26
一橋ローの卒業生ですが、何個か上のスレッドの一橋卒業生と同意見です。
卒業生なので現役生がどうかはわかりませんが。
うちの学年は、直前の予備校模試を受ける人は少なかったし、授業の予習も優秀な人は手を抜かずきちんとしていました。ただ、科目や教授によって予習の手を抜くことはしていましたが、それは他のローもいっしょではないでしょうか。
予備校講師が法科大学院で何かをしたという事実もありません。それは学部の話ですよね?
試験対策のような答案練習会もなかったです。答練がないことで学生が他のローより不利かもと考えて、ゼミ勉強をするインセンティブになっていたくらいです。
予備校の問題点は、法律についてよく知らない受験生が教材を作成している点であり、そのようなおそれなくきちんと法律を学べ、かつ試験にも合格できるという点で一橋ローは法科大学院として成功した例だと思います(法科大学院制度に賛成ではないのですが)。
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