サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

想像してみた-2

2017年04月21日 22時07分54秒 | 介護日記
昨日のブログで、サキさんの思いを勝手に想像してみました。でもそのサキさんは、病気になってからの性格が少しだけきつく変わってきたサキさんでした。
知り合ってから病気になってしばらく経つまでのサキさんは、決してそんなことを言う人ではありませんでした。

だから、今日はサキさんの元気だったころを思い出しながら、勝手に想像してみました。



「サキさん、お父さんやよ、来たよ」
「ありがとうね。お仕事お疲れさまでした。私なら大丈夫やで、無理して来んでもいいよ」

「サキさん、せっかく来たんやでさ、目を開けてよ。目開けてご飯食べんと、味気ないよ」
「ゴメンね、でもミキサー食やで何か味気ないね。目を開けてちゃんと見たら、逆に悲しくなりそうだから目を閉じて匂いをより感じて食べたいわ」

「サキさん、せっかく(お父さん)来たんやで笑ってよ」
「何にもすることないし、身体は言うこと聞かへんし、やっぱり、悲しくなっちゃうよ。周りのおばあさんたちも知らない人たちばかりだし・・。やっぱり家がいいね」

「サキさん、それじゃまた来るでね、今度は土曜日やで、待っとってね」
「来てくれてありがとうね。お仕事忙しかったら無理して来んでもいいよ。お父さんは私の心配より、家の事を頼むよ。ちゃんと野菜も食べなあかんよ。」

「いつでも施設に入れていいよって言ったのは私やから、気にしんでもいいでね。あんまり楽しくはないけど、ここで頑張っていくでね」

「サキさん、お誕生日おめでとう。61才やね。また、2歳違いになっちゃったね」
「ありがとうね、でも、また一つ年寄になっちゃったね。あ~あ、やだやだ

最後のこの部分は昨日と同じだと思います。

サキさんは、いつも自分は後回しで、私や子供たち優先の人でした。周りの人が幸せな気持ちになれたら、それで私も幸せを感じられるっていう人でした。優しい人でした。いや、優しい人です。

これからも時々、昔(といっても、つい数年前まで)のイメージのサキさんと、勝手に会話を楽しみたいと思っています。そして、面会の時には、想像力をフル稼働させて、サキさんの思いに近付こうと思っています。


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2 コメント

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こんばんは (ゆき)
2017-04-22 20:31:38
「サキさん」「サキさんの夫様」
お互いがお互いの事を思い、優しいお人柄と感じました

私事になりますが、母は現在老人ホームにお世話になっております
母と私の生活でしたので、今はほぼ互いに一人ぼっち、週一度の面会時、一緒に過ごせる事は嬉しい事です
私達も親子間、互いを思い、互いが笑顔で一時を過ごせる様に、それが今後も続く様に思いつつ明日会いに行ってきます

サキさんの穏やかなお顔、またブログで拝見させて頂けたら嬉しいです
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ゆきさんへ (サキさんの夫)
2017-04-22 21:38:04
ゆきさん、ありがとうございます。
明日の面会、楽しいひと時をお過ごしください。笑顔で過ごせることが何よりですね。
私もサキさんの笑顔に久しぶりに会ってみたいです。
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