ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

見舞ったMから反対に元気をもらった…

2012-03-06 23:11:26 | ひと
あれから、約2か月。

Mは、2月に一時退院し、数日後再入院。
治療も2クール目に入っている。
日曜日、新潟市に行く用があったので、彼の入院しているがんセンターに見舞いに立ち寄った。
再入院から約3週間、どうしているかが気になった。
放射線治療と抗がん剤の併用、と聞くと、あまりよい連想ができなかったのである。
げっそりやせたりしていないだろうか…???

しかし、よい意味で予想を裏切ってくれた。
数年ぶりに会った彼は、むしろ太っていた。
むくんでいたわけではない。
髪は、つるつるにそりあげていたけれど。

順調なのだそうだ。
これから2クール目の後半に入るのだそうだ。
4月には退院できそうだと言う。
そうしたら、同級会の実施に向け、住所録の整理をしたいと言っていた。

「自分は、にぎやかなのが好きだから、がんになったことを公表して大勢の人に知らせている。それを知った人から、いろいろと連絡をもらったり励ましてもらったりして、元気をもらっているのさ。」
恐れ入った。
生命にかかわる病にかかりながら、そういう考え方ができているMを頼もしく思った。

反対に、Mから悲しい話も聞いた。
昨年の1月には、同級生のHが亡くなっていたのだそうだ。
ごく一部の人しか知らなかったのだそうだ。
ひっそりと亡くなっていくなんて…と思った。
42人のクラスメート(あ、1人は自分だ)のうち、私の自宅から近いOに次ぐ2人目の同級生の鬼籍入りだ。
50代での人生の終わり。
とてももったいない。

私の父も50代で亡くなったのであった。

…気付けば、Mと1時間も話していた。
「また来るよ。」
そう言って、1階まで見送りに来てくれたMに手を振り、病院をあとにした。
予想外に元気なMにほっとした。

運転する車のハンドルを握りながら、見舞いに来たのに、反対にこちらの方がMから元気をもらっていたことに、苦笑いした私であった。
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