テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

双眼鏡の対物ポリキャップのフリップ化(勝間光学機械HM6.3×40SK-D)

2013-11-30 21:28:15 | 双眼鏡 望遠鏡
釣り具の整備をしていて、ふとABUのリールに巻いてあった、4ポンドテストのPEライン(ナイロン・フロロで0.8号相当)、緑っぽい色が、勝間光学さんのカーキグリーンと、さほど違和感がないなと思いました。



同じ勝間光学の双眼鏡でも、黒のシボ張りのWP6×30SB-Dのキャップは、結構きつめにはまるのですが、HM6.3×40SK-Dの方は緩めなので以前にもキャップを適度なきつさにする工夫をしました


黒に較べて、カーキグリーン色はより実用本位性を感じさせる色なので、手を入れて使いやすくしたくなる、というごく個人的な心理もあります。SS10×50SK-Dのゴムフリップキャップが使いやすく、暗い中でもキャップを見失わないという利便性もあり、この丈夫なグリーンのPEラインを使って、簡易にフリップにしてみました。
ポリキャップに適度な間隔で穴を開け、対物鏡筒の先端のリングを緩めてPEラインを巻き、キャップの穴より少し広めのところでねじ込んだリングに噛ませてはみ出すようにし、穴を通して、若干の余裕を持たせて結びました。


開いたときに、真下付近でPEラインが張るようになり、良い感じです。

上手く双眼鏡を振りあげると、キャップがパカッと鏡筒に軽くはまるのも、なにげに便利です。全くと言って良いほど伸びないので、緩む心配はないですし、熱に弱いものの、摩擦等で切れる場合はささくれてきますので替え時も分かりやすい、しばらくこれで使ってみようと思っているのです。

広角双眼鏡3台で星空を観る

2013-11-29 23:33:17 | 双眼鏡 望遠鏡
TC-E2 テレコンビノ、ミザールSW-550、勝間光学機械SS10×50SK-D、と3台の広角双眼鏡を使って、星空観望です。
比較的、澄んだ星空ですが、やはり大都市近郊の光害地ですので、肉眼では3~4等星が限界の星空です。
まずは、新鋭のSW-550、超広角機で新JISでも見掛け視界が69.5度と、滅多にない広い視界を見せてくれます。対物25mmの5倍ですから、瞳径は5mmあり、SS10×50SK-Dと一緒です。
カペラ、木星、プロキオン、ベテルギウス、シリウスと明るい星々を辿るのに何の苦もありません、実視野の広さのおかげで、双眼鏡を覗いたままでも、明るい星々の位置関係が良く分かり、星座と星々の配置がおぼろげにでも頭に入っていれば、方位を確認したり、双眼鏡から目を外して指標となる星との相対位置を確認してから、再度双眼鏡で観るなどという手順はほぼ必要ありません。ただ、先に挙げた、一等星などのキラ星たちは、このSW-550では、やはり低倍率と小口径の所為か、肉眼で見るより、僅かに暗く感じます。実際、5等、6等などの肉眼で見えにくい星は、SW-550で、見えてくるようになるので、あくまで視界内の星との相対的明るさの関係でしょうが、そのあとに使用した、SS10×50SK-Dで、キラ星達が目を射るような鋭い点像になるのとは、趣向が違います。すこし美しさが足りないというか、やはり星見には口径と倍率による集光力がものを言うのだと何度目かの確認をしました。
よく知った方角の星天をSS10×50SK-Dで巡ります。すばるが大きく、美しく見え始めるのは、やはり、8倍から10倍です。ヒアデス星団は10倍では視野に収まりません。7倍以下、今日は持ってきてませんが、実視野で7~8度の双眼鏡が適しているでしょう。
一通り、SS10×50SK-Dで星空を眺めたあと、テレコンビノを使います。
TC-E2というニコンのデジカメ用テレコンバーターを二つくっつけただけのガリレオ式双眼鏡ですが、もともとが非常に高精度なレンズ群なので、30度はあるかと思われる実視野のほとんどでシャープな星像を結び、キラ星達も、美しい点像です。低倍率なので、迫力こそありませんが、オリオン座やカシオペア座などの多くの星座が視野内に捉えられるこの双眼鏡は、条件の良い観望地では無類の魅力を発揮します。星座を巡る観望には、もうコレしかないと思える双眼鏡です。
今日の星空では、新鋭期待のSW-550の魅力はさほど発揮されませんでした。ただ、同じように、日中の観望で無類の魅力を発揮する勝間光学のWP6×30SB-Dが、星空ではその魅力が薄れがちだと感じられるのに、良い観望地では、まさにひと皮もふた皮もむけたような魅力を見せたのにあやかって、このSW-550にも期待したいトコロなのです。

コット+寝袋睡眠実践中

2013-11-28 23:03:22 | 脱線して底抜け
先日お伝えしたように、GO-KOT購入以来、機会があれば、コット+寝袋にて、睡眠しています。いろいろと快適な部分が多いのですが、難点が一つありました。

まずは、快適な部分、寝袋は、多少ずれたり、まくれたりしても、足下にはまったく冷気が忍び寄ってこないのが良いです。この時期、家人などは足もとが冷えるので、靴下を履いて寝たり、使いのこりのカイロを入れたりと、いろいろと工夫し、また、肩が冷えやすいのも、心地よくはないようです。寝袋の場合、足もとの冷えはもちろん、肩の冷えについても、中綿のロフト量の加減など、よく考えられています。
ファスナーの開閉についても、開けるときは、捲り下ろすだけで、全開になりますし、閉めるときも、ファスナー側のチューブ状にロフトした部分が、布地の咬み込みを少なくし、ちょっと工夫すれば、一番上まですっと上げることができます。
難点はひとつ、放屁してしまったとき、しばらく経って、その行為を忘れた頃になっても、臭気が、唯一の開口部、つまり、鼻の近くに、充分な勢力を保ったまま押し寄せる場合があることで、不意を突かれて、驚きます。

生姜部

2013-11-27 23:34:21 | 脱線して底抜け
生姜部は、永谷園の中のクラブ活動らしく、結構前(2008/4頃)から、活動されているようです。


過去にも、生姜シロップなど、レアアイテムともいえる商品を購入したことはあるのですが、何分、単発の企画商品が多く、ここで紹介するには至りませんでした。
関西で「ひやしあめ」を飲んだことがある方には容易に想像がつく味でした。

生姜は、薬味としても、風味調味料としても、臭みを消す隠し味としても使える便利さが好きで、ウチには必ず常備されている食材なのですが、多少日が経っても大丈夫な融通の利くところもありがたいのです。
私なぞの貧弱な調理法を紹介するより、生姜部の活動報告(レシピ)のなかには秀逸なものもあり、みょうがとしょうが、きゅうり、シラスのサラダなど、刺身や肉のタタキなどの生食の箸休めに最高で、オリーブオイルの代わりに、綿実油やごま油等のアレンジを加えても、また乙な味です。



最近見つけたのが、コラボ商品のコレ。

「冷え知らず」さんの生姜(生姜部以前からあるようです)と題した、永谷園生姜部の商品展開とコラボした商品で、これからの季節に暖かくなるカップ麺です。

まだ食べてませんが、冷え知らず、効果はともかく、生姜の風味に期待しているのです。



雪山の怖さ、その対策

2013-11-26 23:43:11 | Outdoor
遭難事故が続いています。

その昔、極私的恒例行事だった、「雪解けとともに発見されよう!」新年キャンプは、そのふざけた掛け声とは異なり、四季通じてよく知った山に、少なくとも一週間以上前からの気候変動チェック、現地でのピットチェック(雪を掘って積雪状態を調べる)など入念に行い、ラジオ用地上天気図用紙持って気象通報に聞き入り、簡易無線常備(低山に留まる交代要員も必要です)、そしてなにより条件に不安がある場所へは行かない事が大前提、喧噪とは無縁の、ほの静かで安全な新年を山で迎えるためのものでした。
雪山キャンプは、冷たい雨に濡れずに済み、燃料さえ充分にあれば水の心配が要らず、何より熱い食べ物がホントに美味しく感じられるので、ハマっていたわけです。
いまから思えば、貧弱な装備で行ってたなぁとも思うわけで、例えば5W級のデジタル簡易無線や、携帯GPS、万一のためのビーコン/ゾンデ、アバラング等もあればイイと思いますし、今回の山スキーでの雪崩遭遇も、スキーとボード共存のゲレンデの煩雑(ほんとにこれは、同じピッチでサッカーとラグビーを同時にやるようなもので、どうにかした方が良いと思う)を見ていると、ああいうところへ行きたくなるのも理解できなくはないのですが、一番の対策は、充分に下調べをした上で、不安要素があれば、行かない、ことだと思います。
私も、山オンリーから海辺へと、行動範囲を広げたのは、自身にいろいろとしがらみが出来てしまったこともありますが、なにより、充分な準備もそこそこに、休みになったら、絶対にあそこに行きたい!と執着してしまうようになったからで、へたれた、と云われても仕方のないことだとは思っていますが、間違ってはいないはずです。
この時期、街中を歩いていても、ふとした自分の足の運びに、ああ、こんな歩き方では、すぐ滑落してしまうだろうなぁ、と思うこともあり、前に出した足に徐々に重心を掛ける、歩き方に戻そうとしてみたり、ピッケル持って歩いてみたいなあなどと、未練はあるのです。

※アバラング
雪崩に埋まっても、呼気で顔の周りが凍り付くアイスマスク現象を防ぎ、埋まったまま比較的長時間の呼吸を可能にするハーネス状、あるいはザックに内装された器具
Avalanche Burial with Black Diamond AvaLung



舞い上がったサル デズモンド・モリス

2013-11-25 23:32:43 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等
色々と物議を醸した裸のサル(1968)、の著者による、30年後の続編とも云うべき著作で、この本もそれなりに批判、賞賛、話題を呼びました。1996年に新刊で買って、いまだに内容についてよく憶えている、私にとってもそれなりにインパクトのあった本です。例えば、ヒトのオスによる、ヒトのメスのバストへの性向を、直立歩行し、臀部が強調されなくなった事による、臀部への性向の代償行動だと大胆に指摘するあたり、読み手によっては、眉唾に感じるかもしれませんし、アクア説(水棲類人猿説)を簡単な検証で肯定しているあたり、異端とされてもおかしくないのかもしれません。しかし、著者の独特の観察眼と、並でない文章力により、ごく違和感なく読ませ、そのうえ面白く感じさせてくれるのは、素直に認めざるを得ないでしょう。生物学、という硬派な観点では、批判もあるでしょうが、例え、恣意的、こじつけのような論点の進め方であっても、この著者ほど軽やかで辛辣にヒトを論じている人も、他にはあまりないように思います。喩えるなら、軽妙で風刺的な戯曲に登場する三枚目の役柄を、ヒトという種に背負わせて、小粋なオペレッタ、狂言のようにしてしまう、そんな印象です。
もう、17年前の刊行で、既に絶版ですが、図書館、古本屋ではよく見掛けます。
いまさら取り上げたのは、拙ブログのなかで、この本の内容に類似した事柄が、しばしば出てくることに気付いたからです。

戦車砲弾の変遷

2013-11-24 23:52:00 | シロートの戯言
火縄銃の時代、銃身の内部は滑らかな円筒(スムースボア)で、その中に、炸薬と弾頭を込め、点火して発射していました。つまり、銃身の長さに沿って進むことで、弾頭は方向性を得て、目標へ向けられるわけです。射程距離が長くなるにつれ、銃口を射出された後の弾丸が、空気抵抗で、銃身の方向からずれたりする影響が無視できなくなり、銃身の内部に旋条が刻まれ、銃身の中を進みながら、弾丸に回転を与え、ジャイロとなって跳ぶことで、弾道を安定させるようになり、飛躍的に命中率が上がりました。決闘用の短銃などでは、旋条(ライフリング)は卑怯とされ、銃身の後ろ半分のみに旋条を刻んだ、見た目には滑らかな従来のスムースボアなものも、つくられたりもしたようです。この銃火器におけるライフリングが、黎明期の冶金製鉄と金属加工、そして火薬を飛躍的に発展させることに繋がったのですが、ここではそれは別の話で、短銃であれ、火砲であれ、銃身とそのライフリング、口径(銃身長)と弾丸、炸薬、それらが高度に洗練されて兵器の中核となったのです。
戦車が登場すると、当然、それに対抗する兵器がつくられるようになります。当初の歩兵随伴の強固な移動トーチカという役割から、戦車同士の対戦が主体となり、戦車砲の役割は相手戦車の装甲を貫通し、破壊することに主眼がおかれるようになり、徹甲弾が開発されました。硬く尖った弾頭を装甲板に強くぶつけ、貫通することに特化した弾頭です。
AP(Armor Piercing)弾と云われる弾頭は硬く重い金属(タングステンなど)を弾芯、あるいは弾頭被帽として構成され、命中するときの運動エネルギーを貫通力としていました。発展型の粘着被帽を被せたAPC(Armor Piercing Capped)弾、空気抵抗を低減する被帽をも被せたAPCBCなども、より高い貫徹力を目指し、弾頭は重量あたりの空気抵抗を減らすため、細長くなりましたが、余りに細長い弾頭は、砲身のなかで、スムースに進行することが難しくなり、APDS(Armor Piercing Discarding Sabot、装弾筒付徹甲弾)が開発されます。
※弾頭のみでなく、ゲルリッヒ砲、口径漸減(スクイーズド・ボア)砲というものも考案されました。砲口へむけて口径の減少していく砲身内を柔らかい金属の覆いを被った弾芯が進行していくことでライフリングにより柔らかい部分が削られ、比較的小口径で、非常に初速の早い弾頭を打ち出す砲、砲身の寿命が短いのが欠点

APDSは、砲身よりかなり細い弾頭を2つ以上に分離するカバーで覆い、砲身内でスムースに進行し、軽い装弾筒の為に初速が向上、砲口から出た後は遠心力と空気抵抗で装弾筒が外れ、細長い弾芯のみが飛んでいくというものです。当然、より細長く、という改良が模索されましたが、弾芯の直径と全長の比が6を越えると、ライフリングによる高速回転のジャイロ効果では、弾頭の安定が保てなくなってきます。細長い回転体は偏芯ブレを起こしやすく、背の高いコマのようにスリバチ現象を起こして弾道が安定しません。故に、ライフリングの高速回転を緩和して、かつ弾道を安定させるよう、小さな翼を付けたものがAPFSDS(Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot、翼安定式装弾筒付徹甲弾)として開発されました。APDSの装弾筒に空転するベアリングを付け、ライフリングによる高速回転を弾芯に伝えにくくし、矢羽根のような翼で弾道を安定させる、細長い矢のような弾頭です。

ここに来て、従来のライフリングで弾体を回転、安定させるという大前提が、対戦車徹甲弾については必要無くなり、また対戦車榴弾の発展形であるHEAT(成型炸薬弾、モンロー、ノイマン効果により金属の内張でコーン状に成型された炸薬は、その漏斗の開口部に向かって非常に指向性の高い爆発噴流を発生、装甲を溶かす。バズーカ、パンツァーファウスト、RPG-7等の対戦車火器の弾頭はすべてこれ)弾も、回転しない方がよい(遠心力で爆発が散開する)ので、HEAT-FSとなり、滑腔砲、スムースボアが復活しました。諸国の第三世代以降のMBTでは軒並み滑腔砲が採用され、MBTの主砲に限ってはライフリングのある砲は希少種となってしまいました。滑腔砲にも使用弾頭が全て複雑高価な翼安定式弾頭に限られるという欠点がありますし、先駆者のソ連の滑腔砲では、初期に装弾筒に斜めの穴を幾つか設けて、発射時の一部のガスを弾頭に緩い回転を与える為に使っていたことは、初期のAPFSDSの若干の不安定さを窺わせます。
上図のように、非常に長い砲弾なので、装填の負担は大きく、狭い砲塔内で効率的に装填を行うため、APFSDS弾を使用する戦車では自動、半自動の装填機構が必須のようになっています。
防御側の装甲も、複合装甲や爆発反応装甲などにより、従来型の対戦車榴弾の優位性が揺らぐ中、APFSDS弾は非常に有効な対戦車砲弾としての位置を堅持しています。

ひたぎサラマンダー <物語>シリーズ セカンドシーズン 恋物語

2013-11-23 23:50:19 | 本、小説、漫画、動画、映画、音楽等

画像差し替えました


例によって、新聞広告の書き下ろし短々編、ひたぎサラマンダーについて。
ブラッドベリの華氏451度について感想を述べ合う、阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎ嬢なのですが、まず、イラストについて。目が丸すぎて、ひたぎ嬢が幼い雰囲気になっているのは、双脚を開き、オーバーニーと舞い上がったスカートの狭間の絶対領域を淫靡に感じさせないためかとも思うのですが、私、足を開いて踏ん張っている女性、特にスポーツや武道など感情が昂ぶっていれば尚良し、両太ももの間の空間を華厳の空間とひそかに呼んでいる輩でありますので、今回の広告には花丸進呈です。

作者のブラッドベリ自身は、華氏451度のなかで訴えているのは、焚書をアイロニーにしたテレビによる文化の破壊だと述べておられるそうですが、有川浩の図書館戦争など、焚書を題材にした作品にはそのテーマの厳しさを和らげるようなサブプロットが設けられている場合が良くあるようにも思います。二人の会話のなかでも、華氏451度のなかでの、Fireman(消防ではなく燃やす方)モンターグと文学少女クラリスとの逸話をボーイミーツガール的に捉えていたりするのですが、ひたぎ嬢のツンツンっぷり、そして最後に盛大にデレるのは、ひたぎ嬢推しの私にとって、イラストとともに、朝からニンマリしてしまうコーヒーブレイクとなりました。

アイソン彗星

2013-11-22 23:51:19 | 双眼鏡 望遠鏡
幾多の天文ファンから、「期待はずれ」だの、「ラヴジョイ>>>アイソン」だの言われ続けてきたアイソン彗星がここ一両日、早起きして薄明の時間帯に水星を目印に見つけやすくなっています。
そこそこの双眼鏡や、望遠デジカメなどでも、尾まで確認できますので、キリっとした朝の空気を吸うついでに、東~東南東の空が開けた場所まで足をのばして、先行の話題だけなら、間違いなく今年一番だったアイソン彗星くんの悪あがきぶりを観てあげましょう。

国立天文台のHPより

異なる視点

2013-11-21 23:58:32 | シロートの戯言
ちょっとオモシロイと思った理屈の展開があります。
旧ソ連のT-54/55、T-62/64、T-72と続くMBT(主力戦車)では、乗員の体格に制限があり、165cm以下、一説には160cm未満でないと戦闘時に多大なストレスを感じるほどだと言います。

ただこの戦車は、旧ワルシャワ条約機構の国々のみならず、中東、フィンランド、中共などの国々の軍隊であまねく採用されました。当然その乗員の体格に制限を設けてまでこだわった車体の小型化(シルエットの低さ)、軽量で高機動性など高性能と、大口径主砲の威力、そして安いのが原因なのですが、その影で、従来の陸軍では使い物にならない率の多かった小柄な兵隊、いわゆるおちびさん達を活用するのに、多大な貢献をしたのだ、という理屈です。実際、兵隊に限らず高身長の男性は、そうでない人に優越するかのような風潮があって、現実社会の延長の具現とも云える演劇界でもしかり、極端な例では、シークレットブーツ疑惑のあった生前より更に伸びている共産朝鮮の前僭主の霊廟での遺体などもあります。

このような、高身長礼賛に歯止めをかけ、小柄でこそ最大に威力を発揮できる旧ソ連の戦車(後継のT-80、T-90含む)はまさに軍人の資質の革命であった、というものです。

かの私感によると、一世紀前の日本の覇権主義の台頭も、高身長の欧米型思想が、小柄でも良しとするアジア思想に屈服を強いたが故になるそうで、私もそれはどうかと思いますので、大丈夫かい?と言ってあげたいのでした。

ごはんを炊く

2013-11-20 23:03:26 | 脱線して底抜け
私より上の世代の方にとっては当たり前のことなのかもしれませんし、近年になって、専用の鍋釜が売れていたりして、まあ、ありふれた事なのかも知れませんが、炊飯器を使わず、鍋でご飯を炊くのが、得意技なのです。
米は量って入れますが、水の量は、使う鍋や、コンロやストーブ、炭火など、火力と火加減の調整のしやすさに応じて、適宜増減します。火力の強い、火加減しにくいアウトドアストーブなどでは多め、ガスコンロ、IHコンロなどでは、やや少なめ、炭火の遠火などでは、あらかじめ、40度くらいまで水を温めておきます。
必須なのはフタです。軽いフタなどでは、重しを乗せられる様平らなものが好ましいのです。
火加減は、これはもうカンとしか言いようが無いのですが、唱歌?♪は~じめチョロチョロ、なかパッパ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて~、赤子泣いてもフ~タと~る~な~、これに尽きます。加えて言うと、アウトドアなどでは、パッパの時に、火から下ろしたり、適宜調整すると、柔らかくふっくらと炊け、焦げを生じなくすることも出来ます。
もう長らく、外で炊くお米は無洗米しか使ってないのですが、そうでない場合、日本のお米はともかく、外国産のお米は要注意です。といでいると分かるのですが、つき加減や乾燥状態にムラがあり、やたらと水を吸うものや、表面が固くて、なかなかふっくら炊けないものなど千差万別です。長粒米は、炊くより、茹でたあと、ザルに挙げて、蒸らすほうがおいしく食べられると感じています。
まあとにかく、せいぜい500~1000円くらいの土鍋を”炊飯用”に仕立てるだけで、5000円くらいになり、同じものをTV通販などでは8000円くらいで売っている、そんなものを買わなくても、水が無くなったときの微妙な音と蒸気の変化、ちょっとした火加減、などは数回炊けば分かってきますので、テフロン加工の鍋などでは、こびりつかなくて面倒がありませんし、家事ではなく、調理、として御飯を炊く方は、鍋で御飯を炊いてみましょう。家事、としては炊飯ジャーが冷めずに簡単で美味しく 便利なのですが、鍋で炊く場合、こわめでもツヤツヤとか、好みに応じたごはんが出来るのは凄く魅力なのです。













とどのつまり・・

2013-11-19 23:32:47 | Outdoor
スバシリ、イナ、ボラ、トド、というボラの出世魚としての名前の変遷の最終がトドなので、とどのつまりという言葉になったという一説もありますが、要は、結局、という意味合いで、何が言いたいかというと、結局GO-KOTで夜に睡眠してみました。ええ、もちろん、テントの中でではなく、室内で、です。
実は普段の寝具にも、シュラフを使うことはあって、その場合の敷布団は、まんま、布団であったり、昔懐かしい、ウレタンマットであったり、エンソのマット、インフレ―タブルマットなど、色々と使ってみたことがあるのですが、このゴーコットが一番よく眠れました。
確かに寝返りも半身がせいぜいですが、適度な沈み込みが寝返ることを必要にさせないようで、ぐっすりと眠っていたようです。
脚が床を傷つけるのを防ぐため、フェルトをあてがい(重量級のフロアスピーカーの脚の下など、ワタやフェルトなどの不織布が一番跡が付きにくいのです)、横に厚めの座布団を2枚重ねて置いて、寝惚けても昇り降りし易いようにし、試しに、と横になって寝袋にもぐり込んだところ、そのまま寝入ったようです。家人などは、よくコタツに座椅子で、長時間うたた寝しており、気持ちがイイから・・などど言い訳しているのですが、その気持ちよさと同じくらいの心地よさに、早朝まで、まどろみすら感じずに爆睡しました。
これは、考えてみると、ある程度水平な場所でさえあれば、野山であろうと、潰れた学習塾の廃屋の3階であろうと、どこでも同じ寝心地が得られるということで、上に挙げたどのスリーピングマットより、仕舞い寸法はコンパクトなコットが、一番良いのではないかと、30年以上のテント泊歴のなかで、初めて気付きました。どうも、いままで、面倒、そしていまいち華奢、というイメージがあったのですが、GO-KOTに関しては、あらためる必要がありそうです。



最後に、無理矢理、記事のカテゴライズに沿わせてみました。


GO-KOTを室内で使った場合の副次効果

2013-11-18 23:12:58 | Outdoor
先日ご紹介したゴーコットは、もともとアウトドア用ですが、米国ではエマージェンシーベッドとして家庭内に常備されていたりもするようです。
それに倣ったわけではありませんが、もともと一人用テントなどを室内で試し張りなどするタチなので、家人の無機質な眼差しを気にせず、休日の昼寝用に使ってみました。
当然、ピロー(枕)なども用意するのですが、最初に試したのが、スノピのマット&ピロー。

もともとはLV-151の二重になった座面に挟み込んで、座り心地を良くする為購入したマットなのですが、両端に付いたベルクロテープで二つ折りのピローとしても使える製品です。バルブや生地が極めて丈夫なので、結構長い間使ってます(ただ、高い)。
ゴーコットと一緒に使った場合、コットの生地とピローのクッションが二重に効いて、ちょっと好みではなく、この時期、コタツの前に常備している低い座椅子を使いました。
この座椅子、今では閉店したシグマ(ゲーミングマウスがちょっと有名)の直販店で買ったもので、商品レビューを書くと、ポイントがもらえたりしたので、2台目も買って、これも長く使っています。

上の写真のように、枕状態にして、座面を、GO-KOTの頭の方から寝台の下に差し込み、枕部分のみ上に出します。枕は、コットの脚をまたいで床に接して、座面と枕の間に、生地を挟むようになるわけです。またこの時期ですから布団としてはのイコイを使います。



これが、至極、具合がよろしいので、昼寝が半日寝になりました。
三年寝太郎も夢ではありません。

超広角双眼鏡 ミザール SW-550 使用編

2013-11-17 20:24:05 | 双眼鏡 望遠鏡
さて、この週末、当然のように、新規購入したSW-550主体に覗いて遊ぶワケです。
色々と本体の写真を撮ったりもしたのですが、却って、いろいろと細かいアラが見えてくるので、本来の用途である、覗いて見ることに注力してみました。
5倍で実視野15.8度、見掛け視野新JISで69.5度、旧JISなら80度近くの広角ぶりはぱっと覗いた瞬間に実感できます。
以前、ヒトの脳の視覚は、例えば左右の倍率が異なるような場合、左右の視対象が一致するよう、視野円を拡大縮小する機能があり、標準視界の双眼鏡でも、凝視することで、視覚のなかでは、その小ささが気にならない場合があることを書きました。
もともと充分に広い広角視野のなかでは、視覚の機能は、通常の裸眼で視対象を中心に据えた場合と同様にその対象をより強調し、多少甘めの周辺像を、気にならなくさせてくれます。
かいつまんで言うと、臨場感があるのです。覗き続けることで、その臨場感は増します。
周辺の歪曲はそれなりにあり、林の樹々を見るときでも、充分に幹がたわんで見えるほどですので、左右に振り回すのではなく、一方向を見続けて、その視界のなかで、活発な動きのある情景を観るとき、一番この双眼鏡の良さが分かるような気がします。
身近な対象で実例を挙げれば、カーブの頂点の位置から、こちらに迫ってき、走り抜けていくクルマを観るときの臨場感は、他のどの双眼鏡でも得られないような感覚です。
そう言う意味では、スポーツ観戦や、観劇などにも、良く適しているのかもしれません。
そのような、臨場感を味わうような見方をする限り、8倍の双眼鏡と見較べても、倍率の小ささが気になることはありません。8倍機の大きく見える迫力を臨場感が上回るような印象です。
あとこの双眼鏡の接眼部、アイカップというものがありません。またレンズの接眼面もほぼ平面に近いので、指などで覆ってやらないと、外光が気になります。また、アイポイントにもシビア(ずれると歪曲がひどい)なので、意外と対物キャップの取付部を外すと出てくる三脚ネジ穴を利用して、固定してみたときのほうが、魅力が分かりやすいのかも知れません。MIZAR SW-550

MIZAR SW-550

2013-11-16 17:11:35 | 双眼鏡 望遠鏡

友情出演のパピリオ君と一緒に

記事タイトルにメーカー、製品名を挙げるのはためらわれたのです。
というのは、工程管理が充分でなく、検品その他、ものづくりの姿勢がなってないと、折角企画開発した商品の魅力が半減してしまうという一例であったからです。

この双眼鏡、広角マニアにはよく知られたSW-525という機種の後継機です。SW-525や、SW-735という機種は、接眼部の高コスト故、超広角双眼鏡として支持を受けながら、早々に市場から消えてしまった、その後釜なので、期待される方もいらっしゃったようです。

実際、発表されていたスペックでは、SW-525の不十分な点を改良するようなものになっていましたから、期待もそれなりにありました。


もともと、5×25の双眼鏡、しかも、ダハにしては大きく重いのは分かっていました。プリズム、接眼部に余裕のある光学構造を強いられる超広角機ですから、仕方がないのです。
憧れの6×24のように、精緻な光学設計、レンズ加工が可能な機種でもありません。
ただ、想像以上に大きいです。


鏡筒の太さは、8×42ダハと同等です。

上記の写真でもお気づきかと思いますが、カバーレンズの奥、フォーカシングで前後する対物鏡筒の中が銀色です。

また接眼レンズは極めて大径ですが、
見事な偽瞳を射出しています。
この偽瞳はご覧のように明るく鋭いので、暗い部屋から明るい屋外などを見るとき、偽瞳からの眼球への光がうざったいのです。ちょっとアイポイントがずれたり傾いたりすると、接眼と眼球の間で、フレアが溢れます。左右とも、外側上にでるので、双眼鏡を逆さに持った方が、見やすい印象です。まあ、前機種のSW-525、735にもこの偽瞳は見られたと言うことですから、メーカーHPでは”新設計”となってますが、この弱点に関わる部分は、新設計の範囲外だったのでしょう。

覗いてみると、前機種のSW-525は最短合焦が1.5mとのことでしたが、このSW-550は優に3m以上です。代わりに、無限遠側にはかなり余裕があります。ピントは低倍の割にはシビアです。勝間光学さんのIF機のように数十m以上はパンフォーカスというワケではありません。また、低倍にしては、色収差もあり、折角の良好な解像度を損なっています。
周辺視野の歪みはそれなりで、ビル群などの方形を見れば気になります、また少なくとも5割以上は良像(合焦)範囲です。
夜に星を見るとよく分かるのですが、中心でピントを合わせて、周辺の星を見た場合、周辺部に行くにつれ星像が滲み出しますが、ピントリングを少し遠目に回してやると、その滲んだ星も、視野円の9割くらいの位置までは、ピントが合い、中心部とさほど変わりない星像になります。実際、オリオンの左右の肩、ベテルギウスとベラトリックスを上端に捉えながら、腰(横三つ星)の下の小剣(縦の小三つ星)まで視界に入るのですが、その上下端を割と良像で観る事が可能です。レンズの焦点距離と直径の関係から、中心部と辺縁の合焦位置がずれるのは、非球面レンズ(中心と辺縁で焦点距離が変化する)などの特殊な光学系で補償しないかぎり仕方のないことなのですが、素直にそれを良しとして、変に星像が間延びしたりしていないところは、好印象です。超広角機としての魅力は充分と云えるでしょう。


最初に厳しいことを書いたのは、偽瞳や、銀色の鏡筒内面の事ではありません。
思い直して、詳らかには致しませんが、光学機器製造、組立の上での、ごく基本的な部分がなおざりになっているとしか思えない瑕疵と、あり得ない工程上の欠損、そしておそらくは輸入した後、そのパッケージのまま、販売業者に渡すまで、検品等がまともに行われているかどうか怪しまざるを得ないという理由なのです。



MIZAR SW-550