テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

雪山の怖さ、その対策

2013-11-26 23:43:11 | Outdoor
遭難事故が続いています。

その昔、極私的恒例行事だった、「雪解けとともに発見されよう!」新年キャンプは、そのふざけた掛け声とは異なり、四季通じてよく知った山に、少なくとも一週間以上前からの気候変動チェック、現地でのピットチェック(雪を掘って積雪状態を調べる)など入念に行い、ラジオ用地上天気図用紙持って気象通報に聞き入り、簡易無線常備(低山に留まる交代要員も必要です)、そしてなにより条件に不安がある場所へは行かない事が大前提、喧噪とは無縁の、ほの静かで安全な新年を山で迎えるためのものでした。
雪山キャンプは、冷たい雨に濡れずに済み、燃料さえ充分にあれば水の心配が要らず、何より熱い食べ物がホントに美味しく感じられるので、ハマっていたわけです。
いまから思えば、貧弱な装備で行ってたなぁとも思うわけで、例えば5W級のデジタル簡易無線や、携帯GPS、万一のためのビーコン/ゾンデ、アバラング等もあればイイと思いますし、今回の山スキーでの雪崩遭遇も、スキーとボード共存のゲレンデの煩雑(ほんとにこれは、同じピッチでサッカーとラグビーを同時にやるようなもので、どうにかした方が良いと思う)を見ていると、ああいうところへ行きたくなるのも理解できなくはないのですが、一番の対策は、充分に下調べをした上で、不安要素があれば、行かない、ことだと思います。
私も、山オンリーから海辺へと、行動範囲を広げたのは、自身にいろいろとしがらみが出来てしまったこともありますが、なにより、充分な準備もそこそこに、休みになったら、絶対にあそこに行きたい!と執着してしまうようになったからで、へたれた、と云われても仕方のないことだとは思っていますが、間違ってはいないはずです。
この時期、街中を歩いていても、ふとした自分の足の運びに、ああ、こんな歩き方では、すぐ滑落してしまうだろうなぁ、と思うこともあり、前に出した足に徐々に重心を掛ける、歩き方に戻そうとしてみたり、ピッケル持って歩いてみたいなあなどと、未練はあるのです。

※アバラング
雪崩に埋まっても、呼気で顔の周りが凍り付くアイスマスク現象を防ぎ、埋まったまま比較的長時間の呼吸を可能にするハーネス状、あるいはザックに内装された器具
Avalanche Burial with Black Diamond AvaLung