テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

超広視界双眼鏡

2013-11-15 21:51:03 | 双眼鏡 望遠鏡
双眼鏡のスペック、魅力の中に、見掛け視野の広さ、というものがあります。
実視野の広角さにおいては肉眼に勝るものはなく、双眼鏡はその中の一部、限られた視野を拡大することで、その対象にずっと近づいたように見えるようにする道具ですが、例えば同じ8倍の双眼鏡(対象に1/8の距離に近づいた大きさに見える)でも、実視野が6.5度の製品もあれば、8.8度の製品もあります。つまり、その仮視的に近づいた位置でどれくらいの範囲が見えるかを示したものが、実視野で、その実視野が眼前にどれくらい広がって見えるかを表すのが、見掛け視野(視界)といえば、体感的に近い説明になるかと思います。また私の拙い説明より、ニコンのHPに詳しい解説がありますので、ご参照下さい。

ニコンHPにも紹介されていますが、広視界双眼鏡というのものは新JIS基準で60度以上の見掛け視野のもの。それ以上のワイドな見掛け視界を提供するのが超広視界双眼鏡というもので、だいたい目安が新JIS基準で65度以上の見掛け視界を持つ製品と云うことになります。
ごく個人的に、この分野には憧れの製品があります。
Leitz(ライカ)の旧トリノビッド6×24で写真でも分かるように、1000m先の視野長が212m、12度を超える実視界と65度(新JIS)の見掛け視界の、コンパクトな双眼鏡です。
実視界の広さは、覗いた瞬間の驚きと、ずっと見続けたときの臨場感に関わってくる要素で、よくこのブログで云う、精緻な美しい見え味とは、ちょっと方向性が異なるものです。ただ、上の写真、eBayで見つけたものですが、カナダのオンタリオからの出品で10万以上の値段がついています。いくら憧れでも、私には手が出ません。(一番下の写真からeBayにリンクしておきますので、興味のある方はどうぞ)

で、替わり、と言ってはなんですが、某社から新発売になった、評判の高かった超広視界双眼鏡の後継機を入手しました。





(続く)