もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

8 031 井筒和幸・李鳳宇「愛、平和、パッチギ!」(講談社:2007)感想5

2019年01月12日 18時20分35秒 | 一日一冊読書開始
1月12日(土):  

231ページ     所要時間4:10     アマゾン258円

井筒和幸 55才(1952生まれ)。
李鳳宇  47才(1960生まれ)。

妻と息子がインフルエンザA型になった。年末に苦しんだ俺の風邪もインフルエンザの可能性が高くなった。あの尋常でない体の痛み、苦しさも、そうと分かれば腑に落ちる。

本書は、職場で紹介され、50ページほど眺めて、即アマゾンに注文を出した。2007年公開の映画『パッチギ! LOVE&PEACE』(박치기 ラブアンドピース)の関連書籍である。映画は「在日コリアン」の人々と日本社会との関わりをベースにした作品である。浮ついたグローバルを叫ぶ前に、まず足元の社会の有り様を歴史的背景も含めてきちんと見直す必要があることを教えてくれる内容である。録画は、これまでに何度も見直し、深く共感していた。

お気に入りの作品がどのような考え方の持ち主によって、どのような過程を経て創り上げられてきたのかが解説されている。製作者の考え方、立ち位置は、俺には非常に納得できるものである。既知の事実が多いが、賛同できることばかりなので、俺自身の社会に対する見方・考え方の正しさを再確認できた。俺にとってはテキストである。

【目次】パッチギ!宣言
第1章 HISTORY :二つの李家の物語 李鳳宇 /歴史なしには平和も未来も語れない 井筒和幸
第2章 TALK :済州島で、日本で考えた東アジアと僕たちのこと 姜尚中×李鳳宇 /『イムジン河』から『あの素晴しい愛をもう一度』へ 加藤和彦×井筒和幸
第3章 MAKING :撮影日記「今日も明日も編集室」 井筒和幸 /プロデューサー日記「今日までそして明日から」 李鳳宇

【内容紹介】2005年に公開され、各映画賞に輝いた前作『パッチギ!』から2年。キャストを一新し、ますますパワーアップした第2作『パッチギ! LOVE&PEACE』が、いよいよ5月19日(土)より、全国160ヵ所の映画館で公開になります。///●これを読めば、映画がもっと面白くなる! 本書『愛、平和、パッチギ!』は、映画をもっと深く知るためのサブテキストです。井筒監督、李プロデューサーのモノローグをはじめ、前作に引き続き音楽担当を務める加藤和彦氏や、政治学者の姜尚中氏が登場する対談、監督日記やプロデューサー日記など、映画ができるまでの物語をさまざまな切り口で大いに語り、解説します。グラビアページも充実して、読み応えじゅうぶんの1冊です。 ///一九七四、東京、枝川感動の反戦ドラマ。2007年最高の話題作『パッチギ!LOVE&PEACE』のすべてがわかるサブテキスト。

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