『Ｗ－二つの世界』６話まで

	W (ダブル) - 二つの世界 OST (2CD) (MBC TVドラマ) (韓国盤)
	クリエーター情報なし
	Loen Entertainment

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スボムの目の前をチョルが歩いて行きました。

救急車を呼べ、運が良ければ助かる・・・と言い置いて。

 

ソンムは手術は成功しましたが、意識は戻らず、重体となりました。

スボムは、ヨンジュを責めました。こうなる事がソンムには分かっていたから、チョルを殺そうとしたんだと。なのに、ヨンジュが助けてしまったから、こうなったんだと。

ヨンジュも、そう思っているようです。

 

この状況で、『Ｗ』の原稿が出版社に届きました。

編集長も、このままネットにアップしたら、大騒ぎになるから・・・と手元で止め、ヨンジュに確認の連絡をして来ました。

ソンム自身が描いたモノなのかどうか・・・と。

内容を確認したいからと原稿を転送してもらったヨンジュ。

全て前夜に起った事が描かれていました。

最後には、チョルがヨンジュに宛てた手紙を書いたことになっていました。

そして、実際に、ヨンジュの手元に差し出し人不明の手紙が届けられたのです。チョルが受付に預けていたモノでした。

 

殺人犯になってしまった主人公にふさわしい結末にする・・・と書かれてありました。

漫画の次のコマは、チョルが漢江の橋の欄干の外に立っているシーンでした。

そしてチョルは川に飛び込んだのです。

沈んで行くチョルの姿のコマの隅に、『終』の文字が

突然の『Ｗ』の完結です。

 

漫画に描かれている事は、実際に起った事だとヨンジュは知っています。

必死に漢江の橋に駆けて行きました。覗き込んでも、チョルの姿がある筈はありません。

座り込んでしまいました。

 

ソンムの身体から取り出された弾が消えました。チョルが捨てて行った銃も消えました。

ソンムの家の周辺にある監視カメラにも、犯人らしき姿は写っていませんでした。

警察の捜査は行き詰まっています。

そしてソンムの意識が戻りました。

 

結局、全ての辻褄を合せるには、ソンムが連載の最終話を迎えた時、たまったストレスによって自殺を図った・・・とするしかありませんでした。

思いもよらない事件と、連載の終わりに、ファンたちは一時騒然となりました。

徐々に落ち着くかと思われたファンたちの動きは、１カ月経っても収まらず、カン・チョルの復活を願う声が高まってきました。

出版社も復活してもらいたいとヨンジュに頼んで来たのですが、やはりソンムの体調を考えると、それは無理な事でした。

「漫画じゃないですか。漫画の主人公にそこまで感情移入しないでください。」

ヨンジュは言いました。でも、それはヨンジュ自身の気持ちに対する言葉でもあったのです。

 

チョルの遺体が発見されていないことも、諦めきれずにいる理由の一つでした。

ソンム自身も、チョルを復活させたいと思ったようです。

自分の心臓を撃ち抜く能力があったにもかかわらず、撃たなかったチョル。生きる余地を残してやるべきだと、『終』を消し、『つづく』にしようとしたのです。

でも、変更する事が出来なかったのです。

そして、描かない理由があると言いました。ヨンジュだ・・・と。

最後にチョルがヨンジュに遺書を残したのを見て分かった・・・と。ヨンジュはこの時点で既に物語の主要人物になっていたからだと。

だから、引きずり込まれるんだとソンムは言いました。

でも、現実は違います。ヨンジュは自分の大切な娘です。物語は終わらせないといけない・・・と、ソンムは思ったのです。

 

ソンムは仕事を辞め、ニュージーランドに旅立ちました。

友人の家で休養するためです。

 

パク教授が突然ヨンジュを見合いの席に連れて行きました。

まーこれが・・・という相手。

ヨンジュは理由をつけて、トイレに。

ソクボムに電話して、愚痴っていると、突然水が・・・。

ヨンジュは水の中に沈んでしまったのです。

驚くヨンジュの目の先に、チョルの姿が

沈んだままのチョルが

 

必死にチョルの手を取ろうと泳ぐヨンジュなんですが、あとちょっと・・・というところで息が。

水面に浮かびあがったら、そこはまた現実のトイレ。

ずぶぬれ状態のヨンジュを見て、パク教授も見合い相手も呆然。

借りた携帯で『Ｗ』を確認すると、目の前で“終”の文字が“つづく”に変わりました。

 

チョルを救えるとヨンジュは思いました。

スボムを呼びに行きました。スボムは別の作家の元で仕事をしているのです。

 

当然、ファンたちも騒然となりましたし、編集部も混乱していました。まだ飛行機の中でいるソンムに原稿が描ける筈もありません。

 

スボムは反対しました。

まだ混乱が起ると思ったからです。

でもね、ヨンジュに泣きつかれたらどうしようもありませんでした。

チョルが飛び込んだ直後に‘偶然’パトロールの船が通りかかった事にしたのですが・・・。

漫画は更新されません。

方法が見つからないヨンジュはうなだれました。

 

そしてシーンが漫画の世界に飛びました。

ヨンジュが消えた拘置所の面会室。そこに倒れているヨンジュが看守によって発見されたのです。

チョルも、パトロール隊によって救助されました。

何がどーなった

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