華政[ファジョン](ノーカット版)DVD-BOX 第二章 | |
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光海君は、会議を開きました。
そこでまず、後金に送る返書について決議をとりました。
内心は皆不満はありますが、今さら・・・と言う感じで、渋々同意しました。
光海君が次に口にしたのは、公主とイヌとの婚礼の件。
これまた皆、光海君から決定が告げられるもんだと思っていました。
ところが、光海君が言ったのは
「許さぬ事を宣言する。」
という言葉。
皆、一瞬、光海君が何を言ったのか理解できませんでした。ジュソンも同様です。
でも、次の瞬間、光海君の命令で義禁府の兵たちが議場に入って来た時、ただ事ではないと分かったのです。
兵たちは、光海君の命令で、ジュソンを捕えました。謀反の罪です。
ホ・ギュンと共に企てた謀反の罪を、ここで問うたのです。勿論、ホ・ギュンの自白書を証拠として。
こうなると、もう誰も光海君の命令に抗議する者はいません。下手に抗議して痛くも無い腹を探られるのを避けたのです。
光海君への恨みを叫びながら、ジュソンは引っ立てられて行きました。
イヌは、自宅でこの報告を受けました。
まさか・・・です。
その頃、やっと公主の姿が見えない事に、インモク大妃たちが気付き、騒動になっていました。
まだ、自ら姿を消したのか、何者かの仕業なのかも分かっていません。
知らせを受けた光海君が、兵を総動員して探し始めました。
そして、その騒動のさなか、やっとジュウォンとジャギョンが都に戻って来たのです。
光海君は、ジュウォンの姿を信じられない思いで見つめました。
口では必ず生きて帰らせると言いながらも、おそらく諦めていたところもあったでしょう。でも、目の前に立っているのは、間違いなくジュウォン本人でした。
泣きだすのではないかと思うくらいに感動して見える光海君でした。
ゲシは、公主の姿が消え、光海君が公主の縁談を許さず、そしてジュソンを捕えたと聞き、自分の思惑が全て外れた事を知りました。
それどころか、ヨジョンという怪しい女性を光海君の傍に置いたことで、光海君の首を絞める結果となった事がショックでした。そこから、カン都元帥に出した命令書の内容がばれてしまったのですから。
号泣しながら詫びるゲシ。
それを光海君は、なだめました。
ゲシの行動の理由が全て自分にあると知っているからです。ゲシは光海君のためだけに行動してきたのであって、その責任は自分にあると言いました。
「ただ、最後まで私はお前を守れないかもしれない。それが怖いのだ。そなたの罪は全て私に責任がある。そんなそなたを、私は最後まで・・・。」
ゲシは、これまで光海君の為だと思って行動して来ました。
でも、よく考えてみると、それは全て私欲だったと思いました。ただただ光海君に必要とされたい、そして傍に仕えたい、そんな自分の欲から出た行動だったのです。
そして今、そんな自分の欲が、却って光海君を追い詰める結果となってしまったのです。悔やんでも悔やみきれない思いでした。
ヌンヤン君は、西人派の重臣たちを集め、光海君がカン都元帥に出した命令書を見せ、決心させました。
流石にこれはもう光海君に反旗を翻す絶好の名分になりましたよ。
ヌンヤン君とキム・ジャジョムはすぐに行動を起こそうと動き始めました。
光海君は、この謀反の動きを充分予測していました。
今ではもうそれを止める事は出来ないと思っていました。でも、諦める気も無いとジュウォンに言いました。
「私はこれまで手段を選ばず目的を達して来た。今回もそうする。公主を救い、この国と火器都監を守る。」
私はこの朝鮮の王なのだから・・・と。
ジュウォンの帰還を火器都監の職人一同、大喜びで迎えました。
そして、父のホン提調も、信じられない思いで息子を見詰めたのです。
ホン提調は、ジュウォンに公主の決心を話して聞かせました。既に、大体の事は聞いていたようですね、ジュウォン。
「公主様は、王様とお前の為に決心なされた。誰かにとらわれているなら、そのせいだ。」
「分かっています。だから、必ず公主様を見つけます。そして約束した通り、公主様の傍で私も共に王様を守ります。」
ジュウォンの言葉を聞いて、ホン提調も言いました。
「私も王様を守ろう。あの命令は朝鮮を守るためのモノだった。火器都監の皆が知っている。だから、私と火器都監は公主様とお前と一緒に王様を守る。」
以前、ホン提調は光海君に対して反感を持っていました。
でも今は光海君の意図を充分に理解し、朝鮮の王様として認めているのです。
光海君は、イヌに会いに行っていました。
何やら策を提案しています。公主を救う役目だとイヌに言いました。
イヌは、半信半疑で話を聞いていたようですが、結局、光海君を信じる事を選択したようです。
そして、ヌンヤン君の元に走ったのです。脱獄して来た・・・と言って。
仲間に加えてほしいと言いました。
良い策がある・・・と言ったら、ヌンヤン君はすぐに信じたようです。
西人派の重臣たちは、ジュソン逮捕に抗議して出仕して来ません。
公主が失踪したと言う事も民の知るところとなり、謀反ではないかと言う噂が広まり始めていました。
でも、光海君は動きません。
大北派の重臣たちは、おろおろするばかりです。光海君の考えも分かりませんし。
キム・ジャジョムがインモク大妃を訪ねて来ました。
公主を捕えている・・・と言いました。手には公主の衣服の飾り紐を証拠として持っていました。
理解と協力をいただきたいと・・・と言葉は丁寧ですが、脅しているのと同じです。
「今晩、ヌンヤン君の即位を裁可してください。」
と言いました。
娘を拉致されて憤らない親はいません。大妃は憎しみのこもった目でジャジョムを睨みました。
でも、一切動じないジャジョムは、言いました。
「我々は大妃様を失踪させる事も出来ます。王に罪をなすりつけて。公主様と同じように。」
大妃、何も言えませんでした。
決戦の時が近づいています。