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医療事故、昨年1114件 「ヒヤリ」半年で9万件

2006-03-10 23:54:44 | 健康

医療事故、昨年1114件 「ヒヤリ」半年で9万件 (産経新聞) - 3月9日2時57分更新

医療事故の再発防止のため事故報告を義務付けられている全国の中核病院で、平成十七年に百四十三件の死亡事故が起きていたことが八日、財団法人「日本医療機能評価機構」の医療事故防止センターの集計で分かった。死亡に至らなかった事故も合わせると千百十四件に上る。事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット事例」は半年間で九万九百九十件が報告された。
事故報告は十六年九月に改正された医療法施行規則に基づき同年十月から開始された制度。厚生労働省が旧国立病院や大学病院、特定機能病院など全国二百七十二の医療機関を対象に、医療行為で患者が死亡、障害が残るなど重大な結果に至った事故の報告を義務付けた。
報告書によると、死亡事故は、手術など「治療・処置」にかかわるものが最も多く四十八件。開腹(八件)、血管カテーテル治療(六件)、術後処理(二件)が目立った。このほか、「療養上の世話」が十八件、「医療用具」に起因するものは十一件。事故により障害が残る可能性が高いケースは百五十九件だった。
事故の発生場所は「病室」が最多で四百七十七件、「手術室」が百七十件の順だった。
また、二百七十二施設のうち、報告件数が「ゼロ(報告なし)」が九十六もある一方で、十八施設が「十一-二十」、五施設が「二十一-三十」と回答しており、同機構は「医療機関によって、提供する医療の難易度や事故に対する解釈の違いがあるのではないか」と疑問を示している。
報告義務のある病院に加え、民間の総合病院などを合わせた計五百五十五施設からの報告では、十六年十月から昨年十二月までの十五カ月間に手術で患者の体内にガーゼや縫合針やネジなどを置き忘れたケースは三十二件に上った。
全国約二百五十の医療機関から報告された「ヒヤリ・ハット事例」は昨年一月から半年間で九万九百九十件。薬の種類を間違えるなど「処方・与薬」に関するものが最も多く、約二万四千件と全体の約26%に上った。二番目は人工呼吸器のチューブ接続など「チューブ類の使用・管理」(約一万四千件)だった。

日々、医療事故に関するNEWSは聞かされていて、そんな場合にも驚くことに慣れすぎていたのですが、このように改めて、実際の数値を示されると病院に行くことが躊躇されます。

この数値も、医療事故の再発防止のため事故報告を義務付けられている全国の中核病院での統計数値ということですので、全数調査をしたならと考えると、報道に載らないものが多数あることが容易に推察できます。

病院が取り組まれている日々の改革も大変なものがあると思いますが、人命に関することでありますので、最悪でも「ヒヤリ・ハット」まででくい止めていただくように期待いたします。

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