<ロケフリ>録画映像、どこでも見られて静かなブームに (毎日新聞) - 12月24日17時59分更新
大容量ハードディスクレコーダーの普及で長時間録画ができるようになったのはいいが、「見る時間がない!」。そんな悩みを解消するソニーの「ロケーションフリーテレビ」が静かなブームを呼んでいる。
放送中のテレビ映像やレコーダーで録画した映像が、外出先のパソコンなどで見られる仕組みで、家に置いた「ベースステーション」にインターネットを通じてアクセスするというもの。海外の出張先でも日本のテレビ番組を見ることができるのが売りだ。また録画済みのすべての映像を、外出先で自由に選んで見られる。
ソニーは00年にこのシステムを商品化していたが、12万円以上という価格が障害となり売れなかった。ところが今年10月に価格3万円台の新機種を発売し、携帯ゲーム機のプレイステーション・ポータブル(PSP)でも映像を見られるようにしたところ、マニアたちの間で人気が急上昇。ヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京)では、「1日10台は売れる」(担当者)人気商品になった。
現在の中心購入層は、録画してたまった映像をなかなか自宅で見る暇のない30代のサラリーマン男性。「当日の番組をいったん録画して、コマーシャルをとばして外出先で見る」「PSPを防水ビニール袋でくるみ、風呂場で録画済みの番組を見る」など、“創意工夫”をこらした使い方が広まっている。当初は売れ行きに懐疑的だった業界も「すき間時間の活用策として有効かも」(大手メーカー)と見直し始めている。
ソニーでは、10月の受注台数は前月の5倍以上に急増。11月はさらに倍に増え、岩手県の製造工場は「フル稼働しても生産が追いつかない状態」(前田悟・LFX事業室長)。今後は海外展開にも力を入れ、現在販売中の米国に続いて年明けには台湾、06年度中には欧州でも発売する計画。「ロケフリ」を世界共通語にしたい考えだ。【谷口崇子】
ソニーのロケーションフリーテレビがマニアたちの間で人気が急上昇しており、岩手県の製造工場は「フル稼働しても生産が追いつかない状態」ということで意外なヒット商品になっているようです。
自宅で録画したテレビをインターネット経由で外出先からも見れるということで好評を得ているんだと思いますが、ということは、ベースステーションを東京に設置すれば、広島で東京の地上波のテレビがそのまま見れるということですかね。
こりゃ、衛星放送は国境線を越えて到達しましたが、ロケフリは都道府県境を越えて放送を視聴できるようになる画期的な製品ですね。
NHKの改革も必要ですが、民放の全国的な再編も必要じゃないですか?