10月3日
今任期最後の定例会が最終日でした。各委員長報告の後、質疑・討論・採決が行われ、上程されていた全議案が、原案のとおり可決されました。
ダム対策特別委員会報告をする私
ダム対策特別委員会報告
1.尾原ダム建設事業について
平成18年6月に着工した尾原ダム本体工事や市道付け替え工事の進捗状況について適時報告を受け、地元住民にとって安全・安心な工事が行われるよう現地調査を行うなど具体的な確認を行なってきた。
平成20年3月23日には国土交通省の主催により、「定礎式」が国、島根県、雲南市、奥出雲町の関係者及び地権者をはじめとする地元関係者の列席のもと盛大に挙行された。
工事は順調に進捗しており、平成20年8月末現在のダム本体コンクリート打設量は17万8000㎥でダム本体全打設量・66万1000㎥の27%である。
また、付け替え道路の進捗率は道路延長ベースで86.4%である。
2.尾原ダム地域に開かれたダム整備計画について
平成16年度に策定された「尾原ダム地域に開かれたダム整備計画」に基づくダム湖周辺整備計画の進捗状況について報告を受け、その具体的内容と当該整備計画が真に周辺地域の振興につながるものとなるよう追加整備の必要性、また、ダム完成後の地域活性化策について協議、検討を行ってきた。
3.下布施残土処理場の活用について
尾原ダム建設事業に伴う残土処理場としては最大となる下布施残土処理場(約12ha)の跡地利用については、国・島根県・雲南市・奥出雲町・地元関係者で組織される「尾原ダム地域づくり活性化研究会」で検討されているがその検討状況を踏まえ、跡地の利活用が周辺地域の活性化につながるよう協議を行ってきた。なお、平成20年度末を目途に利用計画が決定される予定である。
4.ダム先例地視察について
ダム完成後の周辺地域活性化を調査・研究するため、次の4ヵ所のダムを視察・研修した。
日吉ダム(京都府)、弥栄ダム(広島県)、苫田ダム(岡山県)、早明浦ダム(高知県)
ダム周辺整備により地域の活性化が図られているケースがある一方で、所期の目的が果たされていない事例も見受けられ、今後の尾原ダムの周辺整備や地域活性化を進める上で大いに参考となった。
5.要望活動について
尾原ダムの早期完成を願い、財務省、国土交通省、国土交通省中国地方整備局、国土交通省斐伊川神戸川総合開発工事事務所等への要望活動を執行部と共に行ってきた。
ダム事業50年の歴史を振り返り、平成15年12月26日に6町村合併協議会会長から澄田島根県知事に提出された要望書及び、平成16年10月20日に松尾島根県副知事から示された「尾原ダム湖周辺整備に向けた島根県の考え方」等を再確認し、地権者をはじめとする地元関係者の切実な想いのなかで周辺整備が確実に実行され、ダム周辺地域の活性化が図られるよう、当委員会は執行部と共に平成20年10月9日に溝口島根県知事に要望活動を行う予定である。
尾原ダム対策事業は雲南市の最重要課題のひとつである。執行部におかれては、半世紀にわたる尾原ダム事業の経過を十分に認識し引き続きダム湖周辺整備を生かした地域振興策について精力的に取り組まれることを要望する。
以上、報告する。
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