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関東軍とは何か?<市町村教委

2008-09-15 15:31:45 | Weblog
橋下知事、「市町村教委は関東軍みたい」 テレビで批判(朝日新聞) - goo ニュース

この話題に対する反応が少ない理由は、大多数の人が「関東軍」なるものを理解していないからでしょう。
また、この話題でのブログを読みましたが、関東軍を勘違いしている人もいました。
学校では「関東軍」なるものを教えておらず、僕自身も「関東軍」なる言葉と実態を知ったのは、社会人になって司馬遼太郎の作品を読んで初めて知った訳でなので、ほとんどの人達が知らないことは当たり前です。

中国の「満州国」は日本の傀儡政権であることは明白であり、満州国は日本軍部の中国方面司令部のいわゆる「関東軍」によって事実上権力支配されていました。
簡単にいえば、関東軍とは日本軍部を頂点とする一地方の組織にしかすぎないはずだったのです。しかし、関東軍は徐々に日本陸軍の指令を無視し、現地における戦略などを自己決定するようになったのです。これでは、満州国は日本の軍部とも関係のない関東軍の傀儡国家となったといって良いでしょう。
つまり、日本軍部の意向と関係を遮断し、関東軍が独走してしまったといえるでしょう。
例えば、日中戦争の発端となった「ろこうきょう事件」は、表向きは中国共産党がしかけたということになっていますが、実態は関東軍の陰謀説が通説です。

どちらにしろ、関東軍は日本陸軍のコントロールがきかなくなってしまい、まるで独立国家のようになってしまった、ということです。コントロールがきいていれば、日中戦争も発生しなかったかも知れません。

現在の市町村教委はまさしく誰からもコントロールできない存在となり、その意味で「市町村教委は関東軍みたい」は至言だと思います。

<閑話休題>
関東軍の参謀であった「瀬島龍三」は事実上の戦犯であるにも係わらず、戦後シベリア抑留から帰還し、伊藤忠商事に入社し副会長まで上り詰めた人です。
岸信介といい、戦犯が国家元首になるという日本とは不思議な国家ですね。

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