チホーの生活の知恵

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「ハンニバル」と「ナポレオン」 (同 ③)

2007-04-30 08:12:07 | Weblog
ヨーロッパでの戦争で初めて「アルプス越え」をしたのはハンニバル将軍ですが、その後アルプス越えをしたのは2千年後のナポレオンしか居ません。

想像を絶する難所であり、敵地のイタリア北部に到着したときは兵士は60%位まで減っていたという説もあります。
ロール川を渡った時点では歩兵騎兵合わせて4万6千人居たが、アルプスを越えてイタリアの地に降り立った時点での彼の軍勢は2万の歩兵と6千の騎兵の計2万6千であった。
つまり、アルプス越えで払った犠牲は2万の屍を残した。
前人未踏の偉業であったが、払った犠牲もすさまじい規模であった。
(アルプス超えは「塩野七生」著「ローマ人の物語」より抜粋)

ローマとしても、まさか北側のアルプスから敵が侵出してくるとは夢にも思わなかったでしょう。

「ハンニバル」恐るべし!。 
これが、ヨーロッパにおいて「ハンニバル=恐怖の象徴」となったようです。
実際、西洋においては現在でも子供が夜遊びすると、母親が「ハンニバルが来ますよ」と躾けるようです。
このホラー映画の題名もここから来ているのではないでしょうか。。

30日にリセット


ハンニバルと37頭の象(同 ②)

2007-04-29 06:37:46 | Weblog
カルタゴの大将軍のハンニバル・バルカはなぜ37頭の像を同行させたのでしょうか?
実は、当時の象は現代で言えば「戦車」だったのです。

例えば、2年ほど前に評判になった映画「アレキサンダー大王」は東方に遠征し、ペルシャ、シリアなどに完勝しました。
しかしインドで思いがけず苦戦します。
苦戦の原因は象だったのです。
象が突進してくれば、誰にも止めることはできない。

また、遠征後数年間も経過して部下達は厭戦気分だった。
アレキサンダー対インド戦の時に死亡しますが、原因は「部下の暗殺」説もあります。

一方、ハンニバル将軍は17年間もの間、敵地のイタリアで戦い続けましたが最後まで部下に慕われた。
不思議な人物ですね。

29日にリセット


ハンニバルは二人居る!(ローマ人の物語①)

2007-04-28 17:59:13 | Weblog
一人は、映画でおなじみの「ハンニバル・レクター」博士。
今まで3作出ていますね。
「羊達の沈黙」・「レッド・ドラゴン」・「ハンニバル」でしたね。

映画を見ていない人にストーリーの説明。「羊達の沈黙」
(記憶で書いていますので少し間違いがあるかも知れません)

主役はFBIの刑事で美人の女性です。
俳優の名前は忘れましたが、映画の中では「クラリス」と呼ばれていたと思います。

上院議員の娘さんが「精神異常者」に誘拐されました。
でも、手がかりはなく、異常犯罪者として服役している「天才心理学者・ハンニバル・レクター博士」に助言を求めます。
博士が与えたヒントによって、犯罪者の性格などが徐々に明らかになっていきます。
一方、博士は一瞬の隙を見て看守2名を殺害して逃亡に成功します。
この時の逃亡の手口がアッと驚くタメゴローで、びっくりさせられます。
また、女性の刑事が最後に犯人宅に一人で訪問した時に「飛んでいる蛾」を発見して犯人と確信しますが、真っ暗な家での犯人との闘争が見ものです。

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もう一人は過去に実在した人です。
名前は「ハンニバル・バルカ」(紀元前247年ー183年)といいます。
フェニキア人の都市国家「カルタゴ」の大将軍です。
カルタゴとは北アフリカの地中海に面した都市国家です。
位置は「シチリア島」の南西部にあります。
このカルタゴが、イタリア半島を統一したローマ連合軍(ローマ帝国になる前の国)と大戦争になります。
この戦争を「ポエニ戦争」といいます。
第一次から第三次まで130年間も続いたのです。
第二次ポエニ戦争のことを「ハンニバル戦争」ともいいます。
ハンニバル将軍は歩兵5万に騎兵9千・37頭の像にてアルプスを越えて北からイタリアに攻め入りました。
以後16年間イタリア半島でほぼ連戦連勝しますが、なぜか首都ローマだけは攻めなかった。
(兵糧が問題だった、という説が強い)
以後、徐々にローマ側が盛り返して、逆にカルタゴに攻め入られて帰国します。
本国に帰ったハンニバルは「ザマの戦い」で初めてローマ軍に敗れます。

中国の「項羽と劉邦」の項羽も連戦連勝しますが、最後には負けました。
項羽とハンニバルはどことなく似ています。


[追記]

zawazawazawazawa_1950の方もよろしくね(笑)