赤信号同士の事故

過失割合を論ずる前に、普通の人は「赤信号同士の事故」といってもピンとこないかも知れません。
まず、先に信号サイクルに付いて説明します。

（対面の信号）青色→黄色（４秒）→赤色　と変わった時は横の交差する信号は直ぐに青には変わりません。
「同時赤」　が２秒あります。
この同時赤の信号の時に交差点に進入して出会い頭に衝突した場合が「赤信号同士の事故」といいます。

なお、信号の色は「交差点進入時」であり、衝突時点は関係ありません。

一方の赤信号進入でさえあまりない事故なので、赤信号同士の事故は国内でも年間に数件あるかないかではないでしょうか。
わたしは、今までに１件だけ見聞したことがあります。

この類型の事故は第三者の目撃者などの証言がなければ立証することは困難です。
事実関係が立証えきれば、過失割合は単純です。
判例タイムズ[５３]の基本割合　５０対５０　です。

次回は　「青信号同士の事故」に付いて書いてみようかと思います。