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地震の揺れの大きさ「ガル」とは?

2007-07-31 18:38:07 | Weblog
>読売新聞(7月31日)揺れ、想定の2,5倍。柏崎原発3号機 最大2058ガル。

中越沖地震で揺れの大きさ「ガル」という言葉を良く見かけますが、意味がよく分からないのでピンとこないと人が多いと思います。

前に書いた7月11日のブログ「キミは文型か理系か?」で「質量、加速度とは何か?」を見てください。

力=質量×加速度であり、「ガル=G」は加速度の単位なのです。ガルの名前は「ガリレオ・ガリレイ」に因む名称です。
1ガルとは毎秒1cmの加速度であり、メートルに換算すると毎秒0,01mの加速度です。
ちなみに万有引力による地球の重力加速度は981ガルです。
感覚的にいえば、乗用車を運転して急ブレーキを踏んだ時の制動力は重力加速度のおよそ70%程度と言われていますので、687ガルとなります。
また、一般的な乗用車(カローラクラス)の加速度は重力加速度の20%位ですから196ガルですね。
なお、当初の東電の最大想定値は「834ガル」と記述してありますので、急ブレーキよりも少し高目の加速度を想定していたということです。
仮に車に乗っていて急ブレーキを踏めば、その瞬間は身体は前のめりになります。

したがって、2058ガルとは地球の重力加速度の2,1倍であり、車の急ブレーキの加速度の3倍となります。
2058ガルの加速度の世界では体重60キログラムの人は126キログラムの体重となり、立っていることは不可能であり、横になっても起き上がることはほとんど不可能でしょう。
アバウトにいえば、重力加速度の981ガルを越えれば人間は恐怖を感じるはずです。