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LDとアスペルガーのボーダーの息子と共に歩いている母の日記

『ダギーへの手紙』

2010年04月18日 | 本のこと(読み聞かせ)
図書館で見つけた絵本。と言っても、緩和ケアのコーナーの絵本。
その作者はなんと! E.キュプラーロスではないか!!と驚き、手にとった次第。
看護学生の時「死の瞬間」etc衝撃を受けながら読んで、今もターミナケアの根底にこの本がある位影響を受けた本、の作者。
で、パラパラ読もうと思ったけど、腰を据えて読んでしまった。

癌で予後の悪い8歳の男の子からの手紙。
「人は何で死ぬの?何故子供が死ななければいけないの?」
この素朴だけど切実な問いに、心を込めた返信、それがそのまま絵本になっている。
宗教観や世界観を含めた死のとらえ方は、特別ではないけれど、死をチョウチョに例えているのが分かりやすく、なるほどと思った。
やるべき事を全てやり終えた人は、神様のもと(元々居た懐かし古郷)へ帰る事ができる。それはさなぎが成長しチョウチョになる事と似ている。
自分たちの魂が閉じ込められている身体というさなぎ。さなぎの中から解き放たれてチョウチョのように自由の身になる・・・。
逆転の発想。
今の自分はチョウチョになる為に、与えら得た課題に取り組んでいるところなんだ。なるほど、なるほど!それでこんなに困難な事が・・・(^^;
死ぬ事は人生の卒業式だと言った人がいた。死ぬことは自然な過程、魂が望んだ過程なのかも知れない。
今でもやっぱり死ぬのは恐いけど、死んでみたら案外居心地がいい所なのかも知れない。

この手紙を読んだ余命3カ月のダギー少年は、13歳まで生き、チョウチョになった。
いくつも出版されているキュプラーロスの本がまた読みたくなった。

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