皆勤賞

今日、父は退院。
まだ早いのでは・・・と思うけど、
先生から「退院の都合はいつがいいですか？」と問われ希望通りの退院
仕事で実家まで送れなくて心配したけれど、母からの写メで
すがすがしい顔で得意の裏返しピースをする父の姿が送られ一安心。

入院からずっと洗濯物担当として毎日通った病院
毎日面会に来たのは市内に住む兄と私。
私は洗濯物担当だったので行かざるをえなかったんだけど
特に担当のない兄が、忙しいにもかかわらず毎日やってきた。面会終了時間ギリギリに！
父と私が、今日はさすがに来ないでしょ～！と話していると兄の足音！
しばし雑談し、父と握手をし兄と共に帰る。こんな毎日。
大変だったけど、楽しみだった。
父が待っているだろうと思うと、楽しみだった。

仕事の後、大急ぎで父の待つ病院へ向かう。
息子が夕食作り（ほぼ単品だったけど）を担当し娘もできる事を引き受けてくれたので
このバックアップ体制があってこその病院通い。
私だけでは決してできなかった！
「皆勤賞だな！」と父。ホントにそうだった。
兄は一日だけ日曜日に用事でこれなかった日があったので悔しがっていた。
「たった一日で～くそ～皆勤賞を逃したぁ～（笑）」
でもでも、父にとってはどちらも皆勤賞だったに違いない。
忙しい兄が、多分仕事を残しても来てくれている事、分かっていたから。
その気持ちだけでも皆勤賞なのだ！

そして、離れて住む二番目の兄も、電話やメールで励まし続けてくれていた。
会えない分、私たちよりずっと心配だったと思う。
私が毎日送った父の写メで「お父さんのコレクションができたよ」と笑っていた。

それぞれが家庭を持ち、全員が顔をそろえるのは年に数回
二番目の兄とこんなに連絡を取り合ったことなんてなかった。
一つ違いの兄とは喧嘩ばかりで、嫌な奴だった！
その兄がこんなに頼りになるなんて・・・ちょっと感動だ！


昨夜病院玄関まで送ってくれた父と握手。毎晩やってきた事が明日からできなくなる・・・
「こんなに毎日お前と会っていた事はなかったな～」と父
ちょっとさびしい・・・
洗濯物の中に父の物がない事も、やけにさびしい・・・