斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

25号経路石山駅~びわ湖浜大津

2024-03-31 16:58:07 | 京阪バス
 京阪バスでは4月1日にダイヤ改正が行われ、
 25号経路石山駅~びわ湖浜大津
 が廃止されます。25号経路の廃止により、戦前から続いている湖岸方面の歴史が終わることになります。


 私が物心ついたころの湖岸方面はデータイム
 20分ヘッド
 で運行されていました。内容は以下のような感じでした。
  毎時19分 大石小学校~石山駅~湖岸~浜大津
  毎時39分 石山駅~湖岸~浜大津~叡山駅
  毎時59分 石山団地~石山駅~湖岸~浜大津
 大石小学校直通と石山団地直通はデータイムだけで、朝夕は全て石山駅発着となり、石山駅~浜大津・琵琶湖ホテル・唐崎駅が設定されていました。因みに大石小学校直通と石山団地直通は石山駅で上下便がすれ違うダイヤでした。当時は近江バスも同じように湖岸方面の路線を運行していたので(滋賀医大~石山駅~湖岸~浜大津~西大津駅など)、湖岸方面はかなり多くのバスが運行されていました。
 しかし、大石小学校直通と石山団地直通は1995年12月10日ダイヤ改正で廃止され、石山駅で完全に系統分割されました。系統分割に合わせて乗り継ぎ券が販売されたのですが、利用が少なかったのか、数年で販売終了になりました。


 1995年12月に完全に系統分割された後、データイムは
 30分ヘッド
 に減便されました。内容は以下のような感じでした。
  毎時 5分 石山駅~湖岸~浜大津
  毎時35分 石山駅~湖岸~浜大津~比叡山坂本駅
 朝夕には琵琶湖ホテル・唐崎駅発着便も設定されていました。琵琶湖ホテルはホテルの移転により、1998年に西大津駅発着に変更されました。


 2000年にエアロミディのSタイプが5台入り、湖岸方面の便の大半が小型車に置き換わり、主力になりました。大石小学校&石山団地直通があったころは大型車がメインで、一部に中型車が入っている感じでしたが、系統分割後は中型車メインになっていました。
 そのSタイプも転出などで全ていなくなり、中型車メインに戻りました。



 2006年7月にダイヤ改正が行われ、浜大津~唐崎駅・比叡山坂本駅が廃止され、浜大津以遠へ向かうのは26号経路石山駅~西大津駅だけになり、朝夕にごくわずか設定されるだけになりました。更にその26号経路も2017年に廃止されました。
 記憶があいまいだけど、これとほぼ同時期に湖岸方面Hが30分ヘッドから毎時40分発の
 1時間ヘッド
 に減便され、毎時10分発の近江バスの湖岸線と30分ヘッドを構築する形に変わり、京阪バスの時刻表に近江バスの便が記載されるようになりました。25号経路は1時間で石山駅~浜大津を往復するダイヤとなっていて、渋滞で遅れが生じた時はそのまま引きずってしまうことがたびたび発生していました。(湖岸道路は比較的渋滞が発生しやすい)


 湖岸方面が1時間ヘッドに減便された後、国道系統のデータイム2時間ヘッドへの減便に合わせて、出庫→25号経路2往復→16号経路1往復→入庫という流れで運用を組んでいた時期がありました。おそらく、2往復で打ち切ることで、遅れが重なるのを防いだのだと思われます。それまでは湖岸と国道で運用を分けることが基本で、石山駅での乗務員の乗継(交代)もありました。
 当時は中型車がメインでしたが、投入されてばかりのNタイプが固定で入ったこともありました。



 そして、2017年10月ダイヤ改正で大津比叡平線の大部分が石山駅直通になり、一部が湖岸経由になりました。これを受けて25号経路の一部が浜大津から
 比叡平
 へ延長されました。とはいえ、国道経由の66号経路も運行されていたこともあり、本数は2~3往復程度で、ほとんどが新設された比叡平口経由の25A号経路となり、25号経路は平日朝の1往復だけでした。
 比叡平へ延長されたのはごく一部で、大半は石山駅~浜大津間の運行で残りましたが、渋滞による遅延を防ぐために80分で1往復するという余裕を持ったダイヤに変わり、1時間ヘッドが崩れてしまいました。ただ、土休日の午前中は1時間ヘッドのままで残りましたが、2往復以上するのではなく、別の車両を充てる形になりました。なので、南部方面からの折り返しで大型車が入っていました。


 そして、2020年12月ダイヤ改正で大津比叡平線が再び山科に移管されたに伴い、比叡平直通が廃止され、全便が石山駅~浜大津になりました。これと同時に減便されて、1時間ヘッドがの時間帯が完全になくなりました。
 これと同時に浜大津バス停が
 びわこ浜大津
 に改称されました。
 この体制で廃止を迎えることになりました。因みにすべての便で南部方面との運用がつながる形になったため、大半の便が大型車になりました。中型車は土休日の石山駅発10:50の1往復ぐらいだったかなと・・・。










 25号経路は中小型車が基本でしたが、大型車もそれなりに入っていて、いろんな車両が入っていました。これらを見ていきます。
 まず、
 ふそう
 です。











 次は
 日野
 です。




 次は
 いすゞ
 です。




 湖岸のバス停で一番印象が残っているのは何とも言っても
 義仲寺バス停
 です。このバス停は近くにあるお寺から取ったもので、膳所駅に一番近いバス停です(徒歩で5分ぐらいかかりますが・・・)。
 義仲寺バス停は今無き西武百貨店(のち西武大津ショッピングセンター)最寄りのバス停で、昔は湖岸方面で一番乗降の多いバス停でした。西武百貨店の全盛時代はこのバス停を利用する乗客が多く、石山駅方面のりばでは多くの乗客がバス待ちしていました。ガラガラで浜大津を出発したバスが、このバス停で多くの乗客が乗って、ほぼ座席が埋まったことが印象に残っています。因みにその乗客は多くが石山駅で降りていきました。それほど石山駅~義仲寺の需要が大きかったということです。郊外に大型ショッピングセンターが出来ると、西武百貨店の地位が下がり、相対的に湖岸方面の衰退が進んでいったわけです。
 幕では側面行先表示に義仲寺が入っていて、しかも副名称として「(西武百貨店前)」が入っていました。それほど需要の大きなバス停でした。LEDになってから西武百貨店前が入らなくなったのですが、近江バスではLEDになっても西武大津ショッピングセンターが閉店するまで引き続き表示されていました。





 最後の沿線での光景をアップしていきます。これらの景色も本日でお見納めになりました。JR線のガード下、湖岸道路の並木、近江大橋、大津プリンスホテル、琵琶湖文化館前などなど・・・。

 また歴史が一つ消えました。
 以上です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東海道山陽線221系 | トップ | 根室本線富良野~新得 »
最新の画像もっと見る

京阪バス」カテゴリの最新記事