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斬剣次郎の鉄道・バス斬り2

管理人が撮影した鉄道・バスの写真をUPします。

浜大津方面盛衰記

2025-04-06 17:01:12 | バス
 近江バスで4月1日にダイヤ改正が行われ、その中で
 湖岸線
 が廃止されました。近江バスの湖岸線が廃止になったことで石山駅から浜大津へ向かう路線が全て無くなりました。かっては京阪バスと近江バスがそれぞれ運行し、1990年代には国道経由と湖岸経由と合わせて1時間に10本以上運行されていました。しかし、大津市中心部の衰退に合わせるかのように減便が進み、先に京阪バスが撤退し、最後まで残っていた近江バスが廃止されました。
 そんな浜大津方面をそれぞれ振り返ってみます。


 まず、
 京阪バスの国道経由
 です。私が物心ついたころは以下のような系統がそれぞれ1時間に1本ずつ運行されていました。
  11号経路 石山団地~石山駅~国道~浜大津
  14号経路 大石小学校~石山駅~国道~浜大津~びわこホテル
  17号経路など 石山駅~国道~浜大津~びわこホテル・唐崎駅
 因みにびわこホテルは浜大津近くにあるホテルではなく、今のびわ湖大津館にあたります。
 その後、石山駅以遠との直通運行が無くなり、16・17号経路石山駅~びわこホテル中心の30分ヘッド(だったかな?)になり、びわこホテルの移転で西大津駅(大津京駅)発着がメインになりました。その後、1時間ヘッド、3時間ヘッドと徐々に減便していきます。



 2012年9月ダイヤ改正で大津比叡平線の大半が大津に移管されると状況は一変します。本数は減ったままでしたが、朝夕を除き大津比叡平線の出入庫を兼ねるようになり、その関係でBタイプがメインになりました。とはいえ、ダイヤがバラバラになってしまいましたが・・・。
 その後、一部便が比叡平直通になり、おそらく史上最大のロングランになったかと思います。でも、これも長続きせず、2020年12月ダイヤ改正で大津比叡平線が山科に再移管されたに伴い、浜大津方面行きが全て無くなり、ここで京阪バスの国道経由の終焉を迎えることになりました。
 現在は平日朝に大津市民病院行きと大津駅行き各1本が細々と運行されるだけになっています。(因みに大津市民病院行きは1996年ごろに国道直通無くなった時に通院需要に対応するために設定されたものです)


 次に
 京阪バスの湖岸経由
 です。私が物心ついたころは以下のような系統がそれぞれ1時間に1本ずつ運行されていました。
  21号経路 石山団地~石山駅~湖岸~浜大津
  24号経路 大石小学校~石山駅~湖岸~浜大津
  29号経路 石山駅~湖岸~浜大津~比叡山坂本駅
 国道経由とは異なり、浜大津行きがメインで、1時間に1本が比叡山坂本駅に直通していました。
 その後、石山駅以遠との直通運行が無くなり、25号経路石山駅~浜大津、29号経路石山駅~比叡山坂本駅各1本ずつの30分ヘッドになりました。びわこホテルや唐崎駅や西大津駅発着はありましたが、朝夕だけでした。
 その後、比叡山坂本駅行きが無くなり、1時間に1本の運行になりましたが、2010年頃に近江バスの湖岸経由とのダイヤ調整が行われ、合わせて30分ヘッドの運行になりました。


 2017年12月ダイヤ改正で25号経路の一部が比叡平直通になり、比叡平口経由の25A号経路が新設されました。比叡山坂本駅行き顔負けのロングラン系統になりましたが、長続きはしませんでした。


 2020年12月ダイヤ改正で大津比叡平線が山科に再移管されたに伴い、石山駅~浜大津の25号経路になりました。この時、運用が石山団地系統と共通になり、大型のNタイプがよく入るようになりました。
 そのまま2024年3月ダイヤ改正で廃止を迎えました。大津市民病院行きの1本を大津駅へ延長して何とか免許を維持した国道経由とは対照的でした。



 次に
 近江バスの国道経由
 です。私は京阪バス中心であったため、近江バスの記憶はそれほどではないのですが、物心付いたときは野郷原線との直通で浜大津まで運行していました。なので、野郷原線の幕には国道と石山駅の表記がありました。尚、LEDは直通運転が廃止された後に登場したため、最初からありませんでした。
 国道経由は野郷原線と直通運転を行っていたため、中型車のイメージ強かったんですよね・・・。


 たまたま撮影したものなんですが、国道経由の瀬田駅行きもあったようです。ただ、残念ながら記憶はないんですよね・・・。


 その後、石山駅以遠との直通運転が無くなり、石山駅~浜大津間での運行になっていたのですが、2001年だったかな?に、国道沿線にある滋賀病院、大津市民病院、大津赤十字病院に乗り入れる新路線が開設され、データイムを中心にそこに振り替えられました。開設当時はマルチライダーによる30分ヘッドの運行でした。しかし、外車が故に故障が多く、ポンチョが登場するとそこに置き換えられましたが、滋賀病院以遠の状況が思わしくなく、徐々に減便し、石山駅~滋賀病院間の区間便が設定され、その割合が徐々に増えていきます。
 病院に乗り入れるということでノンステが投入されたのですが、皮肉なことに減便と合わせて小型ノンステが撤退し、中型のツーステが当たり前のように入るようになっていきます。


 一応、病院に乗り入れない便も朝夕を中心に存続しましたが、減便と同時に無くなりました。写真のように中型ツーステも入ったのですが、間合いで小型ノンステが入ることもありました。
 そんな浜大津行きですが、2021年9月ダイヤ改正で廃止され、最晩年の浜大津行きのダイヤがそのまま大津市民病院止まりに短縮されました。因みに滋賀病院発着は平日のみ1時間1~2本の頻度で運行されています。(滋賀病院は駅から遠いうえに国道から外れた山のふもとにあるので、現在もそれなりの需要があります)


 最後に
 近江バスの湖岸経由
 です。
 物心付いたときは京阪バスや国道と同じく石山駅以遠との直通運転があり、瀬田駅、滋賀医大、浜街道経由で草津駅西口へも運行していました。そして、浜大津以遠でも西大津駅への直通も行っていました。ただ、どのぐらいの規模であったのかはあんまり記憶にないんですよね・・・。もちろん、大型車も当たり前のようにバンバンと入っていました。
 その後、直通運転が無くなると、廃止まで減便しながら石山駅~浜大津での運行が続きました。減便していくうちに京阪バスとダイヤ調整が行われるようになったのは京阪バスの湖岸経由の項目で説明したとおりです。


 湖岸経由は大型車を入れてきたこともあり、2023年4月ダイヤ改正までわずかながら大型車の運用が残っていて、RAノンステが入ることもありました。2023年4月ダイヤ改正で平日のみの運行になり、ダイヤもデータイムと夕方だけという末期症状になり、そのまま2025年4月の廃止を迎えます。最晩年は全て中型車の運用でした。

 このようにして、石山駅から浜大津への路線が全て無くなったわけですが、ルートとしてはまだ生き残っていて、乗り継ぎは必須ですが、国道と湖岸の両方ともバスだけで辿ることは可能です。ただ、国道は平日だけですが・・・。
 いや、こんだけあった浜大津行きが無くなるとは想像もできませんでした。
 以上です。

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