『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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『黒幕といわれた男』の著者の戯言

2014-04-23 11:20:11 | 日記
皇后様のお歌

 すでに旧聞になってしまったが、4月10日は天皇皇后両陛下のご結婚55周年記念日であった。新聞はもとより夜のTVは各局が競って特集を組んでいた。私の観たのはBS3チャンネルと記憶しているが、55年間の出来事の節目ふしめに皇后様の詠まれた短歌が紹介されていて心打たれた。皇后様が優れた歌人でいらっしゃることは、毎年の歌会始の御歌やときおり紹介される御歌で存じ上げていたが、ああやって時を追ってまとめて拝聴すると、皇后教育で和歌に接しられたのではなく、お小さいときから素養をお持ちになり、万葉集から古今和歌 近代短歌を経て今日に至る歌の流れをDNEとして吸収していらっしゃる印象を強く感じた。
 一つ一つの御歌を書き留めなかったのは不覚であったと深く悔いているが、天皇陛下が心臓手術を受けて退院されたときに詠まれた御歌は、春になれば元気な天皇が野に立たれるだろうと、まさに万葉集にある春の野で袂を振り合ったりされる叙景そのままである。(さらにいえば、三十一文字の中に執刀された天野医師の名前が織り込まれているという技巧、それでいて技巧や作為を感じさせない素直な心情の吐露になっている)
 
 ぜひ、皇后様の御歌が歌集として国民が親しく拝読できるように出版していただけないものかと希っている。

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