国民栄誉賞

　プロゴルファーの松山選手がマスターズに優勝した。
ゴルフを知る人からみれば「すごい！！」のひと言にすぎるらしい。
オリンピックで金メダルとったようなものだろう。。
日本人初でアジア人初でもあるそうだ。
菅総理も快挙をたたえ祝意を述べておられた。
出身地では大勢が集まって祝杯を挙げていたが、
「国民栄誉賞だ！」という声が上がった。
それに異論を唱えるつもりはないが
彼が国民栄誉賞なら　水泳の池江璃花子選手にもあげてほしい。
彼女については説明は要るまい。
白血病という大病を克服してまだ日も浅いのに
あんな素晴らしい泳ぎを見せてくれて
本人も辛かった日々の思いなどがあふれて泣いていたが
彼女を見て感動しない人はいないだろう。
　あとは彼女の人気を利用して周囲があちこち引っ張り回して
彼女の心身に負担をかけないでほしい。
まだまだゆったりと心身の回復にかける時間が必要だ。

懸念事項二つ

その１．　東京電力の原発の処理水が保存タンクが満杯になっていよいよ海洋に
　　　放出することを政府が決定した。麻生さんは飲んでも大丈夫といったそうだが
　　　果たして本当にそうなのか。仮に閣僚全員が閣議の場で飲んでみせたとて
　　　一時的に飲むのとそれを飲んで育つ魚とが同じように大丈夫なのか。日本には
　　　水俣病という大変な過去の事例があるではないか。漁業関係者が10年かけて
　　　原発被害の風評から脱しつつあるのに今までの辛苦の努力を踏みにじるのかと
　　　怒っている。中国も強い表現で非難のコメントを出した。今回に限っては
　　　中国の主張は正論だと思う。希釈して流すとはいえ海は世界につながっている。
　　　潮の流れや岩礁の状態によって滞留することはないのか。素人なりに心配する。
　　　　しかしさといって現実にどんな方法があるのか。どうしたら科学的に安全なのか。
　　　建設した最初から当然準備しておくべきことであった。トイレのない住宅だ。
　　　　放射線の拡散は東電の直接のミスではなかった。想定外の自然災害ではあった。
　　　それでも国が安全だ安全だと音頭をとって作らせたのだから万一の備えもして
　　　おくべきだった。放射能の脅威を甘く見ていたといえよう
　　　それなのにまだ10年しかたっていないのに今後も原発に頼ろうとする勢力もある。
　　　原子力規制委員会が厳しくＮＯを突き付けている事例もあるが、今後の電力需要を
　　　賄うためには政治主導ではなく科学者の良心として政治に迎合することない提案をして
　　　議員もしっかり勉強してほしい。

その２．　沖縄には米国海兵隊や自衛隊の弾薬庫がいくつかある。それに加えて自衛隊が
　　　　新しく作るところがあるらしい。らしいというのはTVでその現地の様子が
　　　　映されていたので当然新聞記事にもなるだろうと思って正確な村の名前などを
　　　　メモらなかった。ところが数日たつが新聞もＴVもその後の報道がない。
　　政府が隠蔽しているのか。不思議だ。すぐ近くに集落もあって住民たちは暴発
　　　　したりする危険はないのかと怯えている。自衛隊はもちろん安全第一に慎重に
　　　　管理するといっている。しかし国が安全だといっても安全でなかった事例を
　　　　国民は体験している。
　　　　　さらにもっと怖いのは中国軍艦がたびたび尖閣周辺まで領海侵犯していることだ。
　　　　尖閣は日本領土であるから自衛隊が護るのは当然ながら中国にとっても太平洋に抜け　　　　るための重要な戦略ルートである。そこで防衛力を強化しなければ中国に力負けして
　　　　しまう。それだけに中国が暴走して弾薬庫を攻撃すれば住民の命は吹っ飛んでしまう
　　　　　米中の今の関係を見れば日本が旗色鮮明にするのは難しいが日米同盟を堅持しなけ　　　　ればどうしてアメリカが自国の兵を日本のために死地へ赴かせるか。まず日本人が
　　　　戦わねばならない羽目になる。そうならないためにいかに外交をうまくやるかに
　　　　かかっている。しかし外交で強く出るには必ず後ろに強い戦力が控ていることが
　　　　必要といわれている。
　　　　　中国がいま世界で力を示しつつあるのは、経済力と軍事力を強化したからだ。
　　　　そしていつでも戦うぞという気配（国家の意志）をあらわにしているからだ。　　　　　　　北朝鮮が小さな国で国民が疲弊していようともあのお兄ちゃんならいつ暴走する
　　　　かもわからない狂気を感じさせている。その点日本はどこの国からも日本が武力を
　　　　行使することはないと思われている。国民も自分たちがかつてのように徴兵される
　　　　ことはないと安穏としている。国家も国民も他国に恐れを抱かせる意志を持ってない
　　　　　これはいいことなのか　弱点なのか。日本から軍事力を取り上げたアメリカは今
　　　　しまったと思ているのだろうか。