『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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小保方さん会見

2014-04-10 12:15:38 | 日記
 昨日の会見は彼女にとって世紀の会見であった。あれだけのマスコミを集めて林立するマイクの前で劣勢な立場から会見することは後にも先にもなかろう。しかも体調不良な彼女が2時間半を超える会見をこなしたことは立派だし、マナーとか話し方も質問者の顔を見て語尾まではっきりしていて健気であったし、なかなかの根性を感じた。

 しかし科学的な問題に対する応答はあいまいだし、これという実証的なデーターは提示されなかった。体調不良とはいえ準備不足は否めない。たとえば実験ノートの数だとか肝心のSTAP細胞の再現に成功した人に氏名を明かす了解を取るとか同席してもらうとか、そのことについて弁護士も協力しなかったのか。
 
 全体として歯に物の挟まったような印象で、理研から契約を更新したときに口止めされたのか、弁護士が作戦上制約を加えたのか。弁護士は法的な視点からしか助言しないから、科学者の世界に相談する人はなかったのだろうか。やはり理研に対抗する人には力を貸さないのだろうなあ。
 
 彼女は「悪意」という言葉に強く拒否感を持っている。それは当然だろう。一般人も「悪意」といえば犯罪につながる知能犯的なことを連想する。彼女の人柄からそれは感じられないが、法的な場で使われる言葉は少しニュアンスが異なることが心情的に納得しがたい気持ちには同情する。

 発表時に大騒ぎしすぎたから、マスコミも引けなかったのだろうけど大騒ぎするほどの記者会見ではなかったようだ。

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