昨日はひどい目に遭いました。
ラファエットでたくさんの土産を買い込んで両手に紙袋をぶら下げて電車でホテルに向かいました。
下車駅でタクシーを拾うつもりでした。
下車駅は日本に当てはめれば国分寺とか市川という感じの駅です。
つまり都心から15分くらいの距離ですし、Rの路線ですからJRの郊外に向かう電車に相当します。
その駅にタクシーがいないのです。呼び出しの電話も置いてありません。
バス会社のインフォメーションに聞くと、タクシーはいないし当社はバスの案内はするがタクシーの手配はしないというのです。
バスの運行時間についてはしっかり調べてくれました。
私の泊まっているホテル近くに行くバスは、約120分後に発車するというのです。
近くを通るバスなら15分後にでる、ここから3ツ目の停留所で降りたら後は歩いてもそれほど時間はかからないというのです。
歩くのは15分くらいだからこのバスで行くのが一番良いよ、というのです。
私はそれほどかからない、という言葉にまんまと乗せられてしまいました。
朝ホテルから駅までは下り坂でしたが30分くらいは歩いたのです。
バスを三つ目で降りたら朝のルートとは違う場所です。
私が持っている「鳩の帰巣能力」を最大限に発揮して、ホテルがあると思える方向に歩き出しました。
往路は下り坂でしたから、必然的に復路はの簿折り坂です、その上両手にはみやげの紙袋をぶら下げているのです。
歩けども歩けどもホテルは見えてきません。
30分くらい歩いたらやっと朝歩いたとおぼしき見覚えのある道にたどり着きましたが、
その場所はホテルからかなり歩いた記憶のある場所でした。
1時間くらい歩いてやっとホテルの見える場所に辿り着きました。
日本ならJRの近郊駅にタクシーがいないなんて考えられません。
フランス人は堅実なんですね、そして強靱です。彼らが15分で歩くという道を私たちは60分掛かったのですから。