遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

多視点

2013-10-24 06:24:51 | 現代美術
この言葉を聞いたのは
セザンヌの絵の話をしていた時だけれど
よく意味は分からず
今だってわからない
どこかの解説には
人間は一か所から見て暮らしてないからさ
と書いてあって
あちゃあ
この人も理解に苦しんでこんなこと書いてら と思った

多視点という言葉はもう述語の一つだから
絵を描く人にとっては
普通のはなしなんだろうし
展覧会に行くとそういう絵は多い
静物画が特にそうだ
普通に見えてるように描いてる静物画なんてないくらいだ
だから人々には普通のことなんだろうけれど
なんでだろう

ピカソのドラ・マール
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とかさ
横顔と正面を組み合わせた絵を
物の本には
キュビズムはこういうもんだって書いてるがな
私は違うと思うんだよな

彩友会のKさんと話した時
彼女は 概念的なとらえ方の話をしたら
意を得たり という顔をした

その真意はつかんでないけど・・・

物の見方の革命期
ルネサンス以来の視覚的リアリズムを
脱していこうということだったと思うんだよな
その時
概念的な形態に気持ちが動くというのは私には良く分かる感じ
エジプトの昔もそうだし

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この画像を借りてきた人の記事にもあった
子供心に
エジプトの絵は
子供が描いたみたいって思ったって
昔だからそうなのかって

実は私もこの側面性と正面性の組み合わせは
幼稚に見えた

すごい洗脳だね

しかしエジプト文明の中での哲学があるのだ
物の本質を典型として表す

何をどう見るか表現するかというのは
時代を超えてみてみると面白い

いかに自分が固い価値観に毒されているか
焦っちまう

さてよ
これはオルガを描いたものだと思うけれど






オルガって
どうしょうもない女だったねとも思うけれど
そうじゃないか
決定的な女観獲得か
とも思った
こういうところから来た破壊的な形態は私は女だからな
わけわかんない(言葉的にはわかるけど)世界だ
あと 横顔と正面の組み合わせも
花ぺちゃの日本人である私には
横顔が概念的な天恵ではないからな
だから縁無き世界だな
とも思った





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