分厚い本なのでなかなか読み終わりませんが
色々考えるので
ちょいと書きます
安楽病棟というのは痴呆病棟です
ここに入るまでの患者の家庭での暮らしがまず書かれてます
どうにも面倒を見られなくなっていくのですが
それを思うと
久さんは一人でお母様を看取ってそれは大変だったなあと
改めて思います
中に一人 自分の状態を考え
(卵を真っ黒に焦がし危うく火事になりそうになる)
自分から入院した女性がいます
家族は反対する
世間体もあって そんなところに親を入れたといわれる
まだ大丈夫だろうというのです
悲しくもあったのです
どんなに子供が犠牲になっても親を看きる
というのが美徳とされる風潮はありますから
育児や介護を社会的に何とか工夫して
というのを受け入れない
病気の人や痴呆の人を軽蔑する
そういう空気が
ここ田舎にはあるのです
だんだん変るでしょうけれど
近所に(親戚だ その人 田舎はやたら親戚だもの)亡くなる少し前は
盗られ病でした
ハンドバックを盗られたと騒ぐので
一緒に探してあげるよとうろついてたら
憎憎しげに
「すぐこれだ!気持ち悪いったらありゃしない!」
と
怒鳴るおばさんがいて仰天した
うちのおばさんが杖をつきたがらないのも
馬鹿にされるのが悔しいからで
これまた
杖を突くと本当に馬鹿にする人がいるのです
Nさんは長いことお姑さんを介護して
長いこと寝たきりでしたが痴呆もありました
世間では
ニコニコしているNさんを
立派なお嫁さんだと誉めそやします
そういう立派なお嫁さんや
継娘さんとかいて
世間では評判なのです
内心私は(うへ~~私にはとても出来ない)
と思います
田舎は苦しいかもナァ
社会の中で子を育て
社会の中で終末も迎える
そういうことを色々考えさせられる本です
歴史は動きますからね
楽観してましょう
その点都会は気楽だし、うちはもともと親戚が少ない。有ったとしても私は元々はたの見る目には無関心だけど。
今では子供を保育園に預けるのを罪悪視しませんが
姑が上京したとき
保育園に子供を預けたのを凄く悲しがりました
「こんなところに預けられてかわいそうに」
というのでした。
そのときは
お姑さんが子守をしたら四六時中じゃ
体がばてるぞと思ったのですが
田舎に来て
お姑さんの考えも少しは分かった気がするのです
田舎では子守当番をしているお姑さんは恨みが多いのにね
近くでは子供を殺しちゃったおばあちゃんがいたんですよ
非難した息子家族はお父さんを見舞う事もなかった。
そして彼女は自分の姉が認知症でいるのに
「入れたらいいわよ 楽だわよ」と勧めるようになった。
自分は家を処分して施設に入ることを考えている。
なんだか悲しくなった。。
人間存在にいとおしい気持ちが自然と湧く本です
でも
なぜ安楽病棟という題か
実は
提起されてるのは安楽死の問題なんです
命の問題 深いです
本ばかり読まず冷蔵庫の整理しなきゃなあああ ららら
それぞれが懸命に生きて、最後にたどりついた場所でしょう。もっと温かくと思います。
自分病気では大騒ぎをして
同情を引くのですから無視無視
でも
おばさんが強がりすぎるのは困ります
私はすぐ痛い痛いと騒ぐから
実はいじわるだったりして
気をつけよう