遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

儒教的

2013-07-29 00:56:10 | 日本の本

やっと渡辺崋山読み終わった

本を読まない長い期間のあとで本を読み始めたら

いろいろ考えるのが面白くてたまらない

崋山が最後自決してしまうのだけれど

これは結局忠と孝のために自刃に追い込まれたということのようだけれど

それで納得いくんだ!?

崋山もお母さんもドナルド・キーンもそうなのか?

Img475

これは崋山が自決する前の年に描いた

崋山のお母さん

この時お母さんは私と同じ年だ

ドナルド・キーンは

この絵に優しさとか母親らしさとか一切感じられない

と書いている

????
それは思い込みだろうと私は思うよ

よくよく見て見れば

この母の眼差しはどうよ

ドナルド・キーンには見えないのだろうか?

渡辺崋山のリアリズムというけれど

この母の絵は大いにデフォルメされた絵だけれど

母という人の佇まいを見事に表現しているし

優しさ母親らしさをわたしは読み取るがな

武士の母として物置で自刃して果てたわが子が

首を付いたのを見て女みたいな!と嘆いたが身を起こしたら

立派に腹を切っていたので流石わが子と言った

とあるけれどね

わたしにはそういう武士の母とか母への孝養のために

自刃

なんて 本当に変な道徳律だと思うけれど

意外とごく最近までそういうものの考え方が残ってたかもしれない

崋山の時代は

そういう儒教を知らない西洋人は高邁な孔子の教えを知らないから

野蛮人

そう思ってたと書いてあって

仰天した

そっかごく最近まで西洋人は野蛮人って日本人は思ってたのね

鬼畜米英って言ったんだものね

わたしには儒教的なものの考え方

わけわかんない と思ってはいるけれど

実は 深く潜んでいるものはあるかもしれない

この忠孝最優先という考え方は

武蔵の父母はそういう感じ

武蔵の父は昔乳母流れと武蔵は言うのだが乳母だった人の養子になった

(乳母には子がなくて武蔵の父は一人っ子として育った)

で この父はその育ての父母への孝養がまず第一

というものの考え方だったようで

武蔵の母もそれにしたがって舅姑に傅いた という話なのだ

昔の親子って変なのと思った

わたしはかなり野蛮人だ

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