旅がらすな日々

上州にふるさとを見つけ10年余。世界を走り回りたいけど他にもやりたいこといろいろ。ラン日記のはずが走らない言い訳日記

8月24日 「福島からあなたへ」武藤類子さんの講演を聞いた

2013-08-25 22:34:33 | 日記

武藤類子さんの講演を聞く機会があり、そのあと、ちょこっとご本人と懇談(雑談)する時間もとれた。

汚染水タンクとか、現場の作業員の様子とか、いろいろ映像見ながら

聞いていてケタがわけわからなくなるほどの汚染の実態。
たいしたこと無い数値のモニタリングポスト。それは、モニタリングポストの周囲は除染してあるから。
「除染」の実態。「除染」で出た高濃度放射性廃棄物のほとんどは仮置き場もなく、住まいからなるべく遠く、それぞれの敷地のはずれに袋に入れて置いてある。ということは、隣の家に近くなってしまい、こういうところでも住民の分断が作られる・・・人々が通る道路際にもずら~っと。街中では庭に穴を掘って埋めるしかなく、庭も無いところだったら家の片隅に。
録画してアップできれば伝えられるんだけど、の動画じゃ90分の講演とてもムリで・・・
チェルノブイリの事故から、原発の問題を考え、行動するようになったとのことだけど、その行動がすごくて
電気を大量に使い、モノがあふれ、使い捨てにする生活は、「操られた」ものと感じて見直し、山を手作業で開墾し小屋を建て自然の中で工夫しながら何年もかかって暮らしを作ってきた。養護学校の教員をしながらそれをやってきたというからすごいエネルギー。早期退職して、「里山喫茶 燦」を震災前までやっていた。その映像も、すごくいいんです!
自然の恵みとともに暮らしてきたのに、汚染で、薪ストーブは使えない(え~っと、薪が900ベクレルで、燃やしたら灰が9000ベクレルになった、だったかな?)、山菜も食べられない(コシアブラやウルイがたくさん採れたのに)、コダワリで工夫して食べてきたどんぐりも食べられない・・・
でも、季節が移ろう森の景色は変わらず美しい
動物達には微妙な変化があるようなないような・・・
まとめてなんて書けないし、ご本人の言葉を本から抜書きしたほうが伝えられるけど、全部抜書きしたくなっちゃう。
ぜひぜひ、本、買って読んでみて!!
で、武藤さんは今も福島県のその里山に暮らしている。近くに年老いた親がいる
警戒区域再編が保障を減らし打ち切るためなのは見え透いているけど、帰りたい気持は強くても現実に帰れないところ、ってどれくらいの範囲なんだろう。武藤さんの考えを聞きかけてやめたけど、やはり「難しいですよ」と。
本、まだ全部は読んでないけど、明日の通勤電車で読みたい。