こんにちは。
エルです。
美男俳優、森雅之が60代の父親を演じる『風船』を観ました。
50年代、60年代のモノクロ映画は観たいものが沢山ありますが、某Amazonプライムで無料のものをついつい選んでしまいがち。
このタイトルについて、登場人物がバーで天井に付くくらいふわりと浮かんだ風船を見て、女の生き方になぞらえるシーンがあります。
バーで歌う歌手(北原三枝)、戦争未亡人(新珠三千代)、教師を目指す弟の学費を稼ぐためヌード写真のモデルになる朗らかな女性(左幸子)、子供の頃に病を患い少し知能が遅れていると言われてしまう優しい娘(芦川いづみ)。
話はけっこう前時代的なのか、森雅之の息子(三橋達也)は戦争未亡人と付き合いながらも何処か本気ではなく、月々のお金を渡すので、はじめはお妾さんかと思いました。
未亡人の方もバーで働いているのに。
そして三橋達也が歌手の北原三枝に心を移した事を知り、新珠三千代が自殺を図る。
母親は世間体等を気にして手切れ金を渡そうと必死。息子は姿を見せず。
妹の芦川いづみだけが心配して看病をする。
え、そんなに許されない恋かしら?
水商売だから?夫の戦死はお国の為だから虐げられるものではないと思うのに。
新珠さん、再度実行→完遂。
森雅之、夜中に喪服を着て、息子を連れ出そうとする。
ドラ息子、パジャマ姿でこれを拒否。
父親はカッとなって殴る。
あわててとりなす母親。
これは父親が正しいと思った。
長々書いてしまいましたが、最後に救いのある物語でした。
男性に依存しなくても生きていく人は、あの時代にもあったでしょう。
風船というのは哀しいな。
今日の良いこと・仕事終わりからの通院。駅でホームから改札を抜けて悠々と歩いていく猫を見ました。首輪を着けていたから飼い猫なのでしょう。
「昨日もなのよ。まるで主みたいに堂々と歩いていてね。」と知らない女性から話しかけられ、嬉しかった。
皆様に幸運を!