暁に咲く幻の花

花が咲くように生きていきたいな。日々のあれこれ、嬉しいこと楽しいこと好きな人のことを、花や自然にことよせて綴ります。

神無月と神在月

2015-10-12 20:53:25 | シンガーソングライター

こんばんは。
10月も終わりを迎えます。今は10月31日です。
10月は全国の神様が出雲大社にお出かけでした。神様会議があったのです。
議題は人の運命の決定なんですって。

出雲大社には大国主命という主に幽事(かくりごと)=あの世のことを司る神様がいらっしゃいます。
全国の神様がその地域に住む人々の名簿を持って、その地方の一宮の神様を筆頭にして出雲で、「〇〇は結婚ですね。住む場所があちらの地域ですから履歴書をあちらの神様にお渡し致します。〇〇は亡くなりますか…
では、履歴書を大国主命様にお返し致します。〇月には子供が生まれますか。大国主命様、新しい履歴書をいただきます」
みたいな会議をなさるわけです。(簡単に履歴書なんて書いたけど魂の記録みたいな感じらしいです)

誰が誰と結婚するかを決める神様なので、縁結びの神様として、お年頃な女性が結婚出来ますようにとお参りに行くんですね。
そして、全国の神様が集まる場所ですから、パワースポットとしても強力なパワーが得られるとか。
実際、以前に参拝した折りに清々しい気分になりました。

ちなみに、神社参拝は太陽の光が明るい午前中から午後2時までが望ましく、遅くても午後3時までが良いそうです。
霊的なことはわかりませんが、夕方の神社は鎮守の森が暗くなり怖い感じはします。
清浄な神社でもそうだから、お墓のあるお寺とか、墓地とかは夕陽の中でも入りたくないような…
詳しいことはわかりませんが、夕方の参拝は止めてます。

地元の神様が総出で出雲に行かれたら、神社は神様不在かといえばそうではなく、ちゃんと留守を守る神様もいらっしゃるそうです。
けど、やっぱり留守を守る神様だから、お願い事はメモなさって、主神様がお帰りになってからお渡しなさるそうですね。
受験のお願いとかは11月になってからの方が良いかも。

出雲以外は神無月ですが、神様が集まる出雲は神在月と呼びます。

そして、出雲大社には秘儀の祭祀があります。
その祭祀には出雲大社を神代から守っている出雲国造、千家家の方は姿を出しても見てもいけない、固く身を隠しています。

大国主命は須佐男命の娘神、須勢理姫を正妻になさり、この日本を若い頃から苦労して造りあげた方ですが、天の高天原にいらっしゃる天照大御神にとっても、日本は父神イザナギ命と母神イザナミ命が生み出した国です。弟の子孫ではなく、姉であり太陽神の我が血筋が治める国だと大国主命に支配権をよこすように命じました。
大国主命は自分は答えられないと息子達の意見を聞いて欲しいと言われ、天の使いは息子神達に答えを聞きます。

お一人は天の意志のままにとご自身は海で逆手で柏手を打ち、黄泉へ隠れなさり、お一人は反対し戦いましたが、遠く諏訪湖まで追い詰められ、その地で力尽いて諏訪湖の神様として祀られることになりました。

残った大国主命は、自分も黄泉の神になります。天の神は大国主命のために天高くそびえる社を作り、そこに座せませと日本一高い出雲大社を造り、天照大御神の息子神が守ることになりました。千家家の祖先です。(詳しくは古事記を読んで下さいね😊)
千家家は天皇家に次ぐ長い血統で出雲を守ってきました。いえ、監視してきたのです。

出雲大社には大国主命以外に天の神様が五柱いらっしゃいます。
それは、黄泉の国から大国主命が出てこないように監視するためであると出雲国造の千家さんの著書にも書かれてます。
天照大御神はご自身の伊勢神宮よりも高い社を大国主命に差し上げるくらい孫神ニニギ命の身を案じて、怨まれないように配慮しました。海で隠れられた神様は逆手の柏手を打ちと書いてあります。
それは呪詛の仕種です。

大国主命は日本最古の大怨霊神なんですね。
出雲のいなさという地名は是か否かという天つ神のが発せられた場所だそうな。

なので、怨みを持って国を譲られた大国主命の祭祀には出雲大社国造は大国主命の機嫌を損ねないよう身を隠して、他の神官達が祭祀をしているそうです。
ちゃんと調べたノートが手元になくて、ざっと書いたので間違ってるかも。間違っていたらすみません。未熟者メとお叱り下さい。

国譲りの話に限らず、日本の神話が書かれた古事記は日本人として知っていないといけないかなぁって思います。
ギリシャ神話も北欧神話もケルト神話もメソポタミア神話もエジプト神話もインド神話も面白いです😉
何故か似たような話があったり、聖書につながるような話もあります。
人間の考えは国が離れても変わらない不偏的なものがあるんですね。
海外でのグローバルな仕事をする場合は、相手の信じる宗教やその背景を知っておくべきです。相手の思考パターンを知る上でも必要になります。
その国の神話や説話を知っていれば、歴史的な建物にその話がレリーフとして描かれていたりするので、そのことを話せば、相手は「なかなか良く我が国のことを知っているな」と嬉しくなるものです。語学は勿論必要ですが、民俗学も知っている方が有利だし、面白いですよ。語学もその言葉のルーツを調べると意外なところで繋がっていて楽しいです。

地元の神様もお帰りになられます。
また、1年お願い致しますとお参りに行こうかなと思います。
紅葉の見頃はもう少し先ですね。
京都に湯豆腐を食べに行きたいなぁと寒くなるといつも思います。






読んでくださり、ありがとうございます。
では、また。