暁に咲く幻の花

花が咲くように生きていきたいな。日々のあれこれ、嬉しいこと楽しいこと好きな人のことを、花や自然にことよせて綴ります。

永遠の0を見て…

2015-07-31 20:49:54 | シンガーソングライター

こんばんは。
原作本も映画もドラマも見た『永遠の0』
決して戦争賛美者ではありませんし、美化するつもりもありません。

先の大戦は、いえ戦争というものはあらゆる利害関係で始まり、その中にはお金儲け等の汚い欲のために、権力者達が起こした闘いも沢山あります。
人類は存在する限り、争いは絶えず、血は流され続けると歴史を学ぶと思います。

 先の大戦に散った英霊方の御霊に日本のために戦ってくださり、ありがとうございましたと御礼を。また、ゆっくりと休まれた後にどうぞあなた方が守った日本に、日本人として生まれて下さい。と願います。


 さて、『永遠の0』映画とドラマ、所々違いますね。
スケールの大きさは映画です。お金のかけ方が違います。
主役は映画では 岡田准一さんです。
溢れる情熱を理性で押さえますが、時に出てしまう人間らしい演技で物語を引っ張って行きます。
生きて妻と娘に逢いたい!だから死ねない。だから墜ちるわけにはいかないんだと飛行技術は抜群です。
 また、教官になった時も生徒に中々「可」をつけません。
つけたら、すぐに戦闘機乗りとして即戦地送りです。飛行隊を育ててるけど、生徒を死なせたくないと頑なに「可」を出しません。
上司には面白くないどころか祖国の敵かと殴られる始末。
いつかは戦地に飛ぶならば、たとえ機体を撃たれても、どこかに不時着出来るだけの飛行技術を自分にも生徒にもつけさせたいという思いが伝わります。

 ドラマは3日連続スペシャルドラマでした。
主役は 向井理さんです。
見た目もスラリとして、岡田さんよりもさらに理知的で冷静な演技でした。
零戦に乗っている時の迫力は岡田さんには敵わない感じでしたね。
ドラマではCGの処理も甘いので、仕方ないと思います。
上司や同期、部下や生徒にも常に敬語を使うのは岡田さんと同じですが、向井さんは感情を余り込めずに淡々と話してました。
傍から見たら、冷静というより感情がないように見えますが、やはり映画と同じく、【妻と娘のために生きて帰る】は変わりません。

 一夜だけ休暇が出来て家に帰るのですが、
岡田さんは真っ先に娘にかけより、初めて我が子を腕に抱き、共にお風呂に入ったりと、ずっと戦地にいたのに夫婦の絆、家族の絆を感じて、見ている方は絶対に生きて帰ってこうして暮らして欲しいと願わずにいられません。

 向井さんが帰宅した時は、結婚してすぐに戦地に行って、ろくに夫婦として暮らしたことのない男の照れ臭ささ、ぎこちなさを前面に出した演技でした。食事も黙々と食べるだけ。でも、やっと寝る前にこんな物を軍部から支給されましたと外套を妻に見せます。妻は生地の薄さに驚いて、どんな寒地に行っても凍えないよう自分の着物を破き外套の裏地を厚くして、衿にも毛皮をつけようと徹夜する姿に自分への確かな愛を感じて、ここで更に生きて帰ることを改めて誓います。

映画の妻役は  井上真央さん
ドラマの妻役は 多部未華子さん

夫を待ち、子供を守る芯のある女性を個性豊かに演じてます。

 物語は終盤に進み、主人公、宮部が特攻隊に志願します。
あれほど生きることを望み、妻と子供と生きることを願っていた男が何故特攻隊に志願したのか…
これが物語を貫く最大の謎であり、主人公の孫が(映:三浦春馬 ド:桐谷健太)が狂言回しとして、その謎を追いながら祖父の死の意味を知ろうと当時宮部と関係のあった人々から話を聞いて行きます。

ですが、映画でもドラマでも原作本でも、これが理由だとはっきりとは断じないまま、宮部はある日特攻隊に選ばれて日本の空から太平洋へと飛び立ちます。

 限りなく青い空、青い海、振り返れば懐かしい故郷日本、帰りを信じて待つ家族、恋人…日本の未来。
青年達は何を思い飛んだのか。
残された遺書だけではわからない、心の奥の奥に去来する思いは、何だったのか。

 「私は零を作った人を恨みます」
宮部は言いました。世界最高の戦闘機だったが故に、軍部は無茶な作戦による無茶な命令をする。
 零戦闘機を作ったのは スタジオジブリ、宮崎駿監督の作品『風立ちぬ』の主人公、堀越二郎です。
ジブリを見た人はわかると思いますが、堀越は殺人兵器を作りたかったわけではありません。爆弾を積むことはわかっていたけど、多分戦争の悲惨さを想像するより、堀越は純粋に飛行機が好きで、より良い飛行機をと願った結果出来たのが最高の零戦闘機でした。

 堀越の作った零戦に乗って、宮部は敵空母を目指して飛びます。
高く飛べば標的になる。低く飛べば魚雷に当たるか、翼が波に当たり操縦不能になるかもしれない。
真珠湾攻撃からの戦闘機乗りの宮部の腕と、零の高い機能により、宮部の機体は撃たれて満身創痍になりながらも、墜ちることなくアメリカ空母に突っ込みました。

 宮部の最期は…アメリカ兵による最高の敬意を込めた水葬でした。

これは映画でもドラマでも描かれてないシーンです。
撃たれても尚向かって来る戦闘機を恐怖に思ったアメリカ兵ですがその不屈の魂を英雄と讃えて、静かに宮部の身体を海に送ります。
人生の大半、空を飛んでいた男が今、深い深い海へ沈む。
魂は 愛する妻と娘の元に。

宮部が何故、特攻隊に志願したのか理由ははっきりしないまま物語は終わります。読者が考えねばならないことなのかもしれません。

この後も物語は続きますが、私はここで筆をおきます。
ぜひ、一読下さい。
男女により感想も違うと思います。戦争なんてサイテー!馬鹿じゃないの!と思っても間違いではないでしょう。
ですが、日本のために戦った人を罵るのは人としてどうでしょうか?
いろんな書物や手記を読んで下さい。映像も見て下さい。
戦後70年経った今、誰かの意見を真似るのではなく、自分の頭で考えることが大切なのだと思います。

読んでいただきありがとうございます。


百合の花を捧げます…


明日はライブです。行ってきます。二夜連続です😍



31日は ブルームーン

2015-07-30 15:41:38 | シンガーソングライター
こんばんは。
明日の夜の月はブルームーンと呼ばれます。

でも残念ながら、月がブルーに輝くわけではないんです。
高校生の時に調べてガッカリしました。
蒼い月なんてとてもロマンティック✴✨と思ったのですが…

 一月に二度満月がめぐり来る事があり、最初の月がファーストムーン、二番目がブルームーンと呼ばれます。
特に何かが起こるわけではありませんが、このブルームーンは
【自分を見つめ直す月】と呼ばれてます。
もともと月は、自分の心を映す鏡だと古くから思われ、『真澄の月』という言葉もあります。
一月に一回しかない自分を見つめる満月が、二回も見れるのはやはり幸運ですね。
 また逆に月の光はファナティック=狂気的なとも使われ、これは月を見つめ、月光を浴びる内に、自分の中の昼間は隠された狂暴な何かに、目覚める人が多かったからでしょう。狼男や人狼伝説は月に真実の自分を暴かれた人達のことかもしれません。
因みに、狂気に陥った人をルナシーと呼びます。そんなロックバンドがありましたね。


 月齢15.0の完璧な満月は私もめったに見れません。
また完璧過ぎる満月より、少し足りない月齢14.9の満月などが、後少しだったと頑張っているようで好きです。
十五夜より十六夜(いざよい)の月の方が響きも良くて好きですね。
明日のブルームーンには私の心のどんな部分が映るのでしょうか?
 
 秋の夜長でしたら、秋風に吹かれながらお茶を片手に月見も風情があって良いものですが、ご存知でしょうか?
明日は列島は酷暑です。
場所によれば、39℃という「高熱」が昼間の最高温度になるそうで、そこまで上がった大気の温度とアスファルトに覆われた地面は、簡単には温度が下がりません。打ち水をしてもすぐに蒸発してしまいます。
明日もおそらく熱帯夜でしょう。
バルコニーに出て、お茶どころか流れる汗をタオルで拭き、アイス片手に月を眺めても、自己を振り返る真摯な姿でなく、暑い夜にわざわざクーラーもないバルコニーでアイス食べてる変な人です。
節電のためでも何もそこまでと、近所のママ友に見られたら呆れられますね😓
ひっそりとカーテンを開けて、七月最後の夜を飾るブルームーンを涼しい部屋から眺めましょう。

 ですが、私の心はおそらく千々に乱れていることでしょう。
理由は、察しの良い方ならピンと来ると思いますが、それは後日たっぷりとお話させてくださいね。

読んでいただきありがとうございます。


こんなブルームーンだと嬉しいのですが…


こんな感じの普通の月です


赤い月は珍しいけど、わりとよく見ますよね




 


季節を司る神々

2015-07-28 09:18:00 | シンガーソングライター

真夏の太陽が照り付け、子供達は夏休みの宿題に本格的に取り組み始めてホッとしています。

 それにしても暑いですね。日蔭に行けば少しはマシですが、やはり湿気を含む風は辛いです。
 
 古代中国では、季節を司る神様が東西南北に座してそれぞれの担当の季節は大忙しだったようです。

 春は青帝 または蒼帝(木の神様) 青龍 蒼龍
 夏は赤帝 または炎帝(火の神様) 紅龍 朱雀
 秋は白帝      (金の神様) 白龍 白虎
 冬は黒帝 または玄帝(水の神様) 黒龍 玄武

です。四方を龍に護られるか四神に護られるかは、その時代により変わったそうですが、どちらにせよ道教の陰陽道の考え方です。

日本の四季を司る神様もいらっしゃいます。

 春は 佐保姫(さほひめ)
 夏は 筒姫 (つつひめ)
 秋は 竜田姫(たったひめ)
 冬は うつ田姫(うつたひめ)

中国は男性の神様ですが、日本の四季を司るのは女神ですね。
日本の季節には女性が相応しいように私も思います。

春と秋を司る女神様は染色と織物が得意だそうですが、好みの色はかなり違うようですね。

春の佐保姫は、桜や梅や桃の花に代表される 色とりどりのやわらかな優しい色がお好みなので、きっと穏やかな気性の女神様でしょう。
平城京の東にある佐保山に住む女神なので佐保姫。
佐保山はもちろん、桜の名所で、特に佐保川沿いは見事な桜並木です。
春にたなびく霞は、佐保姫の衣の裾で、佐保姫の行く所にその衣が翻り、艶やかな春が訪れるのですね。

秋の竜田姫は、平城京の西の竜田山に住んでいます。
佐保姫に負けない染色と織物の名手ですが、色の好みはかなり違っていて、佐保姫が薄いパステルカラーを使うのと正反対に、竜田姫は、多彩な赤や紅い、黄色にオレンジ、稲穂の黄金色を好み、錦織りなす山や野原の見事な色彩は、竜田姫の素晴らしい技で作られた綺麗な織物なんですね。秋の恵の豊饒は竜田姫の美しい染色により、一層鮮やかに輝き人々に届けられます。

 夏の筒姫や冬のうつ姫は何をお得意なのでしょう?

季節は夏、大陸では炎帝が、日本では筒姫が天帝から賜ったお仕事を果たしている真っ最中ですね。
炎帝ががんばり過ぎて暑さが厳しい時は、筒姫の名前通り竹で作られた筒に冷たい清水を沢山入れて、炎帝に渡して炎を少し弱めて欲しいと願います😊

読んでいただきありがとうございます。


桜 桜 桜 



紅葉 紅や黄金色に 染められて



 

大好きなワインに酔う夜に

2015-07-26 22:43:00 | シンガーソングライター

 こんばんは。
今日も暑かったですね。猛暑日でした。。
そのうだるような暑さの中、子供たちは部活に、プールにと夏を満喫していて、もう真っ黒に日焼けして健康な子で嬉しいです。

  さて日頃忙しい夫も、土日とも花火大会や子供の宿題を見てくたれりと久しぶりにマイホームパパをしてくれたお礼に、私たちの大好きなワイン🍷を冷蔵庫に冷やしました。

私が好きなワインは貴腐ワインです。
 フランスの  ソーテルヌ
 ドイツの   トロッケンベーレンアウスレーゼ
 ハンガリーの トカイ
これが世界三大貴腐ワインです。

 かってルイ14世をして「王のワインにして ワインの王」とまで言われたのがトカイワインでした。
私もあの金色にも琥珀色にも見えるお酒をグラスに注ぎ、時折ライトの光りに透かしながら、飲むと幸せになります。

甘いお酒は好まない夫も、トカイワインは別格のようで歓んで飲みます。
夫は自分のワインセラーに常に何本か私の好きなワインも買ってきて入れてくれてます。(ありがとうね😊💓)
赤ワインの絶対的な存在感、白ワインも赤に負けない迫力と存在感があります。私は、どちらかといえば白ワインが好きですね。
 私の為にトカイワインと日本酒もあります。山田錦に越の寒梅。やはりお酒に弱くても、先祖が蔵元のせいか日本酒好きで味見位は出来るのでついお気に入りのお猪口で飲んでしまいます💦

赤の五大シャトーといえば 
 シャトー・ラフィット・ロートシルト
 シャトー・マルゴ
 シャトー・ラトゥール
 シャトー・オー・ブリオン
 シャトームートン・ロートシルト
です。
 私はシャトー・ラトゥールが好きですが。ドラマ化したワインを題材にしたヒットマンガのように、「何というアロマ!」「まさに女王の化身、マルゴ」
何て語れません。
ワインを語る程の知識はなくても、マナー違反にならない程度には、お料理に合うワインを知っておくくらいは必要かと思います。
 
 私の父母は、お祝い事があると一流ホテルのフレンチレストランやイタリアンレストラン、中華レストラン、和食では有名な料亭に連れて行ってくれました。
こちらは「わ~い、美味しそう」と気楽にしていたら、まず母からのテーブルマナー講座が始ます。ナプキンの使い方から銀のカトラトリーを外側からそっと取ること。魚にはこのナイフとフォーク。肉料理には、こちらのナイフとフォーク。と指導は続きますが、時にお肉が硬くてナイフがお皿に当たってキーっというイヤな音がしたら、母の目配せによりそのお肉は下げられました。
母は「友達との食事や、お仕事を始めたらお得意さんに一緒に食事でも、となった時にマナーを知らないで恥をかくより今かいておきなさい。お肉をあんな音をたてて切るぐらいなら、始めから切って貰いなさい」と目で相図をすると給仕のボーイさんが綺麗に1口大に切られたお肉の乗ったお皿を私の前に置いてくれました。(良かった💦)
 父はメニューを見て食前酒や食事中のワインを選びながら、それとなく料理にあったワインや和食なら日本酒の選び方を教えます。
私が未成年の時は舐める程度に、二十歳のお祝い会の時からは堂々と飲んでの授業です。
 女性はお酒の知識はあってもこういう場では、絶対にお酒を自分でグラスにボトルやデカンタから注いではいけない。相手のグラスが空いていてもしないよう言われました。それはソムリエさんや給仕さんのお仕事でそういう作業をしながら、彼らは客のお料理の進み具合をシェフに伝えて、丁度いい時にメインディッシュが食べられるように采配しているんだよ、と習いました。
すべてプロが動いてくれるし、余計な動きをしては無作法だと習いました。
 また、若い娘が父親のお客様が来た時に、家で食事中に水割りなどのお酒を作ったりしてはいけないと言われました。
おもてなしになるかと思っていたけど、あくまで両親がホストとホステスなので、未婚の娘は出来上がった料理やワインボトルとグラスをトレイに乗せて運び、後は大人しく別室で食べます。
若い娘がたとえ水割りといえど、作るのは蓮っ葉に見えて良くないと言っていました。
 夫の友人が来たら、今は当然私か夫が作りますがオヤジという人種は若い娘に酌をしてもらいたい本能でもあるのか、まだ8才の娘にビールを注がせたりして「カワイイね」など言って嬉しそうに飲みます。
私は、やはり母のように娘にビールを注がしたり、小さい手で氷をグラスに入れたりはさせたくなくて、部屋に下がらせ子供用の食事を持っていきます。
晩餐会(出たことないけど)などに未成年が出れない理由がわかりました。大人の社交場に子供は来てはいけないんですね。
気の利いた話も出来ないし、黙って座っていても会話は耳に入るから、耳年増になる可能性もある。挨拶をして、お手伝いして退散するのが一番だと思います。

 
 で、一番好きなトカイワインですが。
飲む3時間から4時間前に冷蔵庫で、冷やします。それくらい冷やすと甘さと酸味のバランスがちょうど良くなります。
貴腐ワインは甘口ですが、更に極甘口があります。

コレはもう食事のラスト、デザートに出してもいいですね。
 和食にも良く合い、ウェルカムドリンクにも使えます。
冬のホットワインにもお勧めです。
甘いトカイワインにシナモンなどのスパイスを入れて、レンジで温めたのを飲むとぽかぽかです😸

 おつまみは、同じ甘さのものか相反する味。
甘さが欲しかったら、季節のフルーツタルト
相反する味なら、メロンと生ハム、リッツにブルーチーズを乗せたもの。甘味に塩味を合わせるイメージです。

私は夜に飲んだので、相反する塩味を。リッツにキャビアを乗せて出しました。
 暑い夏の夜に、トカイワインの中でも特に大好きな
【トカイ・アスー・エッセンシア】の黄金色に輝く液体を2つのグラスに注ぎ、夏の始まりの花火大会で夜空に咲いた綺麗な花を思い出して、「乾杯」と呟くとコツンと微かなグラスどうしが挨拶する音がしました。

読んでいただきありがとうございました。


ハンガリーの大地で育つ貴腐ぶどう


トカイ アスー


トカイ アスー エッセンシア




トカイ フルミント


夜空に咲く花 そして不思議な話

2015-07-25 08:29:30 | シンガーソングライター


こんにちは。
今朝は、いつも通り6時に起き、既に夏の眩しい太陽が降り注いでいる庭に水を撒きました。朝顔が元気に咲いてます。
 6月から続いていた私の辛い事、まるで梅雨のように雨が降って泣き濡れていた私の心もようやく梅雨明けを迎えたので、今朝は心からスッキリ爽やかな夏の朝を迎えることが出来ました。

今日も35℃近くまで、気温が上がる猛暑日になりそう。
けど、ジメジメしたお天気より太陽の光が好きです。
熱中症対策と日焼け予防は必須ですね。

今夜は大阪では伝統行事の天神祭り花火大会が開催されます。
天神祭りだから、菅原道真公が愛でた梅にちなんで『紅梅』という梅の形の花火が夜空に咲きます。
全国でも『紅梅』が咲くのはこの天神祭り花火大会だけです。
観に行く方もテレビで見る方もぜひ一年に一度だけ咲く夜空の花
『紅梅』を楽しんで下さい。

 私の友人に神社の娘さんがいます。結婚して神社を出ましたが、若い頃は巫女として、この天神祭りのために大阪の各神社の方と一緒に天神様に奉納舞を舞ったりと、この時期は年末年始の次に忙しいと言っていました。
彼女は私が大学に入って一番に目についた、同性ですが一目惚れした美人さんです。
華やかな美人ではなく、匂い立つ白梅のような色白で艷やかな黒髪の美少女でした。私たちはすぐに仲良くなり、彼女の神社内にある由緒正しいお家にうかがって、私なんかが着たら神様に怒られるよ、と辞退したけど内心一回は着てみたかった、本物の絹で織られた代々伝わる大事な巫女装束を着せて貰い、舞に使う鈴と邪を断つ刀まで持ち、巫女の正式な立ち姿を習って写真まで撮って貰いました💕💕
元々、私の実家は(夫の家も)神道なので、祝詞なども幼い時から神主さんが家に来て神棚やご先祖様に奉っていたのをもうすっかり覚えていたから、1回でも巫女姿で神様に拝礼出来たのは嬉しかったです。

 今夜は各地でも花火大会が開催されるので、日本の空には赤や黄色、オレンジに紫、青や緑、ピンクの鮮やかな花が咲きますね。
夏の花火はどれだけ大規模な大会でも、見たことがないような大輪の花火やハートやキャラクターの可愛い花火を見ていても、やはり終わりが近付くと少し寂しいです。ニューイヤーカウントダウンの花火とは全く違いますしね。
地上の花よりも更に短い刹那の時 空に咲く花。
綺麗であればあるほど 終わるのが悲しくて 
始めは浮き立って見ていた花火を、終盤には言葉もなく私は見つめます。
京都の五山の送り火も同じように、毎年親戚の家から静かに見つめて、夏の終わりを見送ります。
夏は冬と違いクリスマスなどのヨーロッパ行事がないせいか、日本の風物詩が際立つように感じますね。
大輪の花火も線香花火の儚く脆い花火も風情があります。

 1つだけ夏の不思議な話を。
盆踊りの屋台にお面が売られているのは何故か知っていますか?
男性も女性も子供もお面をつけて踊るのは
お盆にあの世から帰ってきた亡き人たちが お面を着けて
祭り囃子に紛れて踊っているからだそうです。
私達生きている人は、それに気づかないように
気づいても誰が誰だかわからないフリをするために
皆 お面をつけて踊るのです。
提灯と屋台の仄かな灯りの中 生きてる人もあの世から帰ってきた亡き人も共に踊り 送り火に乗って 亡き人はまた帰るのです。

 不思議にも怖さを感じない話ですね。
夏が始まります。
どんな思い出が残るのでしょう。
楽しみですね。

読んでいただきありがとうございます。