(※写真は旧カメラ)
新カメラの最初の仕事は、もちろん旧カメラを撮影すること。
先輩には敬意をはらって、最後の雄姿を美しく撮らなくては。
「先輩、長年のおつとめ、お疲れ様でした。
これからはわたくしが、責任を持ってたくさんの写真を撮っていきます。
・・・え?ご主人様は旅行くらいしかカメラを持参しないって?
いえいえ、わたくしの自慢はなんといってもスリムな体!
必ずや、毎日ご主人様にお供させていただきます。
重いの『お』の字も言わせませんとも!
・・・え? "まだまだオレにも撮れる"??
何をおっしゃるんですか!
引き際は美しくいきましょうよ、先輩。
それに・・・あの・・・お言葉ですが・・・
先輩のレンズ、電源切っても、カバーが半分 開いてません?
無理なさらないでください、先輩!』
・・・そんな会話を交わしているかはわかりませんが、
――旧カメラと新カメラが、お互いの姿を撮りあう…――
これぞ、世代交代の神聖なる儀式です。(?)