『ダ・ヴィンチ・コード』
須藤のオススメ指数:★★★★★★★★★星9個
主要キャスト:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ(アメリの女優さん)、ジャン・レノ
あらすじ:
ルーブル美術館でおきた殺人事件の死体が残したダイイングメッセージを、
学者と暗号調査官の男女2人が解き明かすミステリー。
レオナルド・ダ・ヴィンチが、モナリザや最後の晩餐などの作品にどんな暗号を隠したのか。
キリスト教をめぐる人類史上 最大の秘密とはなんなのか?
当時ハマりにハマったのに、
意外にもブログではほとんど紹介してなかった『ダ・ヴィンチ・コード』。
原作は世界中で約5000万部売れたという超ベストセラーだけあって、
さすがに面白くて、全3巻あっという間に読んでしまいました。
電車の中で読んでいると時間が経つのはあっという間で、
「まだ(目的地の駅に)着かないで、着かないで」とあせったり、
家まで待てず駅のホームのベンチで読んでたこともあったっけ。
そこまで大人を夢中にさせる本が実写映画化となれば、
こりゃ見に行かないわけにはいかない!
ということで、公開初日に行ってきました。
(そもそもこの映画、全世界で同時公開だったので、
当然、マスコミ試写会も行われなかったのです。)
そういえば公開当時、キリスト教関係者からは大クレームがあがってましたね。
物語には実在する宗教組織や教会、人物、絵画などがたくさん登場するので、
リアリティがあり、読者としてはそこが面白いわけだけど、
キリストの歴史を揺るがす、ある大胆な仮説が含まれていることもあって、
「これではイエス・キリストに対する間違った認識が生まれる!」と物議を醸してました。
これに対して主演のトム・ハンクスは、
「彼らはまじめに考え過ぎている」と反論。
「この作品は本当によくできた、楽しみがいっぱいの映画。決して嫌な気持ちにはならないよ」と語ったそうな。
日本は無宗教の人が多いせいか、特に大きな問題は起きなかったけど、
トム・ハンクスの言うように、「映画」として楽しめば、
こんなに大人を楽しませてくれるエンターテイメントは そうはないでしょう!
ただし、一般の人からは、また違ったクレームが続出。
「原作を読んでいない人にとっては物語が分かりにくすぎる!」
「なにがなんだか全然わからない。どこが面白いの?」
だそうな。
・・・・うーーーーーーーーーーーむ。
確かに、「観客が小説を読んできた前提」で話が進んでいる気がしたし、
ちょっと不親切だなぁと思う点も多々あったけど、
逆に原作を読んでから映画を見ると、
今まで頭の中で想像するしかなかったシーンとか
ダビンチの絵に関する謎などが、よぉ~くわかって、私は大満足でした。
「あー。あれってこういうシーンだったのか」
「クリプテックスってこういう道具なのか」
と、ささいなシーンでもいちいち感動した。
原作は文庫で全3巻という超大作。
舞台もイギリスやフランスを転々と移動するし、
そもそもテーマが暗号の謎解きだし…
ということで非常に複雑に入り組んだお話だから、
確かにこれを2時間強のドラマにまとめるのは大変。
------かといって、小説だと挿絵も写真もないじゃない?
普通の小説なら頭の中で想像するからいいけど、この作品はダビンチの絵が出てきたり、
実在する建物が出てきたり、暗号の文字が出てきたりと、
どうしても「実物」を見ないと理解しにくい部分があるのだ。
つまり『ダ・ヴィンチ・コード』は、
本と映画、セットで初めて100%楽しめる作品だと思う。
だから、悪いのは監督や脚本家ではなくて、
「ちゃんと小説を読んでから映画館へ行きましょう」と呼びかけなかった
マスコミが悪い!!!
原作を読まずに1800円払っちゃった人たちが可愛そうすぎます。
少なくとも私は番組で何度も言ったぞ、
「原作読んでから行かないと 意味わからないからね~」って(笑)。
それにもし原作を読まないで映画を見に行って、
「なんだ面白くないじゃん」
と思ったら、いくら周りの人が「原作は面白いよ」って言っても、
もう読まないでしょ?
人間ってそういうもの。
ということで、星9個は当然のことながら「原作を読んだ前提」であり、
読んでない人へのオススメ度は「ゼロ」であります。ご注意を。
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今回のDVDは通常版のほかに、
↑2枚組のデラックス・コレクターズエディション版がある。
本編のDVDのほかに、原作者ダン・ブラウンのインタビュー、
映画のメイキング映像、主人公ラングドンやソフィの人物像、キャスト、ロケ、音楽など、いろんな面からみたダビンチコードが紹介されています。
そしてなんといっても注目は、合計25分間の未公開シーン。
もともと上映バージョンも149分と長かったのに、
それでも泣く泣くカットしたシーンが25分もあったのか!
・・個人的に楽しみなのは、映画や原作の小説でも明かされなかった、
ある秘密が解明されるという点。
作者と、監督が、映画の本編にその暗号をたくさん隠していたんだって。
私は映画館と飛行機で合計2回見たけど、そんなの全然気付かなかったよ…。
すでに公表されてる部分は、ジャン・レノとトム・ハンクスが乗り込んだエレベーターに貼ってあったポスターに、その暗号が1つ隠されていた、らしい。
DVDでは、作者のダン・ブラウンとロン・ハワード監督が、
それらの暗号について音声解説してるそうです。
ただ残念ながら、レンタル版にはこの音声解説はつかないので、
レンタルで見る方は、自分で(自力で)その暗号を探し出すしかない?
私もまだ買ってないんだよね・・・